過去・愛の視点
私は女の人が好きだ。
しかし、このことは今までたった一人にしか言っていない。
両親にも・・・でも両親は知っているのかもしれない。
二人とも優しいから私を傷つけるのが嫌で怖くて、そして私の心を気にして
言わないのかもしれないけど・・・。
そんな私なので、友達はあんまりいない。
女の子が好きと知られると怖がられるかもしれないし、その人から他の人に知られてそれがどんどんウィルスみたいに増殖して孤立してしまうかもしれない。
異分子である自分は排除されてしまうかもしれない。
そう考えると、怖くて誰にも言えなかった。
数少ない友達も深い付き合いはしない。
どんな拍子にバレるかわかんないし、どんな拍子に自分がマジになるのかわかんないから。
自分的には結構うまく人生を歩んでると思っていた。
学校の成績も上位だったし、友達も少ないながらもちゃんといた。
男と結婚は出来ないし、したいとは思わなかった(2、3回告白されたことはあったけど・・・)。
大学受験もすんなり通ったし、経済学部経済学科というこれまた手堅い学部、学科を選んだと自分でも思った。
そこそこの人生、生き方を選んでいるそう思っていた私。
でも・・・大学2年の時、授業も余裕が出来てきて、簿記やPCの資格でも取ろうかな?そんな時だった。
あの人と会ったのは・・・・・・。
衝撃的だった(本人には絶対に言わないけど)。
スマートで長身な身体。
その長身を包む濃紺のスーツはオーダーメイドのようにピッタリ。
髪は染めていないセミロング。
形のよい眉。
長い睫で縁取られた大きな瞳。
耳のイヤリングはピンクの小さな石の付いた物。
すらりと伸びた足を包むタイツ。
靴は黒いシンプルなパンプス。
思いだそうとするとすぐに思い浮かぶ・・・あの時の姿は・・・・・・。
私はその姿を見たとき一瞬動けなくなった。
時間にして1秒も満たないくらいだっただろうけど・・・私にはすごい衝撃。
私はすぐに棚に隠れて落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせた。
そして、再び確認。
彼女は方膝を付いて、客の触った下着を丁寧に直して、棚に戻していた。
美しい・・・それしか浮かばない。
なんて綺麗な人なんだろう・・・。
私はもう下着なんてどうでもよくなっていて、下着を触ったり、見たりする
ふりをしながらチラチラ彼女を見ていた。
すると、自分を見ていることに気づいたのか、またはやたら下着を触っているからか・・・どちらにしてもこちらに来て話しかけてきた。
(まずい!!こっちに来るっ!)
明らかに私のほうに、私に話しかけに来る感じ・・・しかし私の脳はまったく動いてくれない。
「お客様、何かお探しですか?」
「あ、あの・・・・・・そのし、下着を、・・・その・・・・・・ッ」
あの時の私の声は自分でもわかるくらい動揺した声。
顔も赤くなっているのがわかったから彼女から顔を背け、棚の下着を触り、物色しながらそう言った。
「あ~。プレゼントか何かですか?」
私の見ている、触っているブラに視線を移しながら。
「えっ?あ、いや、・・・ち、違いますけど・・・・・・」
どうしてそう思ったのか疑問に思いながら、私も自分の触っているブラをよく見た。
「・・・・・・・ッ!」
私は顔の温度が上がるのがはっきりわかった。
(この下着ッ!!)
私とは明らかに違うサイズのブラ。
さっきから見ていた棚はいわゆる豊かな胸の持ち主のための下着のエリア。
彼女のほうに視線を移す。
微笑む彼女。
その時はつい、彼女に笑われたと思い、あまりの恥ずかしさで・・・。
「し、失礼します!!」
ダッシュしてその店から出て行った。
「あ、お、お客様!?」
彼女の困惑した声は聞こえていたが・・・とても立ち止まる気にはなれなかった。
(・・・最悪!)
こんなに衝撃を受けたのは初めてだった。
こんなに恥ずかしいのも初めてだった。
走りながら、いろんな感情が混ぜこぜになった状態。
心はまるで魔女作ったスープみたいな状態。
「はぁはぁ・・・はぁはぁ、はぁ・・・・・・はぁ・・・ッ・・・・・・・・・はぁ・・・」
すぐ近くの公園にまで行くと、立ち止まり膝に手をついた、やや前かがみの状態で大きく息を吐く。
走っているときにすれ違った時に感じた不審げな人の視線。
後悔。
恥ずかしさ。
あの人を見た時の衝撃。
あの人の声。
あの人の姿、容姿。
あの人の目。
走って逃げた時に一瞬見えたあの人の困惑した瞳。
そんな光景、感情を吐き出す。
「はぁはっぁ・・・はぁ・・・・・・ハァ・・・」
走ったせいで、身体は酸素を求めていた・・・しかし、最後は・・・。
「・・・はぁ」
ため息に変わっていた。
「・・・はっ、最悪」
(天国から地獄・・・まさにこのことね)
どうしていいのかわからず、何も考えず自然とベンチ移動した。
「よっこいしょ」
(はは、おばぁちゃんみたい)
自虐気味に笑い、腰を下ろす。
もう、呼吸は落ち着いけど、顔を上げる気にならず、足元をずっと見ていた。
(・・・情けない)
出てくる感情はこれだけ。
人より冷静だと思っていた。
人より突発的な自体には対応出来る、出来てきたと思っていた。
でも・・・。
このざまだ。
「・・・・・・はぁ」
今日何度目か分からないため息。
そのときだった。
「どうしたんですか?」
「・・・ふぇ?」
誰かに声をかけられ、間抜けな声が出てしまう。
近づかれたのもまったく気がつかなかった。
顔を上げると・・・。
(・・・・・・嘘)
立っていたのは悩みの種。
思考がまったくまとまらない。
いろんな疑問や感情が頭を駆け巡るが・・・ぜんぜんまとまらない。
「あ、・・・あの・・・そ、あっ・・・」
言葉も忘れたかのようにぜんぜん出てこない。
(・・・・・・最悪)
真理の視点
(よかった~)
4階のガラスの窓から、彼女が走っていくのが見えていた。
もし公園以上に移動されていたら、見つけられなかっただろう。
(よし、公園で立ち止まって・・・・・・うん!動かない)
心の中でガッツポーズ。
視線を窓から戻し、同僚に少し休憩することを伝える。
(よかった~、暇な日で~)
私の会社は大きい割りにこういったことに緩い。
多少いなくなっても、近くの人に伝えといたら仕事中でも外に出たり、電話を掛けられる(まぁ、頻繁にしてたら、不信感をかうし信用も落ちるからしないけど)。
少し早歩きで、目的地に急ぐ。
(まだいてくれるかな?)
小柄な人、白いカーディガンを目印にしながら、公園に向かう。
(やっぱり怒ったのかしら?それとも気分が悪く?)
先ほどの彼女・・・お客さんの顔を思い出す。
大きいブラを持っていることを指摘した途端にあの表情。
悲しみや困惑、絶望などを混ぜたような何ともいえない表情。
どうしても気になり、追いかけてしまった。
(何て声をかけたらいいのか?何て反応してくるかな?)
怒るかもしれない、呆然とするかもしれない、また逃げるかもしれない。
(う~ん、マイナスのことしか思い浮かばない~~)
まさか、感謝はされないだろうし・・・。
でも、あの走りは気分が悪くなったとかじゃないだろうし・・・。
そもそも、自分はどうして追いかけているのか?それすらもいまいちわからない。
(ま、会えばわかるか!)
そう思っていると、あっさり見つかった。
小柄な姿に、白いカーディガン。
ショートカットがとても似合う整った顔立ち。
ボトムは黒い、ピッタリとフィットしたスキニー。
(・・・あの子ね)
年齢は・・・よくわからない、でも小柄で童顔。
細身、控えめなスタイルなためか子供にも見える。
(・・・さて、行きますか~~)
微かに緊張を自覚しながらも、目標まで一直線。
彼女は下を向いていて、こちらには気づいていないみたいだ。
「どうしたんですか?」
愛の視点
「ふぇ?」
無防備な所に声をかけられ、間抜けな声が出てしまった。
顔を上げると・・・。
(・・・・・・嘘)
立っていたのは悩みの種。
思考がまったくまとまらない。
いろんな疑問や感情が頭を駆け巡るが・・・ぜんぜんまとまらない。
「あ、・・・あの・・・そ、あっ・・・」
言葉も忘れたかのようにぜんぜん出てこない。
(・・・・・・最悪)
やっと掴めた感情はこれ・・・。
その他の感情は凍りつき、まるで感じない。
「ふふっ、そんなに緊張しないで。私は別に気にしてませんから~」
店員さんは中指を唇に当てながら控えめに笑う。
(うっ、かわいいっ!!)
その微笑に思わず、顔が熱くなる。
大人びている雰囲気に無邪気な微笑み・・・そのアンバランスさが絶妙で最高!!!
「横に座っても?」
「あっ?ひ、ひゃい」
友達や両親からクールで中々表情を変えない、動揺しないねっと言われているのに・・・。
(うぅ、今日の私、動揺しっぱなしだ)
「よいしょ・・・あっ」
店員さんは座りかけてたが、すぐに立ち上がり・・・。
「ちょっと待ってて下さいね~」
そう言い、私に背を向け走り・・・。
「あっ・・・」
クルッと回転し・・・魅力的な笑顔でこう言った。
「待ってて下さいね。どこかに走って行っちゃあ、やぁですよ~」
「・・・・・・はい」
子供のような純粋で悪戯っぽい笑みに魅了され、そう言うのがやっとだった。
「ふふっ、じゃあちょっと待ってて下さい~すぐに戻ってきますから・・・絶対、絶対にいなくなったりしないで下さいね~」
店員さんはそう言い、どこかに走っていなくなってしまう。
「・・・あははっ・・・・・・はぁ」
(わざわざ探しに来てくれるような良い人で外見も雰囲気も最高・・・でも私のほうは・・・)
私の中では彼女の高感度は、うなぎ上りなのに逆に私は失態を犯しまくり。
(・・・終わった)
何事も第一印象が大事。
そんなのはよくわかっていたのに・・・。
「逃げる・・・その選択肢はないよねぇ」
正直、恥ずかしさと情けなさとで消えてしまいたいけど・・・。
絶対、絶対にいなくなったりしないで下さいね~
あの言葉が、あの笑顔が私をベンチに固定する。
(とりあえず戻ってきたら謝らないと)
いきなり逃げたこと、不審な態度を取ってしまったことを。
(そ、そうよ!まだ会ったばっかり!これからまだまだ挽回していけばいいよね!?)
私は誰もいないのに、心の中で弁明した。
(・・・あっ!)
視界の片隅に彼女の姿を見つけ、緊張が走る。
(落ち着け落ち着け落ち着け、落ち着け!)
これから普通に普段のように振舞えばいい、そう自分に言い聞かせる。
(・・・でも)
でも・・・普段の私ってどんな感じ?
普段の私はどういう風に振舞っていたのだろう?
うまく考えられない。
いつもどんなところに心を置いていたのだろう?
どうやって心を言葉を紡ぎだしていたんだっけ?
うまく考えられない。
そんな風に考えてる間にも店員さんの姿はどんどん大きくなっていく。
(と、とりあえず、謝ろう!)
謝罪・・・とりあえず謝罪。
この言葉だけを考えるようにする。
(その後は・・・)
その後は考えない!考えられない!
(出たとこ勝負!!・・・アドリブ!!!)
通常の私なら絶対にしない発想。
いつもなら、試験や面接のときは参考書を買って勉強したり、赤本で対策したり、友達に頼んでシュミレーションして、さらに会場まで1回行って・・・下準備はしっかりしていくタイプなのに・・・。
「ふぅ・・・お待たせしました~」
店員さんが到着。
少し走ってきたので、息が少し乱れている。
「あ、コーヒーと紅茶どっちがいいですか?」
「えっ?」
彼女の手には二つの缶が握られていた。
「あ、ひゃい。すいません!」
私は立ち上がり、深く頭を下げた・・・。
・・・・・・・・・頭が彼女の鳩尾にクリーンヒット。
「おふぅ!」
店員さんが美しい顔から想像できないような声で蹲る。
「ご、ごめんなさい!私そんなつもりじゃあ・・・あぁ、本当にすいません!
大丈夫ですか!?}
私は慌てて彼女の腰と肩に触り支える。
(うっ、近い!しかも、柔らかい感触も伝わってくる!)
不謹慎にも彼女とのあまりの近さにドキドキしてしまう。
「だ、大丈夫です。少しびっくりしただけで・・・あははっ・・・ははっ」
彼女は人差し指でこめかみを掻きながら、明らかに作った笑顔。
「本当ですか?痛くないですか?・・・無理してるなら・・・本当にごめんなさい」
「いぇいぇ。ちょっと・・・キタだけでそんな気にしないで下さい」
店員さんは苦笑いしながらベンチに腰を下ろした。
「・・・・・・」
(せっかく、仕切りなおししようと思ってたのに・・・ッ!)
もう私はパニック寸前で目に涙がたまってくる。
(まずい、泣きそう・・・ッ)
「あぁ!本当に気にしないで!私こう見えて頑丈なんです!・・・ほら、もうへっちゃら!」
両腕を上げ、タフさ(?)をアピールする店員さん。
「本当に気にしないで・・・あっ、どっちがいいですか?」
彼女は肩の辺りまで両手に持っている缶を持ち上げ、聞いてくる。
「あ、その・・・えっと・・・・・・店員さんからお先にどうぞ、私はどちらでもいいので・・・」
「もう、そんなに小さくならないで~ほら、座って座って~~、あ、あと名前は真理って呼んで下さい。書き方は真剣の真に、理科の理です。よろしく、ふふっ~」
何かよく分からないけど、私の言動で機嫌は悪くならなかったようで・・・むしろ、機嫌が良さそう?
真理さんはにこにこしながら私の返答を待つ。
「あ、あのじゃあ・・・紅茶のほうで・・・・・・」
ここまで言われて遠慮したら逆に失礼だと判断した私は、おずおずと紅茶を指差した。
「はい、どうぞ~熱いので気をつけて下さいね~・・・さ、座って座って~」
真理さんは自分の座っているベンチの横をポンポンっと叩く。
「・・・・・・」
(どうしよう?・・・どうしたら?・・・)
彼女の手の動きが横に座れ、と言う合図だというのはわかる・・・でも。
(何を話したら・・・)
突然逃げて、頭突きくらわせて、しかも飲み物までもらっちゃって・・・もう何を喋ったら・・・。
私は下を向いて動けなくなくなってしまった。
・・・・・・ポンポンっ・・・ポン・・・ぽんぽん・・・。
「・・・・・・・」
(・・・うぅ。どうしたら・・・)
ぽんぽんぽんぽんぽんぽんっぽんぽんぽんぽんぽんぽんっぽんぽんぽんぽんぽんぽんっぽぽぽぽ、ぽんぽんッ!ポンッ!!
「叩きすぎです!手痛くないんですか!?しかも、最後何かリズムとって曲みたいになってましたよ!?」
「おぉ、すごいツッコミ!しかも、すごい元気に!・・・ふふっ~」
優しい笑顔。母がするようなそんな笑顔に・・・。
(私を励ますために・・・ッ)
そんな気遣いに心がぽっと熱くなる。
ぽんぽんぽんぽんぽんぽんっぽんぽんぽんぽんぽんぽんっぽぽぽぽっんッ!
「もうそれはいいです!まったく」
私は、はぁ~っとため息を吐いた。
(何か何もかも馬鹿らしくなってきた)
先ほどまでの、どんよりした心の中のモヤモヤはどこかに消えてしまった。
「ふふっ、うれしい」
「えっ?」
「私、他人行儀なのは好きじゃないんです」
彼女は笑顔のまま言葉を紡ぐ。
「さっきまでは何かどこか余所余所しい感じでしたし、しかも変に萎縮してましたし・・・今の感じのほうが好きですよ~」
屈託なく笑うその姿に、ドキっとしてしまう私。
「さっ座って座って」
さすがに座らないわけにはいかない。
私は彼女の横・・・しかし、横は横だけど、微妙に距離を置いて座った。
「・・・何か距離がある気がするんですけど」
「き、気のせいです」
「そうですかね。ま、いいか。あ、飲んで下さいね~。お金は要りませんから」
「・・・そういうわけには、払います」
私は鞄から財布を出そうとするが・・・。
「いやいや、問題ありません。私が買いたくて買ったんですから~、ね?」
「・・・でもこれ以上迷惑をかけるわけには」
さらに言葉を紡ごうとしたけど、真理さんの瞳と微笑がそれを止めさせた。
「・・・・・・い、いただきます」
「はい~~。どうぞ、どうぞ~。ささっ、ズズィーっと飲み干して下さい~」
弾んだ声で嬉しそうにそう言う真理さん。
その嬉しそうな声にこちらのほうも嬉しくなる。
「ふぅ。・・・・・・おいしい」
先ほどから混乱していた心が暖かい紅茶で解れ落ち着いていくのがわかった。
「よかった。コーヒーと紅茶なら、紅茶のほうがお好きですか?」
「はい、コーヒーはその・・・苦いので」
落ち着いて、リラックスしたのか正直に答えてしまう私。
「ふふっ、苦いのは私も好きじゃないですね。まぁ、コーヒーの苦味は特別ですけど」
「・・・・・ピーマンと同じ苦さだと思いますけど」
「う~ん。確かにピーマンも苦いですけど、でもね・・・」
それからしばらく二人で苦さ?トークを繰り広げた。
「う~~ん、だからピーマンの苦さは何というか食べた瞬間に苦い!!って感じなんですよ。コーヒーはね、飲んだ瞬間、にがいなぁ~って感じと同時にコク?のようなものを感じるんですよ」
真理さんはコーヒーの味の奥深さを語ってくるが・・・。
「どっちも苦いことに変わりありません」
私はどっちも苦いことに変わりないっと一刀両断。
私はすっかりリラックスしてまるで、同級生に語りかけるような口調で話していた。
「う~ん。愛さんはコーヒーをちゃんと飲んだことがないんじゃないですか?」
「そんなことありません。3回飲みました」
「インスタント?」
「インスタントと缶コーヒーです」
「じゃあ、今度私がおいしいコーヒーをご馳走しますよ~そしたら絶対に価値観変わりますよ」
「・・・どうも」
(つ、次もまた会えるのかな?)
