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官能小説感想文

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菅野響 『継母と義妹と悪魔高校生』(フランス書院文庫)

『継母と義妹と悪魔高校生』は菅野響先生の7番目の作品です。

菅野響先生は禁断の関係をモチーフにした作風で、今回のような近親相姦(※血のつながりのない親子・兄妹版)の著作も数多く書かれています。
さて、この『継母と義妹と悪魔高校生』は父親が亡くなってしまった再婚家庭が舞台です。

唯一の男である息子が継母とその娘(義妹)との近親相姦を通して二人の女性としての本能を目覚めさせ不思議な家庭環境(家の中では息子・兄に求められたらどこでも性行為するなど)を作り上げるものです。

注目すべきは継母と義妹の気持ちが丁寧に書かれている点にあります。

作中病弱な母親は息子と性行為をすることによって生気を取り戻し、健康状態が向上していることを実感し、義妹は処女喪失によって羞恥心と母親に対し初めて秘密を持つことを知ります。

その文章たるや決して読者も一緒になって恥ずかしさを感じるものではなく。
ブックカバーさえつけておけば電車の中でも読める程度の表現にとどまりながらも確実に二人が女性として覚醒していくことを読者に伝え、その後の展開をスムーズにしています。

また、作調が近親相姦と言っても決して重みを感じさせないため読みやすいものとなっています。

近親相姦モノは不毛感を感じさせる作品も多くありますがこの作品に関しては、純粋に家族の関係の変化を楽しめるものと言って良い出来だと感じました。

軽めの近親相姦モノが好きな方、また官能小説初心者にはおすすめの一作です。










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  1. 2015/12/08(火) 18:34:28|
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