微かな期待していると・・・。
「ところで・・・・・・どうして内の店に?やっぱり下着を買いに?」
真理さんが私が避けていた問題を聞いてきた。
「え、えぇ。はい」
「へ~。すごいでしょ~。1階から5階まで全部下着売り場なんて全国初ですし、注目されていて中々内装も凝ってて、どうでしたか?」
「・・・はい。聞いてたよりずっといいお店でした」
これは正直な感想だった。
確かに中は白を基調として清潔感もあり、店員さんも会計も全部女性。
さらに、警備員巡回しているけど、それも女性。
試着室も結構あり、自由に自分のあった下着を身につけ選べる。
でもまぁ、そんな感想は目の前の人に会った瞬間にぶっ飛んだわけだけど・・・。
「そうでしょ~。私もあの店が大好き」
ニコニコと笑う真理さん。
その笑顔は本当に働いているお店が好きなんだなっと感じさせる・・・そんな笑み
私は彼女が笑うたびにドギマギする。
フッっと彼女の顔が真剣な顔になる。
「すいません」
「えっ?」
突然の真面目な謝罪に私は困惑した。
「私が原因なのかな?っと思って・・・その急に飛び出したの・・・・・・」
「えっ?あ、あの・・・ち、違います!その、あれは私が全部悪くて・・・・・・と、とにかく、真理さんの責任とは違うんです。私自身の問題で・・・こちらこそ、すいません」
「理由とか聞いても大丈夫ですか?」
「そ、それは・・・」
言うべきか否か・・・どうすれば・・・・・・。
ひかれるかもしれない、拒絶されるかもしれない、・・・もう二度と会えないかもしれない。
今の私には勇気も度胸もない。
彼女の外見に惚れたのかもしれない。
彼女の雰囲気に惚れたかもしれない。
ただの見せ掛けのすぐに冷めるような恋なのかもしれない。
目の前にいる人が少しでも変な顔や、嫌な態度を取ると冷めてしまうかもしれない恋心かもしれない。
そう思うと、言葉に、態度には示せない。
でも・・・でも・・・それなら・・・・・・・。
「ごめんなさい。それは言えません」
気分が悪くなったとか、用事を思い出したとか、何となくとかそういう風な理由で逃げることも出来た・・・でもそれだけはしたくなかった。
「そうですか~・・・んっ、わかりました」
真理さんは落ち込むわけでも、怒るわけでもなく、そう言った。
「でも、いつか必ず言います・・・その時は聞いてくれますか?」
「えぇ、もちろん。その日を楽しみにしてます」
私は顔が熱くなっているのが自分でもわかり、少し俯き気味。
俯いて垂れた前髪の隙間から盗み見た真理さんは、ニコニコと笑顔。
(うぅ、相変わらず綺麗で可愛くて、・・・暖かい笑顔)
時間にして30分くらい。
短い時間だけど、忘れられない思い出。
大切な思い出。
真理さんと出会った初めての思い出。
現在・愛の視点
「また、遅刻しましたね!今週で2回目ですよ!」
「ご、ごめんなさい。ち、ちょっと。寝不足で・・・あ、そうだ!あとね目覚まし時計の電池が切れててっ、その・・・」
真理さんは手を忙しなく動かしながら弁明する。
「あ、そうだっ!って今思いついたの丸出しじゃないですか!しかも目覚ましの時計の電池の言い訳は3週間前に聞きましたけど!?」
「あ、うぅう。そ、そんなに怒んないで~。わ、ワザとじゃないんだしね?
可愛い顔が台無しだよ~」
真理さんは少し媚びたような声で言った。
「そんなあからさまなお世辞は言わなくていいです!反省してるのなら、行動で示して下さい!」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
ぷぃ。
真理さんは私から顔を横に背けた。
「・・・ッ!!」
その瞬間私の怒りゲージはグングン上昇していった。もうそりゃあ、グングンと竹の子のように。
「子供ですか!低学年ですか!?私より年上で背もずっと高いのに!!私みたいなちんちくりんに怒られて、顔を背けるって!」
私の怒号が飛び交うなか、周りのアルバイトの後輩、先輩たちは「またか・・・」
って感じで苦笑いや苦笑、愛想笑い、後、謎の微笑などを残し、お店のフロアに戻っていく。
「先に行くね」
「先行っとくよ~」
「ほどほどにしときなよ~」
そんな言葉を残しながら、皆どんどん行ってしまう。
「あ、はい。私達もすぐにフロアに行きますので」
私は真理さんに怒っていた時は真逆の態度と声で言った。
「・・・むぅ~」
真理さんは唸り声を出し抗議する。
「はぁ~。普通に扱われたかったら。普通に・・・まぁ、真理さんは顔もスタイルもいいんだし、遅刻さえしなかったらいいんですから・・・・・・わかりましたか?」
「・・・・・・たい」
「えっ?何ですか?」
あんまりにも声が小さいので聞き返した。
「・・・・・・たい」
「はい?」
俯いていて、しかも声も小さい。
(「たい」だけは聞きとれるんだけど・・・)
「何ですか真理さん?反省してくれたんですか?・・・それとも調子悪いんですか?」
いつもなら渋々、「わかりました」って返事が返ってくるパターン。
しかし、今日はいつもとは違う雰囲気。
その雰囲気に私は焦り始めた。
「・・・・・・」
真理さんは黙ったまま、しかも下を向いているので顔もよく見えない。
「ち、ちょっとどうしたんですか?本当に調子悪いんですか?どこか痛みますか?」
真近まで近寄って、手を触り顔を覗き込む。
「・・・冷たい」
「へ?・・・あ、すいません。私の手冷たかったですか?」
真理さんの手を放そうとするが、逆に摑まれる。
長い指にギュッと摑まれ、ドキッとする。
「そうじゃなくて、・・・態度が冷たい」
「え?・・・だ、だってそれは真理さんが毎度毎度遅刻するから」
「それでも前まではもっと愛のある叱責だったし、もっと優しく丁寧に叱ってくれたし・・・それに・・・・・・」
チラっとみんなが出て行った扉を見た後・・・。
「今日の遅刻は愛のせいなのに」
「・・・ッ!そ、それは!でも、ちゃんと起こしましたよね?しかも、電話もしたし・・・」
私は予想していなかった真理さんの返答に、赤面しながら扉を見てちゃんとしまっていることを確認する。
「・・・そうだけど。先に行っちゃうなんて・・・」
少し上目遣いで甘える感じ言う真理さん。
(うっ!・・・かわいいッ!)
「き、ちんと起こしたじゃないですか?そのときに、はいはい起きました~って言ってたじゃないですか?」
今度は私のほうが少し俯き顔を隠しながら、言い訳する。
「それだけじゃなくて、昨日の愛が可愛すぎたから・・・それもいけないと思う」
ほぅっと、どこか湿った息を吐いた真理さん。
「・・・・・・ッッ!!」
真理さんの発言に昨日の夜の出来事を思い出してしまう私。
(あ、頭沸騰しそう・・・ッ)
頬だけでなく、耳まで熱さが伝染していくのがわかる。
「・・・そんなのいいわけに・・・ッひゃうん!」
私の手を握っていた指の中指がゆっくりと手の甲で円を描く。
意味深な指の動きにピリピリとした快感が手から伝わってくる。
「ほら~そんな感じで、昨日も可愛くて・・・イヤラシイ声を出すから私も寝不足になって遅刻しちゃったんだよ~」
手の甲を動き回っていた中指はゆっくり蛇行しながら、腕を這う。
「・・・んっ!・・・・・・ひゃっ、・・・・だめっ」
(服越しなのに・・・ッ・・・すごい敏感になってるッ)
昨日のことを肌が覚えているのか、肌は指が動くたびに快感の電流は走ってしまう。
いつの間にか私の左手と真理さんの左手が恋人つなぎ・・・指と指とが絡み合い密着させていた。
「・・・ッ・・・も、もうわかりましたから、指をもう・・・ンンッ!」
真理さんの指は私の腕をどんどん上がっていき、私の肩と鎖骨の辺りを円を描いたり、上下して擦ったりして動き回る。
「こ、こんなの誰かに・・・ん・・・見られたらっ!・・・どうするんですかっ・・・ひゃうっ!指はもうダメっ」
「いいじゃない。愛が私の物って教えて上げたら。こんな朝からいちゃつくくらいのバカップルだって教えてあげちゃいましょうよ」
「そ、そんなわけ、いかない・・・あっ!」
真理さんは少し首を下げ、私と同じ目線にし、私を凝視する。
いつもとは違う雰囲気。
瞳や顔つきがどことなく艶めき、においたつような色気を私に感じさせる。
この雰囲気は私との夜の行為をする時のみ顔を出す・・・はずだった。
「そう?じゃあこんな風に・・・」
「やぁっ!・・・ふぅぅんっ!」
ルージュに彩られたピンクの唇が私の耳たぶを優しく噛み、舌をスライドさせた。
ゾクゾクッとした刺激に思わず上を向いてしまった。
「それとも・・・こんな風に・・・」
鎖骨付近で遊んでいた指が下に移動し、胸の先端辺りで円を描く。
「くっあ!・・・ふぁッ!・・・ほ、ほんとに・・・ダッ・・・めぇッ」
胸の頂点の辺りがムズムズする。痒いような、じれったいようなそんな感覚に支配される。
「それとか・・・こんな風に」
「んくっ!!そ、そこは・・・本当にダメです!・・・ンンンッ!・・・・・・はぁはぁっ」
太ももの間に足を挟み、閉じられないようにしながら、膝近くで私のもっともプライベートな部分を擦たり、圧迫してくる。
(こ、こんなの誰かに見られたら!・・・でもっ)
もし今、扉を開け誰か入ってきたら、二人とも一巻の終わりだ。
しかし・・・。
「はぁはぁ・・・ンンッ・・・やだっ、だめぇ・・・ひゃっ・・・ふぁぁあっ」
しかし、出てくるのは自分でも信じられないくらいのどこか媚び帯びた甘い声・・・口先だけの拒絶。
「今みたいに、毎日毎日・・・毎日、愛を愛でてるって教えちゃダメ?」
彼女の出す妖艶な雰囲気にあてられたのか、それとも自分自身が望んでいるのかわからないが・・・興奮していた。
「わ、わかりました。き、今日のことは・・・ふぁっ!・・・きぃようのことは・・・はぁはぁ、わ、私が悪かった・・・んんっ!・・・ですから・・・もう、・・・動かさない・・・ふぅぅんッ・・・お願いッ」
どんどん薄れていく理性で何とか謝り、離れてもらう。
「そう?じゃあ、みんなに見せ付けるのは次の機会にしましょうか~」
私の謝罪に満足したのか、あっさり離れてくれる真理さん。
「はぁはぁ」
私は胸元と股の間に手をやり、興奮を鎮める。
すぐ近くにあった暖かい空気や艶めいた空気が一気に霧散し、どこかがっかりしてしまう。
(な、何考えてるのよ、私!)
もし、あのままヤられていたら二人とも破滅だ。
いや、破滅ってことはないだろうけど、最悪店を辞めさせられたかもしれない。
でも・・・。
(んっ・・・)
でも、股の間、そして胸の先端・・・その三角形の場所がムズムズしてしまう。
「ち、ちょっとやり過ぎた?ご、ごめんね」
真理さんはいつもの雰囲気に戻っていた。
「そうですよ。ま、まったく。こんな場所で・・・まったく・・・」
「・・・・・・あうぅ」
真理さんはチラチラとこちらの様子を伺う。
「でも、今日の私は少し怒り過ぎました。それに、先に出勤したのも・・・すいません」
「愛ちゃん・・・私こそごめんなさい。自分が悪いのに、愛ちゃんのせいにして・・・そもそも私が早く起きればすむことなのよね!よし、お姉さん頑張る!明日から7時に起きる!!」
(7時に起きてる真理さんって想像できないけど・・・)
普段の彼女を知っている身としてはとても朝余裕を持ってる姿を想像できない。
(まぁ、ヤル気になってるのに、水を差す必要もなくから何も言わないけど)
「それにしても・・・」
「へ?」
「次に職場でこんなことしたら、本当に怒りますからね?もう、私この職場辞めます」
「うぅ~、ごめんなさい。反省してます」
今回のはやり過ぎたと本人も思っているのか、きちんと頭を下げ真面目に謝罪してくれる。
「もう・・・じゃあ、待ってますから、準備して下さい。フロアに出ますよ」
「うん・・・あ、でも」
「んっ?」
私は片眉を上げ、真理さんの顔を見た。
「昨日の姿が可愛いのは本当ですよ~」
「・・・なっ!」
真理さんは動揺した私の顔を見た後、微笑みながらロッカーの部屋に去っていった。
(まったく、もう・・・)
相変わらず、自由奔放な人だ。
自由人で、遅刻魔で、子供で・・・優しくて、可愛い・・・・・・私の大切な恋人。
愛の視点
「ありがとうございました~またお待ちしております~」
真理さんの柔らかく愛嬌のある声がフロアに響く。
(相変わらず人気あるなぁ・・・)
少し前にいる背の高い女性は中々人気がある。
あの人からお客さんに話しかけても、話しかけられても、すごくいい雰囲気で応対している。
(さすがベテラン・・・売り上げもいいし)
この店は従業員に売り上げの強要や無理な接客はしなくていい(もともとの売り上げも良いらしい)。
自由で真面目でフランクな接客!!が店長の口癖。
ちなみに店長はこの店、唯一の男(オカマ)、さらに服のセンスはよくわからない(ハワイアン?)な感じの服を好む生物だと私は認識している。
一応(?)男なので営業時間はフロアには出てこないけど・・・。
(まぁ、それはまぁいいとして・・・)
正直、真理さんはエッチで、私生活はだらしなくて、遅刻もよくするけど、
一緒に働いている人達やお客さんからも人気者だ。
(それに、スタイルにも説得力あるしなぁ)
商品を買ってくれたお客さんにお辞儀してお見送りした後、売り場のレイアウトを調整している真理さんをチラチラと盗み見る。
すらりとした長身。
引き締まっているが、出ていて欲しいところは出ている(かなり)。
綺麗な容姿。
腰の位置も高く、足も長く、素晴らしい脚線美。
そんな大人な雰囲気なのにいつもニコニコしており、柔らかい雰囲気を醸し出している真理さん。
それだけの多属性(?)を持っている真理さんだけに人気があるのも頷ける。
(・・・でも)
人気がありすぎる。
こうやって見てる間にも、違うお客さんに声を掛けられ対応している。
(近い、近い!・・・そんなに近づかなくても、聞こえるでしょ!?あぁ今、少し胸に当たった!)
チラチラ盗み見ているが、絶えずお客さんに話しかけられている。
私より少し年下だろうか・・・そのお客さんは憧れのアイドルにを見るかのように目をキラキラさせながら熱心に真理さんに話しかけている。
(少しくらい遠慮しなさいよ。しかも真理さんも、にこやかにフレンドリーに対応してないで・・・私が見てるのにっ!)
勝手に見て、勝手に嫉妬しているのはわかっているが、心の中で愚痴ってしまう。
(何なの?私にはあんなことしといてっ!)
悪態をつきまくる私・・・しかし、顔には出さず、手と頭も淀みなく在庫と計算のチェックに動く。
(こういうしょうもない所は得意なんだけど・・・)
昔から簡単な事なら2つのことを同時にしたり、どんなに怒っていても顔には出さない。
また真理さんのお客さんが商品を持ってこちらのカウンターに来る。
私は電卓と在庫の紙から目を離し、仕事用の笑顔で応対。
「ありがとうございます。商品をお預かり致します」
「ふぅ」
左手をクルっと回転させ、時計を見た。
(11時55分か・・・)
もう少しで休憩。
そんな時に・・・。
「愛さん~」
ポンポンっと肩を叩かれた。
「んっ?・・・何?」
話しかけてきたのは、後輩の由美。
身長は真理さんと同じくらいで高い。
少し首を上に傾ける。
「あの・・・その・・・・・・・」
「んっ?どうしたの?」
身長は高いが童顔とややアンバランスな由美は言いにくそうに、視線を右往左往させて、言いよどむ。
「何?また失敗した?・・・はぁ~発注間違い?」
私はもうすぐ昼休憩だが仕方ないっと覚悟を決めていると。
「い、いぇ。違うんです。その・・・」
何やらやたら後ろを見ている由美。
気になって私もそちらのほうに視線を向ける。
「えっ?」
(・・・何で?)
ありえないくらい鮮やかなアロハシャツに短パン。しかも、平均以上に濃い体毛。
見間違えるはずがない・・・店長だ。
「よ、呼ばれてます」
小さい声でそう言う由美。
(この子は店長苦手だからなぁ)
由美は身体は大きいが、気は小さい。
よく私に動転して、不思議な動きをしながら小さなミスや相談事を支離滅裂に話してくる。
そんな由美が店長の対応が得意なわけがない。
「ん、わかった。ありがとう」
そう言って、私は従業員用扉を微かに開け手招きしているおっさんのほうに歩く。
「き、気をつけて下さいね。な、何かあったら大声出して下さい。すぐに行きますから!」
(・・・どんな風に店長を見てるんだろ?)
「ありがとう。期待してるわ」
首だけを彼女のほうに向け、微笑む。
「は、はぃぃい」
変に上ずった声で返事する由美。
(相変わらず変な子・・・)
あの子は私といると、たまに変な感じに壊れる。
(面白いから、別にいいけど)
そんなことを思いながら、扉を開けた。
店長の視点
「は~い、ごめんねぇ~。こんな時間に呼び出して」
私は目の前の小柄な女性・・・というか、女の子に詫びた。
「まったくです。もうすぐ、昼休憩なのに・・・用があるならさっさとして下さい」
ぶっきら棒に彼女はそう応える。
(こっちは店長。そっちはアルバイトなのに・・・)
ま、別にそんなことで怒らない。むしろこういった態度のほうが好感がある。
「・・・ていうかさぁ。由美ちゃんって私のことどう思ってるの?食べられると思ってるの?」
「えっ、う~ん。そうですねぇ。たぶん、嫌いなんだと思いますよ」
「えぇ!だって私あの子に何もしてないじゃない!?」
「・・・外見って大事ですよねぇ」
何もかも悟ったような瞳でボソっと呟く愛。
「そんな~、それって差別じゃない?」
「普通の人は刺青入れてたら怖がるし、その場に相応しい格好をしてない人には警戒します。それは普通だと思いますけど」
「で、でも、警戒してるだけで嫌いってわけじゃあ・・・」
「それはそうかもしれませんけど・・・」
(あれだけ怖がってたらもう無理、やるだけ無駄だと思うけど・・・)
「ま、じゃあ頑張って下さい。無理でしょうけど・・・私の用事はそれ関係ですか?」
「えっ?・・・あぁ、違う違う。貴方には前に話した件~。考えてくれた?」
「はぁ~。またその件ですか?」
彼女は重いため息を吐いた。
(こりゃあ、またダメそうねぇ~)
「・・・・・・フロアモデルは私には無理です」
「・・・う~ん。どうしても?」
「どうしてもです。大体・・・私みたいなペチャンコで子供みたいな体型の子がやっても仕方ないし、説得力がないでしょ?」
「それはない」
私は真剣な声で断言する。
「えっ?」
愛ちゃんの長い睫で縁取られた瞳が少し大きくなった。
「貴方は確かにフロアスタッフとして雇ったけど。ゆくゆくはフロアモデルにしたいと思ってたの・・・これは本当」
元々、愛ちゃんはフロアスタッフ希望だったから、それでOKしたけど・・・。
本当はフロアモデルとして雇いたかった。
「でも私にはお客さんと会話して商品をオススメして・・・って出来ません」
首を少し横に向け、そう言う愛ちゃん。
「そんなことないわ。貴方を見た瞬間、その時からこの子は出来る!!この子は伸びるって思ったの!!」
「そ、そうなんですか?」
私の声と迫力に少したじろぐ愛ちゃん・・・でも私は止まらない。
「さらっっさらのショートヘア。愛らしい容姿。柔らかそうな頬。透き通るような白い肌。折れそうな細腰。女性と女の子の中間のどっちもある雰囲気。ツンっとした中にある優しいオーラ・・・貴方こそ、私の求めていた人材!!」
「そ、それはどうも・・・」
「貴方は自分の魅力をぜんっっっぜんわかってない!!これから、食事しながら、貴方の魅力を語ってッッ!」
私はさらに語ろうとしたが、目の前に突然大きな壁が立ちはだかり中断を余儀なくされた。
愛の視点
「ど、どうしたの?」
「せ、先輩。は、早く逃げて!」
「えっ?」
(意味がまったくわからない)
確かに少し店長は暴走していたが、それはいつもの事。
「すいません。会話を聞いてました。やっぱり店長は・・・いぇ、こいつは・・・・・・悪魔です!!」
「あ、悪魔って・・・」
私は苦笑いしてしまう。
「こいつは、可愛い可愛い・・・この店で一番可愛いくて、美しい先輩を儀式か何で生贄にして、今の気持ち悪い外見から元に戻るつもり・・・完全体になるつもりですよ!」
「そ、そんなわけ・・・」
由美のあまりにぶっ飛んだ思考、考えに私の思考が追いつかない。
(しかも店長のことを悪く言いすぎ)
まさか、ここまで偏った思考を持っていたとは・・・。
「愛らしいショートヘア。くっきりした顔立。柔らかそうな頬。触りたい!!透き通るような白い肌。くびれた腰。女性と女の子の中間のどっちもある雰囲気。抱きつきたい!!ツンっとした中にある優しいオーラ・・・すごい観察力。まさに悪魔・・・毎日、毎日舐めまわすように先輩を見てないとこんなのわかんないですよ!さっ、早く逃げてっ!」
「はぁ~、そんなわけないでしょ。しかも、何個か被ってるし・・・」
「・・・・・・」
店長はずっと黙っている。
しかも、私は由美の背中しか見えないので表情が伺えない。
(これはマジギレするかも・・・)
いくらフレンドリーを信条としている店長でも、さすがにこれは・・・。
「・・・貴方・・・・・・中々やるじゃない」
店長の真面目な声に困惑する私。
「えっ?・・・てんちょう?」
「愛ちゃんの魅力をよくわかってるじゃない。あなた、も」
も、の部分を強調しながらそう言う店長。
「むっ・・・店長は少しは先輩・・・エンジェルのことはわかってるみたいですけど、所詮は表面だけ・・・私のほうがよくわかってます!」
「え、エンジェルって私のこと?」
肩の部分の服を掴み、聞く。
「エンジェ・・・先輩は黙ってて下さい」
目線は店長から離さず、微かに首を私のほうに向けて言う由美・・・もとい長身の変態。
「へぇ~じゃあ、言って見なさいよ。愛ちゃん・・・いぇ、エンジェルの外見以外の良い所を!」
微かに由美の背中から店長の広げた両手の指の部分が見えた。
(・・・・・・この人たち気持ちわりぃ)
「いいでしょう!愛・・・ラブエンジェルは、見返りのない、さり気無いフォロー。水筒をきちんと持ってくる経済性。失敗した時に必ず相談に乗ってくれる優しさ。落ち込んだ時に暖かい飲み物を買ってきてくれるところ。極々まれ、本当にレア、私が先輩の失敗をフォローした時の「あ、ありがとう」って言う時のツンデレっぷり!身長を伸ばすために未だに大して好きでもない牛乳を未だに飲んでるところ!etc.・・・」
由美は私の良いところ(?)を羅列していく。
(・・・きもちわりぃ)
ただただそんな感情で支配される。
私の中の背の高い頑張り屋でちょっとドジな後輩というイメージが崩れ、ただの哀れな変態というイメージに書き換えられていく。
「・・・中々わかってるじゃない。でもね・・・その程度じゃまだまだ・・・愛ちゃん検定2級くらいね。そんなレベルで私と張り合おうなんて・・・ちゃんちゃらおかしいわ~。」
由美の背中の横から顔を出してみた。
すると余裕の笑みで返す店長もとい変態クソ野郎。
(どっちもアホだ。あほぅだ)
「まっ!背中から顔を出す愛ちゃん可愛い!!きゃわいい!!猫みたい!!」
そんなことをほざく。
「はぁ~」
私は馬鹿なことをほざく店長をチラッと見た後ため息を吐き、そのまま立ち去る。
「いい!?愛ちゃんの魅力、それはまず優しさとそこから出る余裕。状況を客観的に見てる視点!でも自分のことを褒められたり、評価されたりした時のテレ!デレ!etc・・・」
(さっさと行こう)
しょうもない口論をしているアホ共を置いて私はお昼に出かけた。
真理の視点
「今日も疲れましたっと・・・」
夜の帳が下りた、20時。
マンションのエレベーターの3階を押す。
(今日はいろいろありました・・・)
店長から愛のことを頼まれたこと。
久々の店長の真面目モード。
朝からのその・・・愛にしたその・・・ねっ?な行為。
(ま、普通の日は基本的にないけど)
ここでバイトとして働きだしてから何もない日はない。
いつも何かしらアクシデント、イベントがある。
高校、短大時代には考えられないような日常。
(よくなったのやら悪くなったのやら)
ゆっくりとそんなことを考えていたら、エレベーターの扉が開く。
無機質な廊下を歩き、部屋(302号室)に向かう。
(この鍵・・ふふっ)
思わず微笑んでしまう。
このアクセサリーを渡した時の愛の反応。
馬鹿じゃないですか!?
こんなのしたら周りにバレちゃうじゃないですか!?
無理です無理です!絶対無理です!
そう言って、顔を真っ赤にしていた。
そんなことを思い出しながら鍵を鍵穴に入れる。
鍵のアクセサリーはハートの片方。
もう片方を合わせると完全なハートの形になる。
そのもう片方は・・・。
「おかえりなさい」
もう一方のハートの持ち主が扉の奥から登場した。
この部屋の住人にして、私の恋人。
「小さな巨人にして、私の恋人・・・たっっっだいま~~」
パンプスを脱ぎ、白いエプロン姿の愛にダイブ。
「うぷっ。お、重い!お、お酒飲んでるんですか!?」
「にゅふふ~。だって~、もう愛の匂い、感触を5時間も我慢してたんだもん。禁断症状もおきますよ~~だ」
そう言いながら、私は愛の髪を撫でまくる。
「5時間ってことは分に直したら360分。秒にしたら18000秒ですよ~。それだけ我慢してたらもうこんなに撫でくりまわしちゃいますよ~、にゅふふ~」
「だ、駄目ですって!わ、私お風呂まだ入ってないし、そのご飯も食べてないじゃないですか・・・その・・・・・・そういう行為はまたあ、後で・・・」
身体をカチコチに固まらせて、私の肩に顔を埋めてそう言う愛。
(あれ・・・何か勘違いしてる?)
別にここで押し倒してどうこうするつもりはないんだけど・・・。
「あれれ~。私~別にそういう行為をするつもりはなかったんだけどなぁ~」
「なっ!?」
愛は耳まで真っ赤にしてビクッと反応した。
「愛ちゃん想像力逞しい~。何を想像してたのかなぁ~」
そう言って、耳に息を吹きかけた。
「ひゃうっ!み、耳に息を吹きかけないで下さっ、耳の中に指をっひゃう
、んんんっー」
肩にあたる彼女の悩ましい吐息が私を興奮させる。
(うぅ、ち、ちょっと我慢出来ないかも)
家の玄関前でそういう危ない行為・・・正直燃える!
指を下半身に持っていこうと
する・・・・・・が。
「あいた!」
頭に衝撃が走り、ピンクの靄が急に晴れた。
「も、もう今日は獣になりすぎです!最近、頭の中がピンク過ぎますよ!そんなんだから遅刻するんです!!」
「うっ!」
自分自身で思っていたことを言われ、グサリと心に突き刺さった。
しかも、釣り針のようにかえしが付いてて抜けないタイプ。
私がショックを受けている間に愛は私の腕の中から抜け出してリビングに向かってしまった。
「うぅ~」
チョップを食らい頭をさすりながら私もリビングに向かう。
扉を開けると暖かい空気と良い匂いが漂ってきた。
「・・・いただきます」
少し不機嫌を意識しながら、そう言った。
「・・・いただきます」
真理さんは縮こまりながら小さく手を合わせて、呟く。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
無言の食事。
いつもは楽しい食事、楽しい会話があるけど・・・。
無言。
微かに物を食べる音と食器の音が鳴るだけ・・・。
「シーン・・・・・・シーーーーーン」
無言で黙々と食べていたら、真理さんがふざけ出した。
私が怒っているという意思表示を示しているこの状況、この空気・・・。
真理さんはこの状況を少しでも軽くしようと、愛想笑いしながらふざける。
「・・・・・・」
私は無言を貫き続ける。
「うぅ・・・お、おいしいなぁ。このお味噌汁!おっ、お魚もおいしい!
お米も・・・水が良いからかな?あれ?そ・れ・と・も愛情かな~?」
「・・・・・・」
無言を、以下略。
「えぇっと、あ、・お茶もおいしい!これもあ・い・じ・ょ・う?」
「・・・・・・」
以下略。
(正直、もう怒ってないんだけど・・・)
面白いので、つい黙ったまま食事する。
「そ、そんなに嫌だった?」
寂びそうな少し真剣な声色・・・その声に真理さんの顔を見る。
美しくコシのある髪少し垂れ下がり、微かに俯く真理さん。
(ま、まずいやり過ぎた!)
「そんな!真理さんにやられて嫌なことなんて一つもありません!ただ、・・・その・・・・・・時と場所をわきまえてくれさえすれば私だって!」
「・・・本当?」
上目遣いで大きな瞳がこちらを覗くように、伺うように見つめる。
「ほ、本当ですよ。私は、その・・・真理さん大好きですから」
(可愛すぎる!!破壊力すご過ぎ!)
「私・・・もでしょ?愛だけじゃなくて」
も、を少し強調しながら甘ったるい声でそう言う恋人。
潤んだ瞳。
赤く染まった頬。
艶やかな唇。
心がざわつき思わず、唾を飲み込んでしまう。
ごくりっと唾を呑み込む音がやけに大きく感じた。
「あ、あの・・・その・・・ありがとうございまひゅ」
てんぱってしまい、語尾が変になってしまった。
「ふふっ、かわいい」
真理さんは少し腰を上げ、テーブル越しに私の頭を撫でてくる。
頭に長く細い、そして暖かい感触が伝わってくる。
「いつ触ってもやわらかくて、手触りもサラサラで気持ちいい」
甘く湿った声でそういう真理さん。
綺麗でそして妖しい雰囲気。
異常なほどの心臓の音。
もう食事どころではなかった。
「んんっ・・・はふぅ」
真理さんを見る目が自然と媚びを帯び、心が妖しい何かに締め付けられる。
「かわいいかわいい私の大好きな愛・・・ねぇ今日も・・・ダメ?」
少し子供っぽい感じでおねだりする真理さん。
大人びた容姿に、幼い子供がするようなおねだり。
ギャップのあるその雰囲気に、逆らえない。
でも・・・。
(い、いつもこうやって・・・)
いつもこうやって頼まれ、了承して、朝方までヤッてしまう。
正直、今日も私自身が遅刻ギリギリだった。
少し甘えられるとすぐに了承してしまう・・・このまま規律もなく頼まれるとすぐにエッチなことをしているとダメになる。
しかも毎日しているからか、どんどん肌が敏感になっている気がする。
理性をギリギリで保ちながら・・・
「ダメです」
そう拒否する。
「・・・私のこと嫌い?」
「そ、そういう極端なことじゃなくて・・・毎日毎日・・・そのヤるのはちょっと、まずいっと思う・・・ンンンッ!み、耳を触らないでっ!」
私の話を聞きながらも髪を撫でる手は止めず、その上もう片方の手で耳の形を確かめるように輪郭をなぞる。
「私と毎日毎日お猿さんのように、エッチなことするのは嫌?」
「そういうわけじゃなくて・・・ンッ!・・・ひゃう!?ま、真面目に話を・・・んんんーっ!」
真理さんは優しく耳の輪郭をなぞりながら小指を耳の穴に入れて、少し動かす。
細く長い指が動くたびに小さな快感が弾ける。
「私のこと飽きちゃった?・・・それとも由美ちゃんのほうがいい?」
「なっ!?・・・由美が今どう関係あるんですか?」
予測もしていなかった人物の名前が挙がり狼狽してしまう私。
「最近仲が良いみたいだし、それにあの子、愛のこと好きよ・・・大好き」
今日の由美の謎の行動を思い出す。
「あの子が私のことをどう思おうが関係ありません。ふぅん・・・私は、んっ、真理さんの恋人ですから」
「そうなの?私のアブノーマルなエッチは本当は嫌で、由美ちゃんに乗り換えるつもりなんじゃない?あの子も背も高くてしかも、スタイルもいいし・・・」
「っ!?私が真理さんから離れるわけないじゃないですか!何でそんなことを言うっふぁ!」
テーブル越しだったはずが、少しずつ横にずれて接近してくる真理さん。
近づく顔、肉体にドキドキが速まる。
「嘘。だって私の欲望を受け入れるって約束したじゃない・・・」
寂しそうに俯く。
「・・・それは、その」
この人にこんな顔、寂しい顔をさせてしまったことに胸が痛む。
(正直に話そう)
「あ、あの、よく聞いて下さいね」
近づいた真理さん・・・真横にきた大事な人の顔の両頬を手のひらで包ながらこちらにむけさせる。
私の顔と恋人・・・初めてあった時からずっと私を虜に、夢中にしているその人の顔とを向かい合わせる。
端正な顔が目の前に、鼻と鼻がつきそうなくらい近くにある。
顔の温度が上がり真っ赤になっていくのがわかる。
胸のドキドキが止まらない。
「一度しかいいませんからね。後、絶対に笑わないで下さい」
私は覚悟を決める。
「最近、くすぐられて、弄られて、その・・・どんどん肌が敏感になってきてる気がするんです。それと、お尻とか胸が少し大きくなった気が・・・それに触られるとすぐにその・・・あぁ!もう!その濡れちゃうし、気持ちよくなっちゃうし・・・夜の回数とする時間がどんどん早く、長くなってるじゃないですか?
私も実は今日遅刻しかけて、真理さんを起こすのも適当で真理さんのご飯の準備も出来なくて・・・でもその・・・エッチし始めるとその気持ちよ・・・あの、身体がどんどん変わっていくのが・・・・・・怖くて」
思ったことをそのまま包み隠さず言葉にして紡ぐ。
(うぅ、めちゃめちゃ恥ずかしい)
正直消えてしまいたい、顔を背けたい。
でも・・・。
(真理さんが・・・私の大事な恋人が不安になってる!)
ここは逃げずに本心を晒して、不安を取り除いてあげたい。
初めて真理さんが前の恋人とのトラウマ、別れた原因を話してくれた時を思い出す。
大きな身体を震わせて、目に涙をためて、でも話してくれた・・・その時の姿を思い出す。
私はその時に話してくれた真理さんの性癖を受け止める。
彼女には寂しい思いはさせないっときちんと言った。
約束。
二人の大事な約束。
「本当?朝もわざと無視して先に行ったんじゃない?ご飯がなかったのも?最近、由美ちゃんと仲がいいのも?・・・フロアモデルを断ってるのも私が嫌いだからじゃないの?・・・全部私の勘違い?」
「全部、ぜ~んぶ勘違いです。フロアモデルの件はその、自信がないのと・・・ただでさえ真理さんが接客しているお客さんに嫉妬しているのに・・・それに真理さんとこれ以上一緒にいたら、もう本当に離れられなくなりそうで・・・もう全てが真理さんに塗りつぶされそうで・・・それが嬉しいようで怖いようで、ただでさえ大好きで真理さんのことばかり考えてるのに・・・あぁもうこれが私の本心です!」
もうこれ以上は真理さんの顔を見てられなくなって顔を反らす。
「と、とにかく真理さんの勘違いです!」
「・・・愛」
「何ですか?」
私は食事を再開し、もう真理さんのほうを見ない・・・というか見れない。
「じゃあ、エッチがいやとかじゃないの?」
「・・・・・・」
私は首を僅かに振る。
真理さんはほっとした顔をした後、優しい口調で語ってくれた。
「私ね、愛が私の性癖を受け入れた時、本当に嬉しかった。私、性欲が強くて前の彼女にも逃げられて。もう、恋なんてしない、出来ないっと思ってたけど・・・。私のこと好きって、全部受け入れるから付き合ってって言われて本当に嬉しかった。こんなに可愛い子が私のこと好きで、嘘だって言ったら、同じ職場までアルバイトで来てくれて・・・本当に嬉しかった」
真理さんも本音を語ってくれる。
「貴方が私を受け入れてくれたように、私も貴方を受け入れる。どんな貴方も・・・だから、気にしないで」
そう言って、私の頬に軽いキスをして離れた真理さん。
私はビックリして振り向くと・・・。
「へへ~、キスしちゃった~」
そう言って、ウインクして元の席に戻っていく真理さん。
(・・・可愛すぎる!)
「ま、まったく。真理さんは!」
何故かこっちのほうが恥ずかしくなってしまい、動揺し、顔を横に反らす。
「はむはむ、あむ」
私は誤魔化すようにご飯をかきこむ。
「ふふ~、ハムスターみたい。かわいい~」
ニコニコと満足そうな顔でそう言った後・・・。
「うぅ・・・もう、ごほっ!・・・んぐんぐっ・・・んっ、ごくごくっ!もういいですから!真理さんも、さっさっと食べて下さい!ま、まったくっ、食卓が片付きません!」
「へへ~、そうだよね~。せっかく愛が作ってくれたんだもん。冷めない内に食べないと罰が当たっちゃうもんね~」
「そ、そうですよ!罰が当たりますよ!」
私は先ほどの会話を誤魔化そうと話題を変えようと必死になる・・・が。
「じゃあさ・・・ご飯食べて、お風呂に入ったら、シテいい?」
「ッ!」
私は身体をビクッっとさせ、すぐに真理さんの・・・恋人の顔を見る。
欲しかったおもちゃを買ってもらった後の子供のような満面の笑み。
その笑みに狼狽しながらも私は一瞬間を置き、
「・・・・・・」
小さく頷いた。
「にゅふふ~。じゃあ、改めていただきます~。早く食べて、早くお風呂に入んないと明日も遅刻しちゃうもんね~」
「・・・・・・」
私は真理さんの言動に反応せず、目も見ず、ただご飯を食べる。
先ほどとはまた違った意味での沈黙。
私は恥ずかしさで顔が赤くなるのが・・・そして身体が妖しい疼きを発するのを感じ・・・。
その後のご飯の味はまるでわからなくなった。
愛の視点
「ふぅ~」
私はほっとした今日一日の疲れを吐き出すように息を吐いた。
(・・・今日もやるんだろうなぁ)
熱いシャワーを頭から浴びながらそんなことを考える。
(・・・・・・よく洗わないと)
ボディソープを付けたスポンジでよく洗う・・・普段、目に見える場所から股や脇まで、すみずみと・・・。
(きっといろんな所・・・ッ。昨日みたいにいろんな所を触られて、舐められて、吸われて・・・)
昨日の行為・・・この半年間、毎日のようにやっている夜の行為を思い出し、両手で自分の肩を抱く。
悶える狂う刺激。
甘痒い感覚。
色気のある瞳。
愛しい人の満足そうで嬉しそうな顔。
豊かな胸の感触。
長い指先。
頭を撫でる手のひら。
じっとしていられない掻痒感。
「・・・ンッ!・・・ふぅ・・・ッ・・・・・・はぁ」
それらを全て感触、感覚を思い出してしまう。
泡を落とし終わりキュっとシャワーの蛇口を閉める。
身体を流れていった泡は排水の出口に集まり消えていく・・・私はそれを何となく見ていた。
(あぁ、何か意識するとますます体の感覚が敏感になっていく気がする)
これからする行為を期待しているのか、それとも怖いのか・・・自分でもよくわからない。
「ま、まぁいつまでも入っててもしょうがないから・・・出ようかな~」
なぜか声に出して、シャワーを浴び終えタオルで拭きながら出た。
「あれ?」
出るとお風呂からの湯気が脱衣所をモクモクと覆う・・・まぁ、そんなのはどうでもいいんだけど・・・。
「パジャマが・・・ない?」
きょろきょろとしながら、記憶を確認する。
(確かに置いた・・・・・・よねぇ?)
確かにパジャマと新しい下着を持って置いといたはずなのに・・・。
私が服を置いた場所には薄くて長い布が一枚のみ・・・しかも私は持っていないもの。
チラっ。
私は視線を脱衣所の出口のすりガラスに何かがうっすら映っている。
(はぁ~)
私は胸中でため息をつき、バスタオルで身体を隠した状態でその布を掴む。
「あれ?」
黒い布を掴むとスルっと小さい何かが落ちた。
「ン?・・・あれ?」
私は落ちた小さな布切れも掴む。
右手には、可愛いフリルの付いている面積の非常に小さいショーツ。
左手には、胸の所が段々のフリルの付いており、その他の部分が布越しでも向こう側が見えるくらいすけすけのベビードール。
(はぁ~)
私は再び心の中でため息。
重い重いため息。
「真理さん」
すりガラス越しに影がビクっと動いた。
「どこで?しかもこんなのいくらだったんですか?買ったのは近くのお店ですか?」
私は矢継ぎ早に次々と質問を飛ばす。
「あ~~。入ってもいい?」
「もし入ってきたらメチャメチャ怒ってこのままリビングのソファで一人で寝ます」
バスタオルをキチンと身体に巻きなおしながらそう言った、言ってやった。
「う~~。た、高かったけど心配しないで!自分のお小遣いから出したから!二人の共同用貯金通帳から出したんじゃないし、それにあのね、うちのお店で買ったんでもないよ!心配しないでいいから~・・・その着てくれると嬉しいな~とか・・・その思っちゃったり・・・その・・・とっっても似合いそうだし・・・その・・・ね?・・・・・・ダメ?」
影と声色がせわしなく動く。
(まったく・・・はぁ~仕方ないな~)
私は再びため息を吐くが、でも今度のは先ほどとはちょっと違うため息。
(面白い人・・・そして可愛い人)
この人といるとまったく退屈しない。
「真理さん約束してくれますか?」
扉越しに言い訳を未だに連発している彼女にそう言った。
「えっ?う、うん」
「笑ったり覗いたりしたらすぐに脱ぎます・・・いいですね?約束ですよ?」
自分でも気づかないうちに優しい声色、子供に言い聞かせるように言った。
「うん!絶対絶対見ないし、笑わない!食べちゃう!」
「食べちゃうって・・・ま、まぁ約束を守ってくれるなら・・・」
「OK!守る!」
(現金な人だなぁ、声がもう喜びまくってるし・・・)
扉越しに喜んでいる顔が目に浮かび、思わず微笑んでしまう。
「き、着たらベッドに行くので・・・先に行ってて下さい」
(ちょっと声が震えてしまったッ、恥ずかしい!)
誰も見ていないのに、顔を横に反らす。
「へへっ~~、了解~。んふふ~んん~♪んふっふ~♪びょーん、ぴょーん」
鼻歌を歌い、擬音を自分で言いながら、軽いスキップするような音を響かせて向こうに行ってしまった。
(・・・まったく子供なんですから)
胸の所が暖かくなっていくのが、わかったんだけど・・・手に持っている布を見たら違う意味で熱くなってきた。
(こ、これかぁ・・・うわ、小さっ!これちょっと透けすぎじゃない!?)
ベビードールのほうを手に持って広げて透かしてみる。
(まさに透けてる・・・向こうの壁が見える・・・これは、わ、私には少しセクシー過ぎるのでは?)
自分の身体を見て、触る。
バスタオル越しとはいえ、ペッタンコ・・・凹凸がない。
(ほ、本当に着るの?)
先ほどの宣言とは逆に尻込みしてしまう。
(これは相当、勇気がいる服?下着?だ)
来た自分を想像する。
いい年をした大人で幼児体型の女がセクシーな黒のショーツとベビードール着けた姿。
(・・・・・・ッ!)
成人女性に見えない童顔。
面積の小さい通常の半分以下しかないショーツに包まれた貧相で女性らしくないヒップ。
贅肉はないけれどガリガリな身体。
子供のように小さい背。
(・・・無理。どう見ても背伸びしてる中学生にしか見えない!大体、こういうセクシー系は真理さんのほうが・・・)
背が高く、グラマラスな爆弾ボディ・・・いやもう核兵器、米軍への最終兵器!持たず持たせず持ち込ませずな身体のやるべきだ。
(でも・・・)
扉越しからの嬉しそうな声。
楽しそうなスキップの音。
(うぅ・・・今まさに楽しそうに待ってるんだろうなぁ)
ベッドの上でいつもやる、機嫌がいい時の真理さんの癖・・・膝から下の脛の辺りからピョコピョコと足を上下に動かし、ベッドのマットレスを叩く仕草を思い出す。
(しかも、鼻歌も歌って待ってるんだろうなぁ・・・うぅう・・・)
私は頭を抱えた。
「うん!絶対絶対見ないし、笑わない!食べちゃう!」
「OK!守る!」
「へへっ~~、了解~。んふふ~んん~♪んふっふ~♪びょーん、ぴょーん」
高身長で子供っぽい恋人の言動を思い出す。
(うぅう・・・仕方ない!道は一つしかない!)
私は覚悟を決め、バスタオルを取り、布を・・・。
愛の視点
コンコン。
少し震える手で扉を叩く。
「は、入りますよ?約束は守って下さいね」
「うんうん!・・・守る守る!覗かなかったし、笑わないし、さっさっ入って来て~!さっさっずずぃっとどうぞ~!張り切ってどうぞ~!」
(・・・・・・テンション高ッ!・・・はぁ~)
ンッ!!っと喉の奥で鳴らし、気合を入れドアを開けた。
「待ってたよ~・・・まった・・・・・・」
真理さんは下着姿で掛け布団で包まった姿のまま、目を見開き沈黙。
(うぅ・・・じっと見てる。やっぱり変なのかな?)
正直、「わ~可愛い!」とか言ってくれるかな?とか期待してた分、焦った。
「・・・な、何か言って下さい・・・・・・変でも普通でも何でもですから」
声が小さくなっていくのが自分でもわかる。
不安と困惑で自分の身体を抱きしめ、ドアの前で動けない。
「・・・・・・綺麗」
ぼそっと真理さんが呟いた。
「綺麗・・・似合いすぎてる。掛け布団を取り、ベッドから降り、歩いてくる。
私と同じで黒色の上下の下着。
でも同じなのは色だけで包まれた中身はまるで違う。
高い身長で腰の位置も高く、足もモデルみたいに長い。
ベッドから降りるだけの動作で揺れ、たわむ、豊かな胸。
くびれたウエスト。
グラマーで抜群のプロポーション。
そんな美しい、まるで作られた西洋の彫像のような・・・でも目は潤んだ状態で真理さんは歩いてくる。
「ま、真理さん?」
「すごい綺麗。可愛さと匂いたつような色気・・・すご過ぎる・・・・・・・・・ごめんね、もう無理」
「ふぇ?・・・ンッ!・・・ンチュッ・・・はふっ、んっ!」
いきなり唇に柔らかい感触、そして口の中に熱い何かが入ってきた。
(な、何!?)
いきなりすぎて身体も心もまったく反応出来なかった。
「んっ・・・チュっ!・・・くちゅっ、んっ・・・んちゅっ、はむっ・・・」
私の口内で暴れまわる恋人の舌。
歯茎を舐められ、ゾクゾクする刺激が身体を駆け巡る。
「ま、真理さん・・・ンッ!はむ、ンっ・・・ンチュ、クチュッ・・・せ、せめてベッドにッ・・・んんんっ!」
待って欲しいという意味を込めて舌を押し返そうとするけど・・・。
素早く逃げられ、歯の裏側に舌を這わせられる。
(んっ!・・・あぁ、気持ちよくなっちゃう。変なスイッチが入る!)
自分よりずっと大きな体格な真理さんがより迫ってきて、私はドアにぶつかる。
何とか真理さんの興奮を沈めようとして、相手の肩を押し、距離を取ろうとするけど・・・。
(ふぁん♥・・・あぁ、そんな風に握られるとドキドキする!)
押しやろうと肩に置いた手は真理さんに捕まり、そのまま恋人繋ぎ・・・指と指を深く絡めて握られた。
指と指の間や手のひらに真理さんの手の感触が全面的に伝わってきてドキドキが止まらない。
強引な行為に戸惑いながらも、愛する相手に激しく求められてるという事実に嬉しさと快感がミックスされ、余計に興奮してしまう。
「ンチュっ♥♥・・・ふっ♪・・・レロッ♥クチュ・・・んちゅ、くちゅ♪・・・・・・・・・はむっれろれろッ♥♥♥」
私は手に力を入れ、より真理さんの手に密着させる・・・二人の手のひらと指に1ミリの隙間も許さないように。
そして、口内で逃げていた舌を真理さんの長くて情熱的に動いている舌に絡める。
「はぁっ♥・・・くちゅ、レロッ♥・・・あむ♥・・・・・・・愛♥♥♥・・・ンチュっ♥大好きっ♥・・・チュウぅーーーッ♥♥♥」
私の口内を食べるようにさらに密着させ、そのまま舌を吸われる。
(あぁああッ♥♥いやらしい♥・・・エッチな女の子なっちゃう♥♥・・・こんなの反則♥♥♥)
舌を刺激されるたびにピンクの靄に包まれていく。
舌を吸い出され、口内から唾液まみれになった私の舌は糸を引きながら外に出た。
(真理さん♥、真理さん真理さん♥♥真理さん♥♥♥)
愛しい人の名前を胸中で何度も叫ぶ。
そのたびに目の前の恋人ともっと一緒になりたい、もっと一緒に感じたいと思ってしまう。
「んっちゅ♥♥♥・・・ずぅッ♥・・・・・・・レロレロ♥・・・レロ、くちゅ♥・・・ぢりゅ♥♥♥・・・・・・ズゥッ♥ずずぅっ♥・・・ンッ♥♥」
外気に触れた舌をそのままの状態で真理さんの舌と蛇の交尾のように絡めあう。
甘美でゾクゾクした刺激が胸に突き刺さる。
(病み付きになる♥♥♥・・・ずっとしていたい♥♥・・・・・・あぁ♥)
くちゅくちゅずずぅっと下品な音がますます私を興奮に誘う。
「ふぁん♥・・・ンッ♥」
糸の橋を作りながら、離れる。
端正で整った顔・・・いつも私を慌てさせ、怒らせて、胸を暖かくさせてくれる恋人の顔。
目の前にある興奮しているその表情・・・。
その恋人の顔を眉を垂れ下げ、瞳を潤ませて少し媚びたような表情で見つめてしまう。
「かわいい愛♥・・・すっごくよく似合ってる。あんまりにもかわいいから、我慢出来なかった~。似合いすぎ、もう最高♥」
胸元のフリルを弄りつつ、少し興奮しながら褒めてくれる真理さん。
(あぁ、褒めてくれてる♥私を求めてくれてる♥♥私のこの姿に興奮してくれてる♥♥♥)
愛しい相手に情熱的に見られ、求められ私の気持ちはどんどん高ぶってくる。
「私の愛・・・本当にかわいい♥すっごい魅力的♥」
そう言いながら私を抱きしめ、髪を撫でてくれる。
小柄な私は真理さんにすっぽり包まれてしまう。
(あぁ♥いい匂い♥♥胸、柔らかくて大きい♥)
私と同じ色・・・黒のフルカップブラ。
特に私のベビードールのように模様があしらっていたり、フリルやレースが付いているわけではないシンプルなブラ。
さらに、私の下着ようにセクシーなわけでもなくその豊かなバストをきちんと包み、カップの中に納まっている。
しかし、すごい母性と色気・・・双反するはずのそれらをフルカップの内側から発している。
「んふふ~ふ~・・・気持ちよくしてあげるね♥♥♥」
そう言い、後ろに手を回す真理さん。
プチっという音と共に大きなブラのホックが外れた。
拘束され、支えられていた大きな白い膨らみはやや外向きにたぷんと揺れた。
「んっ」
そのまま腕をクロスしながら肩ヒモを取り、ブラを外す。
真っ白なそれは白すぎて青い静脈がほんの少し浮かんでいる見えるくらいに白く、そして美しい。
ツンと前に張り出している弾力のある双乳に顔が埋まってしまう。
両頬にお風呂上がりの温かくて柔らかい感触、匂いを直に感じ、ドキドキする。
自然とボリュームたっぷりのその白い膨らみに顔を埋め、つい頬ずりしてしまう。
(う~ん、気持ちいい♥♥堪んない。大きくて柔らかくて・・・ンッ♥すりすり~♥♥)
谷間に頭を埋め、すりすり動かすと心地よい弾力が返ってきて、さらに私を楽しませてくれる。
「んっ・・・あんっ♪もう、愛ちゃんは私のおっぱいが大好きですね~。子供みたい♥」
「ッ・・・・・・」
からかう様に言われ、恥ずかしくなり、ますます豊かな胸に顔を埋める。
「ふふっ、照れちゃった?恥ずかしい?」
(うぅ自分だって、私を夢中で襲ってきたくせに・・・)
そう思い、抗議の意味を込めて
「ひゃうんっ!・・・あんっ♥・・・い、いきなりっ?怒った?ンッ♥」
谷間を舐めた後、すぐに色違いの敏感な部分も↓から↑に一気に舐め上げた。
(真理さんこそ、可愛い♥♥♥)
真理さんの官能に染まった声に胸がドキドキしてしまう。
同時に自分の手で恋人を喜ばせることが出来ることに胸がじんわり温かくなる。
「ふふ~、いじわる言う人にはこうですよ~♪」
そう言い、色素の少し薄い乳輪を円を描くように舐めながら、もう片方の手で悩ましく隆起した胸をたぷたぷ揺さぶる。
(うわっ相変わらず、すごい・・・柔らかくてどこまでも指が沈んで指先から蕩けちゃいそう♥)
自分では到底かなわない大きさ、形。母性あふれるその塊にうっとりしてしまう。
「っ・・・もう子供なんだから~・・・ンッ♥・・・はぁん」
官能的な声が私の鼓膜を心地よく揺さぶる。
「んちゅ・・・んっ・・・子供がこんなことしますか?」
チラッと真理さんの顔を見た後、先端の突起に吸いつく。
少しだけしこり、尖ってきたバストトップの感触を口内に感じる。
そのまま口を窄め、少し硬くなったそれを口の中で転がす。
「ふぁッ!・・・んっあ♥・・・こ、こら、やん♥」
可愛らしい声を出し、喜びを表現してくれる真理さん。
(あぁ、嬉しい♥私の口で喜んでくれてる♥もっと触りたい、もっと喜んでほしい♥もっと・・・もっと♥♥♥)
愛しい感情が溢れてきて、愛憮が激しくなる。
左胸を口に含み、舌先を硬くし、先端を強弱をつけながら、はじき舐める。
右胸は、乳首ごとパン生地を捏ねるようにもみしだく。
「あぁん♥・・・ンッ・・・胸弱い♥・・・・・・・愛♥♥」
眉根を寄せた表情で名前を呼ばれ、私自身もますます興奮してしまう。
「くちゅくちゅッ♥・・・レロッ・・・んっ・・・・・・・チュウゥーーーッ♥♥♥」
最後は指と口で思いっきり両乳首を伸ばした。
ボリュームたっぷりのそれは見ていて面白いくらい伸び、普段アンダーバストに隠れている雪のように白い肌が露になった。
(っ・・・すごい伸びるッ!・・・いやらしい光景♥♥♥)
頭を少し後ろに反らしながら、目の前の光景に見入ってしまう。
被虐的でもあり、淫靡な雰囲気を撒き散らしているみたいでもあり、その淫らに形を変えた乳房に胸がドキドキしてしまう。
「あぁぁぁあーーーーッ!!・・・いじっちゃダメーーー!・・・ンンンっ・・・・・・伸びちゃう!・・・イイィーーーッ♥♥♥}
真理さんの甘く熱を帯びた声・・・さらに口内と指の中にある淡いピンクの尖端の心地よい硬さに満足しながら私は手と口を離した。
「はぁはぁ♥はぁはぁ♥・・・む、胸がじんじん痺れちゃった♥♥」
(うわっ、さっきよりもずっと尖って大きく・・・しかもヒクヒク痙攣してる♥・・・・・・やらしい♥♥♥)
少し張り、艶が出てきた双乳。
それに唾液と痙攣のトッピングが追加され、ますます色気を振りまく。
「真理さん気持ちいいですか?」
「はぁはぁ・・・ふふ~うん、とっても♥」
「えっへへ~・・・んん~♥」
爪先立ちした状態で首に腕をからませ、頬を愛しい人の顔にこすりつける。
恋人を気持ちよくしている、満足させている・・・そんな幸福感で胸がいっぱい♥♥♥♥♥♥
「私もお返しにするね♥♥♥♥♥♥♥」
瞳を潤ませ、くったくのない笑顔・・・でも何かを企んでいるような表情で真理さんはそう言った。
「あっあの~。も、もう少しラブラブな感じを楽しんだり・・・その・・・あの・・・」
背筋に寒い何かが走る。
「大丈夫♥♥♥もっとラブラブになるから~♥♥♥」
そのにっこりした笑顔に胸は違う意味でいっぱいになってしまう。
「あ、・・・あはは・・・はは・・・」
私は苦笑いしながら、顔を強張らせる。
「にゅふふ~ふふ~~♥わ・た・し・に・ま・か・せ・て♥にゅふふ~~♥」
そう言い、私をベッドに押し倒す真理さん。
「あひゃひゃははっーー!!ヒッーーーッヒヒャッヒャハッハハアハッハーーーーッ!!ストッっっ!ぷぎゃひゃっひゃっはっはーーーッ!!!」
普段の私からは想像出来ないくらいの大声。
「んっ、ンチュ・・・はむ、はむ・・・んちゅー」
私のワキを真理さん長い舌で円を描くように舐めまわす。
柔らかい舌が動くたびに堪らない掻痒感を感じ、足をバタバタさせて刺激を逃がそうとする。
「そこダメっ!わっわぎっ!ブヒャヒャハハハーーーーッ!!わきーーーーッ!はひゃひゃはっはっはっはっはーーーーーーーッ!!許してッい、いぎが出来ないーーーーーッ!!!ひぃいいーっキャハッハッハハハーーーーーーーッ!!!」
ベビードールを着た状態ではワキが完全に無防備でさらけ出されている。
守るものがまったくないワキの薄肉にピンクの舌は縦横無尽に好き勝手に踊り這う。
「ま、真理さんっ!もっもうちょっとッきゃはっはっはっはっはっはーーーーッ!!ンンンッくすぐっだいーーッ!ま、待ってーーーッ!!クハッハッハッハーーーッ!!」
(す、すごいッい、息が出来ないッ!!)
ゾクゾクするすさまじい刺激。
肉体の最深部からくる激しい刺激の閃光に
大声を出すなんて恥ずかしい。
変な顔になってないかな?
鼻水が出てくる。
変な体勢になってる。
下着が見えてる。
そんな風に相手にどう見られるか?・・・という気遣いはすぐに刺激の光に呑み込まれた。
「ん~っ、んちゅ・・・ちゅく・・・ちゅぱちゅぱ・・・ワキおいしい・・・ンチューーッ・・・・・・ンッ♥」
「も、もうちょっ!ゆッくりヒャッヒャッヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハハーーーーーーーッ!!!」
「んっ?もうちょっと?ンっんちゅっ・・・速く?激しく?ンチュッチュ!」
「ち、ちがっ!あひゃひゃはっはっーーッ!くすぐっだいーーッ!!いやあぁあーーーひゃひゃっひゃっはっはっはっはーーーーっ!!!」
真理さんの楽しそうな声・・・私はそのことに怒る暇もなくワキの薄肉からパニックになるほどの刺激を味わう。
前まではここまでワキは敏感ではなかった。
しかし、真理さんの毎日の弛まない愛情と執着ですっかり敏感に躾けられた。
「ハヒャッハヒャハッハッハッハーーーーッま、まりっさんっ!も、もうちょっとッッゆっくりゆっくりッ!!キャハハハハーーーーッ!」
「え~。まだここも責めてないじゃない~」
そう言うと、ワキに力が入り思いっきり凹んでいる・・・窪みの部分・・・・・・その部分に人差し指でカリカリっとほじる。
「ッッッ!!ぶひゃひゃひゃひゃははははーーーーーッ!!ハヒャッ!だめだめだめーーーーッ!!!」
ワキの窪みをほじり、掻き出されたその瞬間、耐え切れないくすぐったさに腰を跳ね、くねらせ、絶叫してしまう。
(ワキのそこ虐められたらっ狂ちゃうーーーッ)
「うーーん、いい反応~~。ワキの周りがヒクヒクして、窪みの部分が呼吸してるみたいに深くなったり浅くなったり・・・可愛い♥」
上機嫌にそう言い、ワキの中心にフッと息を吹きかける真理さん。
「ふぁッ!も、もう限界っ!頭が変になっちゃいます。ハァハァッハァハァッ!」
私は熱を帯びた息を吐きながら、真理さんにギュっとしがみ付く。
「ん~?どう変になるの~?」
真理さんは、くったくのない笑顔でそう言い、手と顔を徐々に下に移動させていく。
いつもならその笑顔に癒され、暖かくなるなるんだけど・・・今回は嫌な予感でドキドキする。
「ッ・・・くひゃひゃはっはっはーーーーーッ!!!お、お臍ッ!ウグッハッハーーーッ!!い、いじめちゃ、ヤダーーーッーだひゃひゃはっはっはっはひゃはっははーーーーッ!!!」
腰をバウンドさせつつ、臍とその周辺を指、舌で刺激している口と手を払いのけようとするけど、あまりの掻痒感にうまく身体を操れない。
「アハッハッハッハーーーーッ!!! 舐めちゃっダメーーーーーッ!く、くすぐっだいぃーーーーーーッ!!」
臍周りを舐めている真理さんの頭を両手で押しこみ、何とか退かせようとする。
そのかいあって、柔らかく長い舌はブレたり、離れたりしてくれるんだけど・・・。
「あひゃっひゃっひゃっーーーッ手、てっ、離しでッ!そこっギャハッハッハッハッハーーーーーッ!!!そこだめだめだめーーーーーッ!!きゃはっはっはっはーーーーーっ!!!」
下腹部の辺りからデルタゾーンの近く、本当にすぐ側までを10本の指が情熱的に踊る。
「ふひゃっひゃっひゃっひゃっはっはっはっーーーーーッ!!!ふぐぅうーーーッ!指で
押さなッアハッハッハッハーーーッ!許してーーーーッ!!」
指で絶妙な力加減でつつく。
指が薄肉を突き刺すたびに、くすぐったさとゾクゾクと妖しい感覚が走る。
「あっはっはっはっあはっはっはーーーッ!!!ハァハァッ!・・・ハァハァッ!!・・・ンッ!!」
何とか上体を起こして、真理さんの手を離させようとする掴むと・・・
下半身の大事な部分・・・その僅かに上らへん辺りをつつき、凹ませたままバイブレーションさせる。
「・・・ッッッ!・・・ぶひゃっひゃっはっはっはひゃっははははーーーーッ!!はなじてーーーーッ!!はなッ・・・クハッハッハッハーーーーッ!!!」
私は情けない絶叫を上げながら、お腹の近くにあった手をマットレスに移動させ、バンバンっと力いっぱい叩く。
(い、息が苦しッ!くすぐったい!くしゅぐったいーーーッ!!!)
特に秘めやかな部分のすぐ上の辺り・・・非常に微妙な部分の近くを触られ、震わされ、くすぐったさの中に疼きを感じてしまう。
「ふふっ、まだまだいくよ~」
某有名ゲームのキャラの真似をしながら言う真理さん。
「そ、そんなゲームの真似されてもッ・・ハァハァっ、しかも似てッ・・・ッ!・・・はっはっはっははーーーーーッ!!嘘うそっ!すごく似てッハッハッハッハーーッ!・・・も、もう無理ッハァハァッ!触っちゃダメーッうぐっはっはーーーッ!!!」
「きゃっ」
自分でも信じられないくらいの力で腰を反転させ、うつ伏せになりお臍と下腹部を守る。
「ハァハァッハァハァッ!・・・ハァハァッ!」
(し、しんどい・・・熱い)
足をバタバタ動かしたり、腰をバウンドさせたりし過ぎたせいで足と腰周りが熱くてジンジンする。
「んふふ~~。よっと」
「ハァハァッ・・・ハァハァッ・・・んんっ?」
ほっとしていると腰辺りに何か重い何かがのっかかれた感触。
(この体勢っ・・・まずい)
あまりのくすぐったさに、思わずうつ伏せになってしまったけど・・・。
頭の中で警報が鳴り響く。
「ま、真理さん?・・・何を?」
「ん、もう♥わかってる・・・く・せ・に♥♥♥」
うつ伏せの私に覆いかぶさり、艶かしい声で耳元で囁かれる。
「ち、ちょっと待ってください。この体勢じゃあ何も出来なッ・・・ふひゃひゃひゃひゃはははははーーーーーッ!!あひゃっ!わ、わきダメーーーッ!わッッひゃっひゃっーーーッほじっちゃっやっひゃひゃっはっはっはっはっはーーーーーー!!!」
両方から伸びてきた人差し指が両脇に入り込み、窪みの部分で掻きだす様にほじくる。
うつ伏せの状態ではほとんどガードすることが出来ない。
何とか脇をギュっと締めて指の動きを拘束しようとするけど、人差し指はまるで関係ないように自由に凹みを掻き出す。
(くすぐったいくすぐったいくしゅぐったいくすぐったいくしゅぐったいくしゅぐったいーーーーッ!!!)
唯一、自由に動ける足でバタバタとマットレスを叩く。
スプリングがキシキシと音を立て悲鳴を上げる。
「ん~いい声~♥♥♥たまんない♥♥♥・・・・・・あの日~何の日~気になる日~~♪何の日~名前も知らない日ですから~~♪クニクニ♪、カリカリ~♪」
どこかで聞いた様な歌に合わせて、人差し指が楽しそうに動く。
「ンンンーーーーッ!!・・・クヒャッヒャッヒャッヒャッヒャハハハハーーーーーっ!!!抜いてッ!!くすぐったいーーーーーッ!!!あはははははーーーーッ!!!」
手をギュッと握り締めしながらワキを締め、腰に力を入れ、何とか真理さんを退けようとするけど、全身を痺れるような焦燥感とくすぐったさにうまくいかない。
「あん♥そんなに暴れちゃや~~♥もっと楽しみましょう~♪」
弾んだ声を出しながら、人差し指をワキから抜く。
「ひゃうん!」
抜かれる動作だけでも、過敏になったワキから妖しい刺激が駆け抜けた。
「ハァハァッハァハァッ!・・・ハァハァッ!・・・んっ・・・ハァハァッ」
熱い息を吐きながら、肩頬をシーツに押し付ける。
「ま、ほっぺが赤くなって・・・しかも、おでこの汗もすごい~。そんなにくすぐったかった?」
「ハァハァッ・・・み、見れみゃ、ハァハァッわかるでひょう・・・ハァハァッ」
(もっ、もう疲れて、動けない・・・はふぅ)
腕や足の筋肉が自分の中で微かに痙攣しているのがわかる。
「もう~もっと楽しみましょう~。せっかく、こんなエッチな服を着てるんだから~」
真理さんはそう言うと、ワキの少しした辺りからお尻までスッーっと手のひらで撫でる。
「・・・んんんっ!」
思わぬ刺激に、足の指が反り返った。
ベビードールのシルクとナイロンの滑らかな感触と真理さんの手のひらの感触が↑から↓にゾクゾクと濃密な快感が走った。
(ふぁっ・・・くすぐられて、敏感になってる・・・うぅ、恥ずかしい)
「えへへ~、この生地気持ちいぃ~。サラサラしててスベスベで・・・高かった分だけあるなぁ~へへ~♥」
私の気持ちも知らずに、触り撫でまわす真理さん。
長い指が、手が動くたびに、小さな快感が弾け、それの波紋が重なりさらに大きな波紋を作る。
「はぁはぁっ♥・・・あん♥・・・ンッ・・・・・・ひやぁ・・・ンッ♥・・・ふぁん♥」
自分の口から先ほどまでとは違う甘く媚びた声が出てしまう。
「ふふっ、愛ちゃん可愛い声が出てる・・・気持ちいい?」
うつ伏せの私に覆いかぶさり、耳元で艶声で言われゾクゾクとした刺激が背中を走った。
「んっ・・・その・・・あの・・・ンッ♥・・・うっ・・・・・・ふぁん♥」
(あぁ、背中に・・・)
背中にムニュムニュとした大きな柔らかい感触を感じてドキドキしてしまう。
「ねっ?気持ちいい?
私の手。
私の指。
私の息。
私の声。
私のおっぱい。
それに・・・・・・・・・」
少し間をおいて、上半身を背中に擦り付ける。
グニュグニュとした、たわわな柔らかい感触・・・その感触の中に二つの硬い何か。
小さな感触・・・しかし、柔らかい中に主張する小石のような硬さを感じる。
(・・・真理さんも興奮してる)
その二つの正体がわかり、ますます鼓動が早くなる。
「私の乳首♥・・・ンッ・・・ふぅ~・・・ねっ?気持ちいぃ?」
官能に染まった声。愛しい人の甘さを含んだ声に心が蕩ける
「・・・・・・ぃぃです」
「何て?もっとちゃんと言って?・・・いつも私を叱る時みたいに大きくはっきりした声で・・・真理、聞きたいなぁ。恋人のお願いは聞いてくれないの?」
そう言っている間にも魅惑的な膨らみが私の背中でいやらしく踊り、直立不動になった突起が象形文字を描く。
「んっくっ・・・そ、そういう言い方は卑怯です・・・私がそういう言い方でオネダリされると逆らえないの知ってるくせに・・・そ、それにもうわかってるんでしょ?」
逆らえない・・・最終的にはこちらが屈伏するとわかっているのに。
「ちゃんと、愛の口から聞きたいの・・・ねぇ・・・ンッはむっ・・・ダメ?」
耳たぶをカプっと唇で挟まれ甘噛みされる。
すぐ側・・・体全体から感じる真理さんの気配、感触にドキドキと疼きが止まらない。
「だって、その・・・・・・は、恥ずかしい」
手をギュッと握り締め、小さく情けない声で許しを請う。
「愛の素直な気持ちが聞きたいなぁ・・・全部さらけ出して欲しい・・・見せて欲しい。
店長や由美ちゃんには見せない愛の姿を見せて・・・丸裸の愛が見たいの・・・」
そう言って、髪の毛を優しく撫でてくれる真理さん。
(あぁ、もうどうでもよくなる・・・全てさらけ出したくなっちゃう)
自分の中の常識や客観的視点、社交術、他者への気遣い他者への視線・・・そういったもので蓋をしている感情が漏れ出し、さらに蓋そのものにもヒビが入る。
「・・・・・・気持ちいいです」
自然と口が開いた。
「気持ちいい。胸の先、気持ちいい・・・柔らかい感触も気持ちいいです」
「胸?」
少し語気を強め、わき腹をくすぐられた。
「ふひゃひゃひゃーー!!お、っぱい、・・・おっぱいの先っちょが気持ちいいです!」
「胸」・・・その単語より「おっぱい」という下品な言い方・・・調教された言い方に訂正された。
「もう、愛はすぐに胸って言っちゃうんだから・・・何度も言っても中々直らないなぁ~。ひょっとしてわざと?ねぇわざと?イジめられたいのかな~~」
楽しそうにそう言い、責めが再開される。
「あっはっはっはっはーーーーっ!!くしゅぐったいーーーーーーっ!!!!正直になるからーっ・・・クヒャッヒャヒャヒャーーーーーッ!!!ストッぷひゃはははーーーっ!・・・手はなしてーっ、からだに響くっひびッッ!ギャハハハハーーーーーーッ!!!」
軽いタッチ・・・しかし、リズミカルにしっかり私の弱い部分・・・脇腹や腋下辺りを巧みに突いて、まさぐり、揺さぶる。
「う~ん♪まるで楽器みたい~♥指を動かすと出て・・・例えば・・・ワキの下を引っ掻くと・・・」
「クヒャヒャヒャハハハーーーーっ!!ダメダメっーーーッ!」
「う~ん、良い声~~♥ここで、さらにワキのお肉を摘まんで・・・」
「ッッ!!!・・・ぶひゃっひゃっはっはっはっはっはっはーーーーーーーーーッ!!!!きっキックぅーーーっ!!わ、私の身体を玩具にしないでっ!うぐっはっはーーーつ!!」
「さらに大きな声♥ぶひゃっひゃっっはっはーーーーっ・・・だって奇抜な音を出す、素敵な楽器ね~♪あんっ、でも、よく動く楽器で扱うのが難しいわね~」
真理さんの指が動くたびに、掻痒感が弾け、じっとしていられない上に思惑通りに大きな笑い声が出てしまう。
(苦しい!自分の身体なのに自分の思い通りにいかないっ!真理さんの思い通りに動いちゃう!!)
自身の体のコントロールを跨っている女性に乗っ取られたような感覚。
「アッハッハッハッハッハーーーーーっ!!!こんなのは、反則っ!ひっひっひっ!・・・躾けられちゃうーーーッ!!」
身体を動かしすぎて、熱い。
息も、身体も熱く汗ばんでいる、汗ばんでいく感覚がわかる。
(し、しんどい。もう動けない・・・喉も疲れた)
もう、動きすぎたせいで動けない。
でも・・・。
「はははッーーーーっ!!もう・・・ンンンッ!もう無理っもうげ、限界っ、ダメになるーーっ変にッッなりゅーーーッ!!!!・・・アッハッハッハーーーっ!!!」
真理さんがほんの少し、指を・・・手を、舌を動かすたびに、声が身体が勝手に動いてしまう。
自分自身が愛しい人の玩具になった気分。
彼女の付属品・・・彼女を満足させるための道具。
こちらが限界だと言っているのに、乱暴に扱われる物。
被虐的でマゾステイックな感覚に襲われ、しだいに妖しい気分・・・掻痒感と奴隷根性の信者になり下がっていく。
(あぁ・・・しんどい、つらい、げんかい・・・でも・・・・・・)
体は勝手に動き、声を出し、上に乗っかっている人に反抗し、抗議する。
それと同時に、真理さんの嬉しそうな声や、興奮しているおっぱいの先端、吐息を感じる。
(あぁ・・・しんどい、つらい、げんかい・・・でも・・・・・・)
(でも・・・)
しあわせ♥
前の女は真理さんの行為についていく事は出来なかった・・・私はこの人を愛している。
私は耐えている、受けて入れている。
私は前の女に勝った・・・私はこの人を満足させてる、興奮させてる・・・そんな歪んだ優越感に浸ってしまう。
「にゅふふ~♪可愛い♥・・・さ・い・こ・う、やっぱり愛の声はいい♥」
そう言い、両腋をひたすら10本の指が蠢き、震わせる。
「ぶひゃはははははーーーーーッ!!こ、降参!降参!こっ!っっ!あっはっはっはっはーーーーっ!!わ、わき卑怯っわきヤダアヒャッヒャッハッハッハッハーーーーーっ!!!」
余りの刺激に、身体と心の芯まで燃え上がり、燃え盛る。
制御できない電流に悶絶させられ、足指を何かをつかむように丸くさせてしまう。
(い、息ができないっ!苦しい!しんどいっ!つ、疲れた!)
もう身体を動かし過ぎて、ほとんど虫の息。
でも・・・これだけしんどい、つらい、たいへん・・・そう思えば思うほど、それだけこの人に尽くしている、喜ばせているという気持ちが膨らむ。
身体と心の疲労に比例して、マゾスティックな危ない快感・・・被虐感が高まっていく。
(もっと、もっと・・・もっと、苦しくしてっ!もっと激しくしてっ!・・・もっとくすぐってっ!!!)
しんどく、つらくなればなるほど、この人は喜んでくれる。
目の前の人・・・真理さんは私の愛を感じてくれる。
「キャハハハハハーーーーーーッ!!!はひゃっ!も、もう限界っ!げんかぃぃいひゃひゃひゃっはっはっはっはっはーーーーーーーっ!!!!ふぐぅうーーーっ!!」
上半身が熱い・・・ほとんど裸なのに、さらに脱ぎたい。
「ふふ~・・・すごい火照ってる。ベビードールがもう肌にへばりついて、ヤラしい~」
弾んだ声でそう言い、私の片腕を上げさせ、そのまま鼻を近づけてくる。
「ん~?少し匂うかな~?汗の臭い?」
「やっ!ダメっ!嗅がないでっ!・・・それはダメっ!!」
(は、恥ずかしいっ!)
動かしすぎて、疲れ切った身体に檄を入れ、腕に思いっきり力を入れる。
「あんっ・・・もう!いつも嗅いでるじゃない~。いいじゃない、減るもんじゃなし・・・」
真理さんは私の力に負け、手を離す。
「ハァハァハァハァっ・・・それでも、嫌なんです・・・ハァハァッ!」
確かにいつもくすぐった後、ワキの臭いを嗅いでくる真理さん。
私の抵抗が楽しいのか、それとも単に嗅ぎたいだけなのか、それはわからないけど・・・。
(どんな理由にせよ。恥ずかしい・・・)
好きな人には自分の良いところを見せたい。
くすぐられて、鼻水を出して口の端から涎を垂らしている変な顔を見せているとしても。
それでも、そこだけは譲れない。
少しでも変な部分は見られたくない。
「えぇ~。でもいやと言われるとやりたくなるのが人って生き物・・・人の業ってものなのよ~」
「やっ、ダメです。本当にっ!・・・ンッ・・・ひゃうん・・・ふぁっ!・・・んっあ」
さんざんくすぐられた腰回りや、わき腹辺りを優しく、ゆっくりとまさぐってくる。
手のひら全体でゆったりと撫でられると布のシルクとナイロンの感触・・・そして、温かい手のひらの感触がスパイスとなり、敏感になった肌にゾクゾクとした悦楽が走る。
(っん・・・気持ちいいっ・・・)
くすぐられ、その隙に好き放題され、ワキを舌で舐められると思っていた分、意外だった。
心のガード、身体のガードをギュっと固め、くすぐりに備えていたので困惑してしまう。
「北風と太陽作戦~。たまには太陽作戦もいいでしょ~?・・・気持ちいい?」
「んんんーっ!・・・・んくっ・・・アンッ・・・くうぅ」
耳に優しく息を吹きかけられ、そのまま耳たぶを唇で甘噛みされた。
うっとりとした快感が脳を甘く揺さぶる。
唇と舌は、耳たぶから耳の輪郭をなぞるようにゆっくりと丁寧に舐め、唇で挟み移動していく。
抵抗の意思は玉ねぎの皮を剥くように、少しずつ小さくなっていく。
耳を刺激されている間も真理さんの両手は休まずに、
舌は耳を舐めた後、そのまま首筋を這う。
滑らかな舌が這いずりまわるたびに、体の芯から甘美な刺激を覚えてしまい、目が自然とトロンとしてくる。
「んちゅ・・・ん~~・・・首も耳も甘い♥ずっと舐めていたいなぁ~~♥♥・・・んちゅ~♥♥♥」
「ふぁ!・・・吸っちゃダメっ明日仕事にいけなくなっちゃいます♥」
抗議する声もどこか媚をうるようなトーンに変わってしまう。
「いいじゃない・・・今日からずっと首にキスマーク付けてあげる。そしたら二度と会社に行けなくてベッドでずっと二人でいられるもんね~」
「な、何バカなこと・・・んっ、き、キスはダメっ♥そんな目立つ場所にしちゃあ・・・」
(媚びるの気持ちいい♥・・・キスされたら困るのに♥、会社の人にばれるかもしれないのに♥)
「えへへ~・・・愛、声が甘ったるい声になってる~。じゃあ、キスは一旦やめてこんなのはどう?」
そう言うと、真理さんは手をマットレスと私の身体の隙間に入れ、そのまま胸に迫ってきた。
「そ、そこは!・・・ンンンッ!!」
首や耳を責められた時とは種類の違う快感・・・身体の奥まで鋭く、力強く突き刺すような快感。
純度100%の快感に頭が真っ白になり、それに耐えるように足は突っ張り、指はシーツをギュっと掴んでしまった。
私がうつ伏せの状態なので真理さんの指はうまく動けないみたいだが、確実に私の弱いところを刺激していく。
「うわ~乳首コリコリ・・・まだぜんぜん触ってないのに・・・もう愛ったら、い・ん・ら・ん♥」
「違います・・・・・・こ、これは真理さんだから」
誰にでもこんな態度をとるような女には見られたくなかった。
それだけは信じて欲しかった。
「私だから?・・・もう愛ったら可愛いんだから~♥♥♥店長にこんなことされたら?」
「あんな毛むくじゃらのおっさんにこんな下着着せられて、こんなことされたら本気で舌をかんで死ぬか、包丁で刺します」
「愛・・・・・・・声が本気なんだけど・・・」
「当り前じゃないですか」
「じゃあ、由美ちゃんなら・・・?」
少し不安そうな声。
「由美でも同じですよ。真理さん以外にこんなことされたら絶対に嫌です、包丁で刺します、舌を噛みます。それに・・・こ、こんな風に身体もなりません」
「・・・・・・愛・・・嬉しい!!・・・んふふ~♥・・・・・・・乳首ダブルクリックしちゃうぞ~♥♥♥にゅふふ~のふ~♥♥」
「そんなバカなおっさんみたいなこと言わないで下さっっ!・・・ンンッ!おっぱい触っちゃあいやぁ・・・くっあ♥くぅん♥♥」
細く長い指が胸の先を捉え、指で挟み転がしてくる。
指が動くたびに熱い快感が何度も弾ける。
(あぁ・・・見えない分、余計に感じちゃう♥)
真理さんの手と自分の胸が見えない分、余計に胸の先端を意識してしまい、想像力が働いてしまう。
「これあれだねぇ~シルクで出来てるから滑りがよくて・・・面白い♥ローション手に付いてるみたいで、動きやすい~♥とりやぁ♥♥」
「ひゃうんっ!!・・・おっぱいの先が熱くなっちゃう!・・・いじめちゃやぁ♥・・・やっ♥、こすっちゃダメーーッ!!んあぁぁあーーーーっ!!!」
「ん~~、愛のおっぱいかわいっ♥・・・小さくて柔らかくて張りがあって・・・・・・先っちょが大きめでか・わ・い・い~~」
「ち、小さくて・・・くっ♥ふぁっ!・・・悪かったですね・・・そ、それに誰のせいで大きくなったと思うんですか・・・ンッやぁん♥」
「そうだよねぇ~。でも、会った時はもっと小さくかったじゃない?本体も先端も・・・もっと触って揉んで弄って大きくしてあげる・・・巨乳になって長乳首でみんなに注目されるよ~。
男も女も・・・みんな胸元に注目して凝視して、大きく敏感になったおっぱいを揉まれまくり、乳首クリクリされまくり♥・・・憧れのおっぱいになれるわよ♥」
そう言い、大きく伸びたニップルを強めに弾かれる。
「んっあぁぁあああーーーーっ!!!・・・そ、そんな他の人に触られたくっ、いぃぃぃいいいーーーっ!!」
本当なら痛いはずなのに、ナイロンとシルクの滑らかさが弾く指の力を微妙に逸らしてくれ、絶妙な快感を生み被虐的な悦楽に支配される。
(おっぱい、すごい♥少し痛いくらいなのにっ気持ちいい!!)
目の前がおっぱいの先を弾かれるたびにチカチカ点滅する。脳がショートする。
「そう?意外に病みつきになっちゃうかもよ~。今までは誰にも大して意識されてなかったんでしょ?胸元を男にも女にも誰にも注目されたことなかったって前に言ってたじゃない?嬉しいんじゃない?みんな熱中して、襲いかかってくるわよ~・・・こんなに風に♥♥♥」
耳もとでそう言われた直後・・・。
「クアァアアーーッ!!揉んじゃやだぁーッ!・・・乳首もダメっ、もっと伸びる、変になるっ!イィィィーーーッ!!!」
両乳首を引っ張られながら、人差し指と親指で飴細工を作るように、擦り、伸ばされ、捻られる。
(そんないやらしいこと言わないでーッ!・・・あ、頭の中がエッチなことでいっぱいになっちゃうーーっ!!)
二つの突起に身体の心の自由をコントロールされてしまう。
捻られると、痛みを感じる擦れ擦れの危ない快感に脳まで痺れ・・・。
伸ばされると、頭の先から足のつま先までピンクの電撃が走り・・・。
擦られると、目の前が悦楽でチカチカ点滅し・・・。
リズミカルに、それらの全てを強弱をつけながらされると・・・もうたまらない。
快感が、真理さんの声が、指が、脳に刻まれ消えない傷をつける。
「ハァハァっ・・・も、もうダメぇ♥♥♥こ、こんな刺激・・・卑怯、は、反則です。ンンンッ!!んっっ!!・・・あぁぁぁああああーーーーーーっ!!!」
「そんな大きな声出して・・・興奮しちゃう♥他人に揉まれるの触られるの想像して興奮した♥」
耳もとで言われたからか、くすぐられた後で精神的に疲れていたからなのか、それはわからないけど複数の他人に胸・・・おっぱいを触られて、弄ばれる想像をしてしまう。
豊かな胸・・・それに見合うくらいに大きくなった乳首。
そんないやらしい双子の姉妹に育ったそれを、男のゴツゴツした大きな手が、女の細く長い指が伸びてきて、好き放題触られる・・・そんな危険な想像。
私がいくら止めてっと言っても、おっぱいを揉みしだかれ、つかまれ、弄られ、愛しまれる。
「うわ~大きすぎこれ何カップ?アンバランス過ぎ~」
「すげぇ柔らかい。何なのこれ(笑)」
「先っぽがチンコみたいに大きくなってんじゃん~。エロい~~」
「すんごい敏感みたい~ちょっと触っただけでめちゃめちゃ反応する~可愛い♥」
「こんだけデカイなら簡単に挟めるだろ?うわー、パイズリしてぇ」
そんな感想をこれ見よがしに言われ、触られる・・・そんな想像。
おっぱいに好奇の視線と指が、耳に欲望の声が・・・。
被虐的な想像に目がくらみそうな快感を感じて、下腹部の辺り・・・太ももの奥と、胸の辺りが熱く疼いてしまう。
「ふふっ、いけない想像しちゃった?眉が垂れ下がって、目が潤んでるわよ・・・腰もモゾモゾ動かして・・・可愛い♥」
「んっ、ひゃうんっ・・・そ、そんなことません♥・・・腰はその・・・・・・気のせいです♥・・・んんっ♥」
「へ~~、意味深な腰の動きも、マットにこすり付ける動きも私の気のせいかぁ~~♥ごめんね、変な勘違いして♥じゃあ、上半身を浮かしてくれてるのも気のせいかな~?」
「っっ!ふぁっ!・・・ンンンーーッ!!も、もう聞くの禁止っ!何も聞いちゃダメです」
私はそう言いながらも、上半身を少し反らし真理さんの手を動かしやすいように誘導してしまう。
「恥ずかしがっちゃって可愛い♥にゅふふ・・・ほら~♥むにむに~♥周りには柔らかくて、真ん中はカチカチ~」
「んはぁぁあああ♥♥♥・・・そ、そんな食べ物みたいに・・・ふぁっ!・・・こんなちっぽけな物を弄って何が面白・・・っく♥・・・いんですか?」
「楽しいわよ~ちょっと触って弄るだけですぐに反応してくれるからヤリがいがあるし、小さくて可愛い♥」
「そ、そんなこと・・・んっ♥はっふうん♥♥♥」
大好きな人に褒められた、認めてくれたことで胸が高ぶって変になりそう♥
「嘘ばっかり。本当は褒めてほしいくせに♥嬉しいくせに~愛の胸は素敵って♥可愛いって♥夢中になってるって言って欲しいくせに~」
そう言って、真理さんは親指と人差し指の指の腹で牛の乳を搾るようにリズミカルにしごきたる。
「あぁーーっ!・・・おっぱいダメーっ!!」
(おっぱい気持ちいいーーーっ!!先っちょから気持ちいいのきちゃうーーっ!!・・・あぁ、これっ最高♥♥♥)
いつも触られ、病みつきになってしまった快感。
快感を表現するように、腰をくねらせてしまう。
貧乳なのに先端が弱い・・・そんな風に毎日の弛まない真理さんの愛情ある行為で躾けられてしまった。
コンプレックスのあるそこを何度も刺激され、快楽の炎がバストトップから全身に燃え広がる。
「小石にみたいにカチカチ♥本体の胸に比べると乳輪と乳首が大きくて卑猥~~♥ベビードールの胸元を突き破りそう(笑)チンポみたい♥♥」
「っ!・・・これは違うんです!ンンっーーーーッ!!こ、これはとにかく違うッ!!!んあっ♥ひぃいいいいーーーーっ!!!」
(ふぁぁっ!き、気持ちいいのが引かない!ずっと気持ちいいーー!!こんなの・・・たまんない!!)
馴染みのある快感。
毎日のように受けている悦楽に期待してしまう、予測を・・・想像をしてしまう。
まだ上の快感がある、まだまだこの快楽は続く・・・もっともっと私は気持ちよくなれると・・・。
「骨が入ってるみたいに硬く尖っちゃって・・うふふ~、キュっキュっ♥・・・きゅ~~~っ♥♥♥」
「あぁぁぁあああああーーーーーーーッ!!!!!ダメダメダメーーーーっ!!!」
(感じちゃうーーーッ!!あぁ、おかしくなるっ!気持ちいいのがきちゃうっ、おっぱい我慢できないッ!!イィーーーっ!!!!)
快楽の炎がおっぱいから全身に野火のように拡がっていく。
せっぱ詰まった艶声と共に思わず舌を突き出してしまう。
「ふふ~。調教したかいがあった。いやらしい乳首に育ってくれて嬉しい~~♥♥♥毎日、毎日、毎日揉んで、撫でまわして、擦って、扱いて、弄り回して世話してるもんね~♥♥・・・デカ乳首、貧乳可愛い♥♥」
脱力し、舌を突き出したまま喘いでいる私の片頬に優しくキスして・・・。
「はひゃあ~♥・・・おっぱいきもちいぃ♥♥♥」
自分でもビックリするくらい、甘えた声。
頬に柔らかい唇の感触に心が蕩け、本音が口から出てしまう。
「にゅふふ~~♥♥♥そっか、きもちいぃかぁ~♥♥♥」
真理さんは嬉しそうにそう言い、私の慎ましい胸を触っていた指を私の口に入れる。
私はそのまま指を口に含み、飴をなめるように舌で転がし、指先を赤ん坊が母のおっぱいの吸うように吸いつく。
(あぁ・・・味があるみたい♥おいしい♥♥♥)
この指が私を気持ちよくしてくれる。
この指が私の髪を撫でてくれる。
この指が私の手を繋いでくれる。
この指が私の身体を触ってくれる。
「赤ちゃんみたいで可愛い♥♥♥・・・・・・・・・・じゃあ、今度はもっときもちいいぃぃことをしてあげるね~~♥にゅふふのふ~~♥♥♥」
真理さんはそう言った後、私の口から指を抜く。
そのままうつ伏せの状態にいる私の上で少し腰を浮かせクルっと身体を回転させ…
「あ・・・・・・んっ。・・・ま、真理さんっ」
真理さんの口から指が抜かれ、寂しい感情が広がる。
自然ともの欲しそうな顔をして、愛する人の名を呼んでしまう。
「んっ?・・・・・・ッ!!・・・ぶひゃっひゃっひゃっはっははっはっはっひゃっはひゃっはひゃっはっはっはーーーーーーっ!!!」
私は下半身からのいきなりの刺激に部屋中に響き渡るような大声を出してしまった。
(な、何これ!?)
先ほどまでの甘く、鋭い快感とはまったく違う刺激。
むず痒いような、疼くような、掻痒感。
「愛の内もも、張りがあって柔らかくて・・・押し返す弾力が楽しい~指に心地いい感触~たのし~い~~」
上半身の刺激には慣れていた状態からの下半身の刺激に全く抵抗出来ない。
「愛の足ってスラッとしていいなぁ~。私、足は長いんだけど少し太いからなぁ、うらやましい」
内ももに、指で素早く突きながらのんきな感想を言う真理さん。
股の柔らかい部分に指がめり込むたびに、絶叫してしまう。
「くははははーーーッ!!!うぐぐっ!きゃっはっはっはっはーーーーーっ!!ヒッヒッ!・・・っ!・・・足ダメっ!足、あし、あしひゃはははははーーーーーくすぐっだいーーーっ!!」
(そこは弱い!弱いのにーーーーっ!!きくぅぅうーーーーッ!!!)
内ももを触られ、足の表面に強烈な電撃が走り、先ほどまでの甘いピンクの愉悦は吹き飛んだ。
足に力を入れピッタリと閉じ、真理さんの指の動きを封じる。
(こ、このっままされたら、また、は、恥ずかしい姿を見せちゃう!)
真理さんは恥ずかしがった姿や大声を聞きたいのはわかっていたが、そんな姿を曝すより今は羞恥心のほうが上回っていた。
「にゅふふ~~。そんなことをしても無駄だよ~無駄~むだ~ムダ~~」
余裕を持った言い方。
そして・・・太ももから両手を抜き・・・・・・
「んっ・・・んひゃう♥・・・そ、それは反則♥♥・・・ひゃあ♥♥♥」
(ち、力が抜けちゃう♥♥♥・・・あぁ、き、気持ちいぃ♥♥♥)
黒のショーツの上から10本の指が大きく広げられゆっくり優しく、触れるか触れないかくらいのフェザータッチでお尻の表面を移動し、真ん中に集まる。
指が優しく這うたびに、尻たぶの表面をフワッとした優しく甘い快感が襲う。
「これに弱いもんね~~いつも仕事中とか、料理してる時とか、エッチ中とかにさんざん触ってるから敏感になっちゃったもんね~」
そう言いながらも、手の動きは止めずに撫でるように指で触ってくる。
(あぁ、これ身体がフワッとして、浮き上がったみたいで、ピリピリで・・・いぃ♥♥♥)
甘美な悦楽に呑み込まれ、堪らない気持ちになってしまう。
「小尻でいいなぁ~適度に脂肪も付いてて・・・うわっ~感じ過ぎててお尻の産毛が立ってる~可愛い♥♥♥」
ベビードールが捲れ、生地が薄く、小さなショーツ。
尻たぶが半分以上見えてしまっている状態・・・その状態のお尻を鷲掴みされ、バイブレーションさせてくる。
「ひゃうんっ♥・・・っ♥・・・んっあっ♥」
強烈な快感・・・というわけではない。
しかし、じんわり浸透していくような心地よく、極上のマッサージを受けているような甘い甘い痺れ。
そんな快感に足からゆっくり力が抜けていってしまう。
「ふふ~、どんどん力が抜けてきてる~・・・その隙に♥」
「ンッ・・・んひゃひゃひゃははははーーーーッ!!!わ、股ダメェーーーーーッ!!!くひゃっひゃっひゃっはっはっはっはぁっはっはっはーーーーーーっ!!!!ンググーーーっ!!」
(大声でちゃう!しんどいのに、もう大声なんて出したくないのに!・・・恥ずかしい、下品な声出しちゃう!!)
大声を出し過ぎて、目に涙がたまり、鼻水が出てくる。
「下品で可愛い顔になってる・・・す・て・き♥・・・もっと見たくなっちゃう♥♥♥もっと
涙を流して、もっとヨダレを垂らして、ほっぺを真っ赤にして・・・だらしない情けない声を顔を見せて♥♥♥」
「そ、そんな顔っ、ひやっああーーっ!・・・ッ!・・・アッハッハッハッハッハッハッハッハーーーーーッ!!!いじめちゃやだぁっ!ヤダヤダ!!・・・ッ!!・・・うぐっはっはーーーっ!!!フヒャハハハーーーーっ!!!」
くすぐりに我慢しようと、気を張り、心に堤防を築く・・・しかしそれも指が動くと一瞬で崩される。
たっぷりとしたスパイス入りの甘痒い感覚に何も考えられなくなってしまう。
「にゅひゃははははーーーーッ!!!ンンンーーーーーッ!・・・・・・・ッ!!・・・ッ!!!」
私は大きな屈服の声を上げながらも、何とか股に力を入れ、指の動きを封じようとする。
「うわ~気持ちいいっ♥愛のむっちり、モチモチの太もも最高~。ちょっと熱くて、汗ばんで、す・て・き♥」
「んっ・・・っく・・・ハァハァッハァハァッ・・・ハァっ」
(恥ずかしいっ・・・でも、これで何とか呼吸を整えられる)
「にゅひひ~~のにゅふふ~。股のところは止めて欲しいみたいみたいだからぁ・・・」
股から片手が抜ける感触。
「こことかどうかなぁ~」
キュッと力を入れているお尻の真ん中・・・割れ目に優しく指を這わせてくる。
「ふぁっ!!そ、そこは絶対ダメです!!!!ダメダメダメダメーーーーッ!!!!」
本気の声を張り上げ拒絶の意思をはっきりと伝える。
「あ、ま、・・・まだダメ?ごめんなさい」
「ハァハァっ、そのあの、えっとそこはまだその・・・怖くて、ハァハァハァハァッ」
私の本気の嫌がった絶叫に、思わず素の声で謝ってくれる真理さん。
「そっか・・・ごめんね」
私より遙かに背が高く、しかも私の上に乗っかっている状態なのに目に見えてしょんぼりしてしまう恋人。
「えっと、ハァハァっその・・・ね?・・・・・・ダメではないんですけど・・・ハァハァっ怖いというか何と言うか、恥ずかしいというか、舌を噛み千切りたくなるというか・・・ハァハァハァハァッ」
荒い呼吸で言葉を途切れさせながら、思考をする。
何度かそこを触られそうになり、そのたびに拒絶していた。
(うぅ・・・さすがに排泄する場所を触られるのは・・・うぅー)
肩越しに真理さんの顔を見る。
しょんぼり捨てられた子犬のような目をされたら・・・。
そうやって悩んでいると・・・。
「あぁ、べ、別にアレだよ。そんな無理しなくても・・・私、愛には無理させたくないから、うん、ぜんぜん大丈夫」
(うぅ、このセリフも何度も・・・)
こんなことを言うのに、いつもエッチの時は隙を見せれば触ろうとする・・・明らかに興味アリアリ。
(うぅー・・・・うぅ・・・うぅー・・・うぅうぅうぅーーー・・・うぅうぅうぅうぅうぅーーーー!)
「・・・・・・・・・ハァハァッ・・・ハァハァッ・・・・・・ハァハァッ」
(いくらなんでもお尻の穴を・・・うぅー)
そこそこな中流の家庭に育ち、両親や教師にきちんとした倫理観を教えられ、それらを守って育ってきた私としてはこれはかなり恥ずかしい。
(でも、真理さんは・・・興味津津・・・うぅーうううぅー)
チラッと恋人を肩越しに盗み見る。
肩を落とし、首をガクッとさせ、下を向いている真理さん。
(さ、さっきまであんなに私を責めて、イキイキしてたのに)
あまりのギャップに笑いそうになる。
「・・・・・・もしですよ」
心の中でかなり葛藤していたのに、声は勝手に出ていた。
「ん?」
真理さんは眉をひそめる。
私は真理さんから顔を反らし、マットレスを見ながら・・・。
「もしですよ・・・・・・・・・匂いとかしても・・・・・・・・・・・・それをからかったり、笑ったりしたら・・・」
「うんうん!!っうん!!!」
ものすごく嬉しそうに声を弾ませながら肯定する。
「き、聞いてます?」
「うんうん!!からかったり、笑ったりしない!!!絶対約束する!!ありがとう!愛!!大好き!愛ちゃん!!」
「ま、まったくもう現金なんですから」
「だって嬉しいだもん~にゅふふのふ~~・・・愛大好き~♥♥♥優しくするからね♥♥♥」
そう言うって、お尻の割れ目に優しくゆっくりと上から下に人差し指を這わせる。
「んんんっ!や、優しくお願いしますね」
「わかってる・・・初めてだもんね。愛が怖がってるのわかるから、無理はしないから」
そう言い、指を割れ目に上から下、下から上に撫で下ろす。
じんわりとしたよくわからない感覚に困惑してしまう。
「お尻が震えてる・・・大丈夫・・・大丈夫、優しくするから安心して大丈夫。私を信じてお尻から力を抜いて」
私を安心させようと何度も大丈夫と言ってくれる真理さん。
その優しい声が私を落ち着かせてくれる。
「は、はい」
でも・・・どうしても声が震えてしまう。
「・・・う~ん。少し緊張しすぎかな?よいしょっと」
腰の辺りが軽くなる。
「んっ?」
真理さんは私の背中から退いてくれる。
「無理やりよりいいかなって・・・ねっ、四つん這いになってお尻突き出して?そっちのほうがやりやすいし・・・」
「・・・絶対約束守ってくださいね?」
「うん、絶対からかわないし、笑ったりしない」
「後・・・・」
「うん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・変なふうでも嫌わないで下さっあっ!」
「もう可愛いんだから~~~♥♥♥私が愛のこと嫌うわけないじゃない~♥もう、大好き♥ギュってしちゃう♥」
真理さんは私の横にねっ転がり、そのまま私をギュッと抱きしめる。
(あぁ、いい匂い・・・それに全身が柔らかい♥)
私と違いボリュームたっぷりな柔らかな感触が顔に感じる。
さらに、お風呂に入ったばっかりだからか、全身からいい匂いがして・・・心も身体もほにゃっへにゃっとなってしまう。
「ま、真理さん、も、もうまったく子供なんですから」
「だって可愛いんだもん♥嬉しいんだもん♥私のためにこんなに頑張ってくれて、ギュってしたくなるよ~」
「も、もうギュってしてるじゃないですか、もう」
抗議は一応するけど、抵抗もせず、目がトロンとしてきて頬が弛緩してしまう。
「へへ~~。ギュっとしてお互いの肌をこすり合わせるの楽しいね~。愛の肌しっとり汗かいて火照ってるし、滑りやすくて楽しくて嬉しい~」
「あんっ♥ま、真理さんあんまり動かないで・・・やんっ♥もう子供なんですから♥♥♥」
小柄な私は高身長、グラマーな恋人に埋まるような形で抱きしめられ、全身を全身で擦られてしまい愛する人の身体の一部になったみたい♥♥♥
「へへ~~愛~♥愛~♥にゅふふ~愛ちゃん~~♥♥♥、本当に可愛い♥♥・・・・・・大好き♥♥♥」
欲しい玩具が手に入った子供のような弾んだ声。
でも・・・少し間をおいて真剣な口調で・・・・・・。
「誰にも渡さない・・・店長にも由美ちゃんにも絶対・・・もし愛がいなくなったり浮気したら・・・想像もしたくない」
「だ、大丈夫です。わ、私真理さんにメロメロですから!!」
「そう?でも不安なの・・・私一度捨てられてるから、怖いの・・・・・・」
微かに声が震え、顔を私の首に擦り付けてくる真理さん。
いつもの陽気な声や態度は完全に影を潜めてしまった状態。
「大丈夫ですよ~大丈夫。私は・・・愛はどこにも行ったり、消えたりしませんよ~。それだけの時間を一緒に過ごしてきたじゃないですか♥ハートは二つで一つ・・・ねっ?」
私は出来るだけ優しい声色で気持ちが伝わるように言い、そっと大きな恋人の背中を優しく撫でてあげた。
「愛・・・うん♥♥♥ありがとう、へへ~~♥♥♥にゅふふ~♥♥♥」
私の言葉に満足したかのように、私の肩の部分に頭を擦りつけながら上機嫌な声を出す。
(まったく子供なんですから・・・ふふっ)
甘く暖かい気持ちが自分の中に広がっていくのを感じ、真理さんのこしのあるロングヘアを優しく撫でてあげる。
「にゅふふ~~♥・・・愛~♥あい~~♥♥♥・・・・・・・・・でもね言葉だけじゃなくて、行動も欲しいなぁ」
上目遣いで、そう言う真理さん。
(うっ、目が何かをたくらむ悪い目になってる!)
「行動~行動~・・・こ・う・ど・う♥」
声に違った意味で元気が溢れている。
「行動~、四つんばい♥、お・し・り♥四つんばい~♥」
(この人は調子にのって・・・もう!・・・はぁ~)
心の中でため息を吐きつつ、真理さんの目が泳ぎ、微かに揺れているのがわかった。
(本当は不安なんだろうな。ここで本気で拒否られたら、ここで本気で呆れられたら・・・そんなことを思ってるんだろうなぁ)
愛する人の期待に応えてあげたい。
愛する恋人の不安を取り除いてあげたい。
愛する人に全てを捧げたい。
私はそんなことを思いながら、真理さんの耳元で言った。
「こんな姿、見せるの・・・見せたいと思うのは真理さんだけですよ♥♥♥」
(うぅ・・・恥ずかしい)
甘く囁くように耳もとで言ったのでかなり・・・。
正直かなり恥ずかしい、消えてしまいたい。
しかし照れたりそういった態度をとってしまうと、真理さんがからかってくるから出来るだけ平常心を保ち、動揺が外に出ないように意識する。
「・・・・・・」
しかし・・・。
(あ、あれ?)
てっきり、顔にキスやさらにギュッと抱きしめられたり、からかったりしたりすると思って構えていたけれど・・・。
「ま、真理さん?」
「あ、・・・う、うん?な・・・なに?」
(心なしか顔が赤い?・・・ひょっとして・・・・・・・?)
「真理さん・・・照れてます?」
まさかそんなことはないと思いつつ、聞いてみた・・・すると。
「あっと、えっと・・・あはは、・・・はは・・・」
人差し指でこめかみを掻きながら、目を私から逸らす。
しかも、さらに頬が赤く染まっていく真理さん。
(・・・かわいい♥)
めったに見れない照れた表情に胸がドキッとしてしまう。
「へへ~照れてるんですか?・・・んん?んっ?」
私はにまにましながら頬っぺたを真理さんの頬に擦りつけ、追及する。
「ま、まぁ・・・照れたと言われれば、照れたようなそうでないようなあるような・・・」
珍しく劣勢に立たされた真理さんにさらに追撃していく。
「もう~♥素直に嬉しかった、萌えたって言ってくくればいいのに~真理さんの照れ屋さん♥」
頬を擦るのを一旦止め、人差し指で真理さんの右頬をツンツン突く。
「・・・うーー、もういいでしょ!愛が可愛すぎるのが悪い!!ってわけでケツ出せ!」
「私が悪いわけじゃないと思うんですけど・・・しかも、け、ケツ出せってムードっとへったくれもないようなセリフを・・・」
「も、もういいの!この話題は終了~~!・・・まったく年上をからかちゃあダメよ・・・メッ!」
ちょっとふざけた感じで、注意する真理さん。
(空気を変えたがってる・・・ふふっ可愛い♥ここは愛しい恋人のために、とりあえずノッてあげましょうかね~)
心に余裕を感じながら、頬に優しくキスした後・・・。
「にゅふふ~わかりましたよ~。もうこの話はおしまい♥」
私は真理さんの腕の中から抜け出る。
愛する人に肌から離れ、重なっていた部分の肌はすぐに体温が下げり、少し寂しく感じながら・・・。
「くぅ・・・私のふざけた時の笑い方をマネをされ・・・っ!」
真理さんは言葉を紡ぐのを止めてしまった。
(さ、さっきまでより少しは恥ずかしさも軽減されたかな?)
四つん這いになり、お尻を真理さんのほうに突き出す。
「この身体も心も真理さんの・・・貴方のものですけど・・・・・・それでも優しく扱って下さいね♥♥♥」
甘ったるく、少し媚びた声で言った。
(ち、ちょっと恥ずかしいかな?)
さすがに少し恥ずかしく、頭と心が熱くなってしまう。
「・・・愛・・・・・・大好き♥♥♥」
そう言い、フェザータッチで優しく下着越しに触ってくる真理さん。
(あぁ、この体勢じゃあ真理さんの顔が見えないから・・・変に意識しちゃって、肌が敏感になっちゃう)
お尻の表面で真理さんの指が動くたびに、フワッとした浮遊感と胸のドキドキが増してしまう。
「愛のお尻は小尻で形も良くていいなぁ~。適度に脂肪も付いててずっとこうやって24時間、触ってたい♥ムニムニ~むにゅ~♥」
「ンッ・・・ッ・・・んっあっ・・・ふうぅっ!」
指が中央のその・・・蕾の近くを撫でられるたびにもどかしい、むず痒いような不思議な感覚が肌の表面を走り、思わずお尻を下げ侵入者の指から逃げてしまう。
「あんっ、愛・・・逃げちゃダメ♥もっとかわいいお尻を私に向かって突き出して♥」
「んっ、・・・だってお尻が変な感じで勝手に動いちゃうんです」
突き出し気味だったお尻はどんどん低くなってしまう。
「もう~突き出さないとこんなことしちゃうぞ♥♥♥」
いたずらする時のような楽しげな声で・・・。
「ふぁ!やっ・・・そ、そこはっ!・・・ふうぅ♥そこはダメェ、響いちゃうっ・・・あはぁ♥」
股の間から手が入ってきて、下着越しに恥丘の部分を優しく擦られる。
愛液がショーツともっとも大事な部分に挟まれ、自分の中でクチュクチュっとした音が響く。
「熱く湿ってる♥にゅふふ~・・・さっきからかわれたから、仕返し♥」
そう言って、大事な部分を指と手のひら全体で撫でまわしてくる。
「そ、そこは触っちゃダメっ♥・・・ふうぅ♥♥・・・ああん♥・・・擦るのもっ、やんっ♥♥♥」
ずっとお預けをされていた分、やっと触られた、やっとかまってくれたのを喜ぶように気持ちよさが、快感が弾ける。
(あぁ、たまんない♥♥♥気持ちいいのが広がってくる♥・・・感じちゃう♥♥♥)
自分でする時とは違い、予測できない濃密な快感。
股の間から手を入れられ、飼いならされていない悦楽が下から上に突き抜けてきて、腰が自然と上げっていく。
「そうそう頑張って~もっと腰を上げて~~♥♥♥頑張った分ご褒美をあ・げ・る・か・ら♥」
楽しそうにそう言い、素早くリズミカルに擦りあげてくる。
本来なら痛いくらいの強さ、速さだけど、ショーツの存在がそれを和らげてくれ、絶妙な愉悦を生む。
さらに、擦る時にたまに・・・。
「ふひゃあん!!・・・弄っちゃあ、やぁ!・・・ひゃうん♥♥♥」
奥にある小さな突起・・・陰核を弾いたり、指で挟んだりしてきて、鋭く、重い快感に眉が顰め、声が自然と大きくなってしまう。
「うふふ。クリがコリコリ♥・・・でもまだまだだよねぇ♥愛のこ・こはもっと大きくなるもんねぇ~にゅふふ~♥」
顔が赤くなるのが自分でもわかった。
そう・・・実は真理さんに身体的に勝っている部分が一つだけある。
その・・・あの・・・、まぁ・・・下の突起がその・・・大きいのだ。
しかも、刺激された時の膨張率もかなりのもので最大で・・・真理さんのとは・・・その、比較にならないくらいだ。
(うぅ・・・そこのことを言われるのはさすがに恥ずかしいっ!)
他人と違う部分だけに、前までは・・・。
笑われないか?
変に思われないか?
気持ち悪いと思われてないか?
いろいろ不安になっていたが・・・。
「にゅふふ~愛のクリ、大きくて敏感で・・・弄るとすぐにさらに大きくなって・・・寂
しがりやな本人と一緒で可愛くて、大好き♥♥♥」
真理さんはここが割とお気に入りで、よく愛のあるからかいや、冗談めかして褒めてくれる。
「あんっ!・・・ふあっ!・・・そこはっ!」
(ま、前まではここまでは大きくなかったのにっ!)
愉悦の電撃で腰を上下させながらそんなことを思う。
確かに私のそこ・・・クリトリスは大きいほうだったが、真理さんの弛まぬ愛情という名の栄養を与えられ、さらに大きく成長し、通常時でも包皮でギリギリ覆われている状態。
「少しからかったり、かまってあげると反応するのも、可愛い♥♥♥・・・そんな所も愛と一緒だね♥♥♥」
「そ、そんな私こんな風にすぐに反応しなっひゃうん!・・・ふあっ!・・・ンンンーーっ!!」
恥部で優しく甘い痺れを感じると、すぐに濃厚で重い快感が炸裂する。
二つの違った快感のハーモニーが私を責め立てて・・・身体の奥の奥・・・子宮の辺りがじんわり熱を持ってくる。
(あぁ、夢中になっちゃう♥・・・擦られれるの・・・手マンがクセに、虜になっちゃう)
じんわり・・・でも確実に腰の周りが熱くて、けだるく感じ、逆にお尻がどんどん落ちていく。
「んっ・・・愛~・・・どんどんお尻の位置が下がってきてるよ~」
そう言い、当たり前のように真理さんは・・・。
「くぁああーーっ!!やっ、ふあぁっ!!・・・ダメダメ、ダメーーーっ!!!」
(な、何!?)
肩越しに真理さんと、違和感を感じた部分を見た。
「うわ~・・・いやらしい。毛がはみ出てる・・・この少しはみ出た部分がフェチズム?で興奮しちゃう♥」
もっともプライベートな部分が引き上げられる感覚・・・。
もともとお尻の半分しかない面積の黒い下着がTバックのように紐のようになり、さらにそのまま、ショーツを上に引っ張られる。
「くあっ!・・・ま、真理さんダメっ!は、恥ずかしいっ!・・・手、離しっ、くぅん♥♥♥」
引っ張られ、お尻が持ち上げられる・・・まるで物扱い・・・。
でも・・・。
中途半端に大きくなっていたクリトリスが締め付けられ、さらに秘所にもショーツが食い込み・・・被虐的な快感に包まれる。
愛しい人に物扱いされる・・・乱暴に扱われ、マゾヒステイックな快感に晒される。
(あぁ、違うもん♥私、こんなことで感じたりしないもん♥♥)
プライドと快感に真っ二つにされ、混乱してしまう。
こんな風にされて惨め、私って可哀そう・・・そんな自己愛がさらに危ない快感を生んでしまう。
「にゅふふ~声がぜんぜん嫌がってないよ。甘く媚びてて・・・恥ずかしいのが、強引にされるのが気持ちいいんじゃないの?」
「ち、違います!ほ、本当にっ!んくっ・・・いやです♥変態みたいに言わないで下さいっあぁ、ショーツで擦るのも反則っ♥」
「そんなに甘ったるい声で否定されても、まったく説得力がないよ♥もう、恥ずかしがり屋さんなんだからぁ♥」
そう言って、どんどんショーツを持ち上げながら、前後に動かす。
クリと割れ目が擦られ、甘美な刺激に翻弄される。
「ふぁあん!!・・・ッ!・・・あ、アソコに響いちゃうっ!・・・ち、ちゃんと四つん這いになるからゆ、許して♥」
(疼いちゃう!こ、こんなの卑怯っ・・・何でも言うこと聞きたくなっちゃう♥)
快感で頭がピンクの靄に包まれてきて、普段なら絶対にやらないような行動・・・お尻を思いっきり突き出してしまう。
「うんうん、素直が一番~・・・はい、脱ぎ脱ぎしましょうね~」
楽しそうなトーンでそう言い、ショーツに指をかけ、脱がしてくる。
ショーツが動くたびに、全てをさらけ出す開放感を感じる。
「うわ~・・・相変わらず綺麗♥毛が薄くて左右も対称で整ってるし・・・でも大きいのクリが絶妙なアクセントになって、さらに毛が愛液で恥丘に張り付いててヤラシイ♥」
「そ、そんな風に解説しないで下さい。は、恥ずかしいっ、やんっ♥・・・い、息を吹きかけるのもダメぇ!」
大事な部分に熱い息を吹きかけられ、淫らに高ぶってしまう。
「そうだよねぇ~。今日の目的は、こ・こ♥」
「ひゃうん!ンンンっ!・・・ふあっ!」
真理さんが肛蕾の部分に優しく指を這わせてくる。
その指の感触にムズムズしてジッとしていられなくて困惑する。
羞恥心と動揺で身体が強張ってしまう。
「愛・・・だいじょ」
「大丈夫です。気にせず、触って・・・下さい」
少し声が震えてしまうが、何とか言えた。
(これ以上、心配かけたくない)
真理さんは結構強引だけど、最後の一線では割と相手のことを考えて、ヘタレてしまうのを知っている分、気丈に振舞う。
「・・・・・・うん、わかった。もう止めない」
「ひゃうんっ!・・・あっ?・・・な、何っ?」
いきなり、肌にネットリとした感触。
その感触にビックリして首だけ振り返ると、真理さんがローション捏ねて私の肌に塗っていた。
「ほらっ、初めてだからこういうものを使わないといけないかなって?い、いけなかった?」
「い、いぇ。いきなりでビックリしただけで、助かります・・・っ・・・ちょっと怖いですけど、ていうか・・・ンッ・・・ふあっ・・・いつ用意したんですか?」
「ま、まぁ、備えあれば憂いなしっていうことで・・・気にしない~気にしない~」
「ひょっとして、ふうぅ♥・・・このベビードールを買ったのも・・・ひゃっ♥・・・ほ、他にも何か買ったんじゃっ、ンンンーっ!はうぅ・・・あぁぁああーーッ!」
私の問いはクリをローションでコーティングされた指で捏ねられ中断される。
「気にしない~気にしない~一休み~、一休み~~、にゅふふ~のふ~・・・ひゅ~ひゅ~」
吹けない口笛のマネをしながら、誤魔化される。
でも・・・。
「あはぁ♥・・・はっふぅん♥・・・アッ!・・・アァッァアアアアーーーーっ!!っふあっ!」
(これ滑りがすごい♥、滑らかにクリ擦られて、捻られて、すごいぃ♥♥♥)
もう何も阻むものがない下半身素っ裸の状態・・・その状態の分、ダイレクトに刺激が感じられ、指が動くたびに瞼の裏で快感が弾ける。
「ここを弄りながら、お尻を弄ったら紛れると思うから・・・ね♥」
そう言い、クリを弄っている手の反対のほうの手でお尻の穴の皺をなぞってくる。
「ふひゃんっ!・・・ンンンーーーーっ!!・・・んっあっ!ふぅぅん!」
慣らされた蕩けるような快感とは違いお尻からは違和感がある甘痒い感覚。
二つの感覚がブレンドされ、妖しい刺激が全身を駆け抜ける。
「どう?痛くない?どんな感じ?」
興味津津ッと言った感じで、聞いてくる真理さん。
「い、いぇ・・・ンッ!・・・痛くはないです・・・やっ・・・違和感を感じますけど、ふぅううーーーっ!・・・わ、わざとでしょ!?、ま、真理さんっ・・・ひひゃあっ!ふあぁ!!」
私が答えようとすると、指の動きを激しくし、答えを中断させようとする。
「にゅふふ~、だって嬉しくて楽しいんだもん♥恥ずかしがり屋の愛がここまで私に心も身体も開いてくれてるのが~♪」
のんびりした言い方とは正反対な指の動き・・・中指でクリトリスを揺さぶりながら、対の肉びらを人差し指と薬指で挟み、手のひらで恥丘の部分を包むように、前後に素早く擦る。
(グチャグチャになっちゃう!、アソコのお肉がクリが壊れちゃうーっ!)
本来なら痛いくらいの動きだけど、ローションが手の補助をし、滑らかさを演出して快感を倍増させてくる。
さらに・・・。
「いじめないでくださっ!アァッァアアアアーーーーーーーっ!!お、奥まで響いちゃうーっ!いぃぃいいいいーーーっ!!」
(あ、頭が変になる、くあぁっ!お、おかしくなるーーっ!!)
さらに・・・肛蕾の周りを指で円を描く様に動かし、偶に蕾のところを突き、侵入してようとしてくる。
(あぁ、変な感じ!気持ちいいのと、お尻の違和感が混ざって・・・っ・・・も、もうっ!!)
快楽の波が何度も何度も押し寄せて、腰が跳ね、太ももがガクガクと震えてしまう。
「ンンンッーーーっ!!も、もう少しゆっくっあぁ!!・・・ッ・・・お、お豆き、気持ちよくなっちゃうーっ!」
(燃えあがっちゃうっ!お豆とあ、アソコの奥が熱いっ、子宮の辺りも痺れてっ・・・あぁ、たまんないっ!!)
指の動きに比例して、どんどん快感が高まってくる。
「声がどんどん切羽詰ってきてるね~。奥からもどんどんいやらしいお汁が出てきてるし・・・いいよっこのまま・・・気持ちよくなっちゃって♥♥♥イヤラシイ姿を見せて♥♥♥」
真理さんの声に興奮している色を含み、それにこちら側も同調してしまい、ますます興奮してしまう。
「ふぁっあーっ!イィーーーっ!!・・・あ、アァァアアアーーーーッ!!!」
(あ、頭が、身体が痺れっ!お、奥からくる!・・・クル・・・クルクルっ!)
大きな快楽の波が真理さんの手が動くたびに近づいて来ているのが体全体でわかる。
「すっごい、いやらしい顔になってる♥口の端からヨダレを垂らして、目がトロンっとなって・・・マットレスに赤い頬を擦りつけて喘いでる愛、可愛い♥♥」
(あぁ、は、恥ずかしいっ・・・でも・・・もうどうでもいいっ!!)
後ろから感じてる顔を見られてるのがわかったけど、もう全身が快楽で痺れて動けない。
「うわっ、手が愛液でヌルヌル♥♥♥膣内も、うねって収縮しててすごい♥・・・後からもっと奥まで入れて上げるからね~。寂しいかもしれないけど、とりあえずクリでイカせてあげる♥♥♥」
そう言い、ローションで濡れた中指でクリを擦り、押し転がす。
そして、リズミカルにその他の指で肉ビラを可愛がりつつ、手のひらで全体をあやす。
「うんうん・・・いいよっいつでもイッて♥まぁ、だいたいわかるけど、5秒前かな?・・・5、4、・・・」
ピチャっ!ピチャっ!という激しい音と愛液が自分の股間部分から出ているのがわかる。
「くあぁっぁあああーーーーーっ!!あっ!・・・す、スゴイィっ!イィイィイーーーーっ!!」
(あぁっぁあああああーーーっ!!!キモチイイっキモチイイっ、すごい、すごい!あ、頭が身体がおかしくなるっ!)
快楽が頭に刻み込まれ、もう頭は肉欲で隙間なく埋まっていく。
「ふふっ♥♥♥・・・3、2」
「ンンンンーーーーーッ!!あひゃ!・・・おかしくなる、もうバカになるっ!!あぁっぁあああああああーーーーーーーーーーッ!!!!!」
腰が面白いくらい跳ね、お尻を媚びるように真理さんの手に擦りつけてしまう。
「・・・1、0!」
「ッッ!・・・っ!」
指が硬くなったクリトリスを強く弾かれ、身体が一瞬硬直した・・・思考も時間も何もかも・・・。
「あぁっぁっぁぁあぁああああああああーーーーーーーーーーっ!!!!!イクイクイクーーーっ!!アオォオオオオオオーーーーーーっ!!!!」
自分でも信じられないくらいの大声で絶頂を宣言してしまう。
真理さんに愛する人に躾けられた作法・・・絶頂の時は必ず言うことを、自然と実行する。
(あぁあああーーーっ!!これこれ!コレーーーっ!すごぃいいいいいいいーーーーっ!!ま、真っ白になる!き、きもちいいいぃぃぃいいいーーーーっ!!!イクイクイクイクっーーー!!!)
白い世界に旅立つ・・・そこではプライドや常識、見栄、羞恥心など取るにたらない、どうでもいい世界に。
快感にひたすら溺れ、快楽しか、肉欲しかない世界に・・・。
「はひゃっ♥ひゃっ♥はぁはぁ♥・・・ンッ♥・・・しゅ、しゅごいっ♥♥こ、これしゃいこう♥♥♥♥・・・んっ♥・・・あはぁ♥♥♥」
腰回り、足の付け根、頭の辺りが気だるく、そして心地いい疲れを感じる。
(も、もうぜんぜん力入らないっ♥♥♥・・・し、しあわせっ♥も、何も考えたくないっ、これしかいらにゃい♥♥♥)
「にゅふふ~。」
もう何もしたくない・・・でも・・・・・・。
心地いい感覚に全身が浸る。
「はぁはぁ・・・ンッ・・・はぁはぁっ」
腰回りや、足の疲れ、頭は少し落ち着きた・・・しかし。
(・・・ッ・・・疼くっ、ジンジンする)
下半身の中央部、太ももの奥が熱く、グツグツ煮えたぎっている。
私だけ、イケていない!
中途半端で疼く!
奥まで欲しい!
中に欲しい!
大きいのを食い締めたい!
奥まで突かれたい!
そう言っている。
首を曲げ、顔を真理さんのほうに向け、上目遣いで目を見つめた。
「ふふっ♥愛・・・わかってる♥いつも凛々しい眉とお目めが、垂れさがって媚びて欲しがってる♥♥♥」
真理さんの表情がゾッとするほどの色気を醸し出し、瞳が妖しく潤んでいく。
「あぁ、んんっ・・・はぁはぁっ」
(真理さんすごい・・・綺麗な顔っ。あぁ、興奮しちゃう!)
快楽の残り火で痙攣しているお尻を控え目に・・・でも確実に、擦りつけてしまう。
「愛・・・可愛い可愛い私の愛♥・・・お尻も私のものにしてあげる、・・・いぇ、お尻も私のものにするっ」
そう言い、私の尻たぶを両手でわし掴み、そのままパン生地を捏ねるように揉む。
「っ!あっ!・・・ンッ♥・・・ふぅん♥・・・はぅうっ、ふぁっ!」
お尻の肉はローションで濡れた手に滑り、時に逃げ、時に捕まり、揉みしだかれ、また滑る。
鈍く、ゆっくりとした蕩けるような快感にうっとりしてしまう。
「愛のお尻やっぱり1年前より、ちょっと大きくなってる♥大きく・・・っていうよりムチっとしてきたかな♥」
「ンーーーっ♥そ、そんなことっアァっ!・・・ふあっ・・・あぁん♥は、恥ずかしいっ♥」
羞恥心を含んだむず痒い快感がお尻の中心付近から走り抜けた。
真理の手は私の尻タブを掴み、そのままグッと広げ、上下に揺さぶる。
激しい揺さぶりにローションが弾け、飛び散る。
お尻の穴と中が完全に丸見え状態。
(・・・っ・・・こ、怖いっ、恥ずかしい、怖いよう・・・わ、私のソコって普通なのかな?)
怖くて真理さんの顔が見えない。
ひょっとすると、私のお尻の中心や中が変で失望してるかもしれない。
普通の人と形が違うかもしれない。
色が変なのかもしれない。
きちんと洗ったつもりだったけど、変な臭いがしてるかもしれない。
そんな想像と、それを見る失望し、がっかりした恋人の顔を想像してしまい・・・怖くなって震えてしまう。
でも・・・。
「にゅふふ~~♪♪・・・愛のお尻可愛い~・・・穴も、中も綺麗♥・・・恥ずかしさで震えちゃって・・・もう可愛すぎ♥♥♥大好き♥♥♥」
私の震えを別の意味で受け取った真理さんはますます上機嫌に声を弾ませ、ローションの滑りを借り、素早く私の尻タブを掴み、広げ、揉みあげていく。
(こ、この人は・・・ま、まったく・・・)
こちらの心配なんかまるで気にしていない態度・・・子供が欲しかった玩具で遊んでいるような無邪気な様子に、変に気にしていたこちらのほうが、バカバカしくなる。
「ンンッ・・・ま、真理さん・・・っ・・・ンっ」
「ん~~♪♪・・・何?どしたの愛~♪」
何もわかっていなさそうに楽しそうに弄る真理さんに・・・。
「・・・・・・・・・私も貴方のこと大好きですよ」
ぽつりとそう呟いた。
「・・・・・・愛っ!私も私も!・・・愛のこと大好きだからね!!!」
「ふぁっ!い、いきなり・・・ふぁっ!ンッ!!」
揺さぶられ見られ常に意識させられていたお尻の穴に指を一本に入れられ、素早く、リズミカルに出し入れされる。
「あぁ、ダメっ!やっ!・・・怖いっ」
余りの違和感に、真理さんが気にするかもしれないと思い出来るだけ言わないようにいた言葉がつい出てしまう。
「大丈夫・・・大丈夫・・・初めは一気に入れないし、動きも単調にして慣れさせるから・・・安心して愛・・・大丈夫、大丈夫」
優しく子供に語りかけようにそう言い、優しく頭を撫でてくれる真理さん。
真理さんが大丈夫と頭をひと撫でするたびに、心と身体に落ち着きが戻ってきた。
「は、はい」
か細い声しかでなかった・・・でも確かに発し、小さく頷く。
「うん、ありがとう・・・大好き♥・・・大丈夫だからね。痛かったら言ってね?」
優しい声色。
優しい声。
頭を撫でる優しい手。
優しい気遣い。
「はい・・・ありがとうございます♥」
恋人の気遣いが心に、身体にゆっくり浸透し、心身が落ち着いてゆく。
「んっ・・・ふうぅ・・・ッ・・・ひゃうっ!」
羞恥心と違和感が螺旋状に絡み合い胸がいっぱいになる。
(痛くはないけど・・・)
本来は出すところなので、入れられるとすごい違和感で括約筋がつい働き、真理さんの指を、部外者を押し出そうとしてしまう。
「う~ん・・・中の感触はいいんだけどなぁ。まぁ、初めてだし・・・これから毎日毎日、馴染ませて馴染ませて、指も増やして・・・アナルビーズとかバイブで拡張して・・・あ、仕事中もアナルストッパーで拡張させ続けて・・・あ、それと中を開発するためにローションもたくさん買って後、中のどこがクルかもきちんと丁寧に調べて・・・」
「ま、真理さん・・・お、おて柔らかいお願いしますね」
(わ、私どうなるんだろう?・・・大丈夫かな?)
怖い意味でドキドキが止まらない。
「うんうん、まぁそれはおいおい・・・これは3年計画だからね♪焦らずのんびりやっていこうね♥前のほうの穴の時みたいに♥♥♥」
嬉しそうにそう言い、背中に意味深な視線を感じる。
真理さんが嬉しいなら、私も嬉しい・・・いつもなら。
(は、ははっ・・・もうちょっと抵抗したほうがよかったかな?)
背筋にゾクっとしたものが走ると同時に、何か妖しい感覚も生まれる。
(アソコみたいに、こっちの穴も変になっちゃうのかな?)
初めて真理さんと肌を重ねた日・・・誰とも・・・その・・・そういった行為をしたことのない私はうまく出来なくて、3回目でようやく真理さんの指と買ってきてくれた機械をそのまぁ、受け入れられた。
その時のことを思い出す。
(ここも、真理さん専用になるのかな?真理さんに・・・育てられて、毎日弄られて・・・♥♥♥)
毎日かまわれて・・・真理さんの、恋人の色に染められていく・・・そんなことを想像し、キュンっとしてしまう。
「んひゃ!・・・ンッ」
お尻の中から指が抜かれる。
抜ける時に、違和感のある妖しい刺激が生まれ、お尻が跳ねる。
「はぁはぁっ!はぁはぁっ!」
額に脂汗が浮き出てきて、自然と息が荒くなってしまう。
「大丈夫?・・・今は辛いかもしれないけど、頑張ってね?無理は」
「だ、大丈夫です」
真理さんの言葉を遮る。
「全部・・・全部捧げたいんです。
はぁはぁっ、真理さんに全部上げて、私が真理さんのモノだって思わせて下さい。
真理さんにも、貴方にもそう思って欲しいんです。
私は店長でも由美のモノでもなくて、貴方に全部捧げている、貴方のものだって思って欲しいっはぁはぁっだ、だから気にせずもっともっとして下さい・・・ここも、ま、真理さん色に染めて下さい」
「あ、愛・・・」
(ち、ちょっと恥ずかしい・・・でもっ)
違う意味で顔が熱くなる。顔というかさらに上の部分・・・脳の辺りまで熱くなっていくのがわかる。
(このセリフはさすがに、顔を見ては言えないかな?・・・真理さん色に染めてって・・・あははっ)
恥ずかしさから逃げるように、違うことを考える。
(でも、今言ったことは嘘はない)
「ふぁっ!・・・ンっ♥っくっ♥・・・あぁ!」
お尻の蕾の表面を優しくゆっくり、人差し指で、筆で書くように円を描く。
指が動くたびに、ピリピリした快感が身体に響き渡る。
「愛・・・ありがとう。私の色に染めてあげる♥♥♥」
「ンッ!・・・あっ!・・・ンっ♥・・・ッ!あぁっぁ!ま、またそっちも弄っちゃ♥ふぁああっ!」
お尻のほかに・・・再びお尻の下に手を伸ばされ、そのままデルタゾーン全体を撫でまわす。
快感の残り火に再び燃料が投下される。
「・・・ふぁっ♥っくっ♥・・・あぁ!イィっ!・・・アソコが・・・っ!ンンンーーっ!!!」
陰部全体が熱くなってしまい、甘美な刺激が蘇ってくる。
「ふふっ、下の毛が肌に張り付いていやらしい♥それにオマンコのお肉が収縮して・・・かわいい♥♥」
浅い部分だけを擦る指。
私はやっと来てくれた長い指を膣肉でくい締める。
「うわー大歓迎♥♥♥すごいうねって・・・しかも熱々♥♥♥ふふっ、中も収縮して・・・かわいい♥」
そう言い、浅い部分を優しく擦る。
「ふぁっ!・・・あっ♥♥・・・ッ!・・・ンンゥっ♥♥♥」
(き、キモチィィっ!!・・・でもっ)
切ない。
気持ちいいし、くい締められる・・・でも決して奥までこない・・・中途半端でじれったく・・・。
心が切ない。
愛したい。
こんなにも好きだと伝えたい。
気持ちよくなりたい。
愛する人を感じたい。
「ま、真理さんっ・・・ンッ・・・やぁ」
肩越しに長身の恋人を上目遣いで見つめる。
思わせぶりで潤み、媚びた視線。
意味深に腰を振ってしまう。
「かわいい♥♥♥・・・腰を振って、瞳を潤ませて・・・どうしたのかなぁ?」
愛のある甘い声でのからかい。
「あぁ♥わかってるくせに♥♥♥い、いじわる♥・・・真理さんいじわるです♥」
「私って鈍感だからきちんと言葉にしてくれないとわかんない~どうしたの?」
「もっとちゃんとっ・・・ンッ♥ひっあ♥・・・ふっぁぁああっ!」
私の言葉を待たず、指で素早くリズミカルに膣内を愛液をかきだすように擦る。
指が動くたびに足の付け根と足先が、快感でピリピリ痺れ、甘い刺激にピンっと立った足指でベッドシーツを引っ掻いて、引張ってしまう。
(気持ちいいっ!きもちいいっ!キモチイイっ!・・・・・・でもっあぁ!!)
浅い部分で快感が炸裂する分、奥の部分が余計に切なく、もどかしくなってくる。
子宮の辺りが疼く。
膣奥が催促する。
それらに急かされ、背中をグイグイ押され・・・。
「もっと奥まで下さい!!・・・もっとオマンコの奥まで入れて!!」
「ふふっ・・・かわいい♥♥♥もっと全部さらけ出して♥もっと全てを私に見せて♥♥♥そうされると私も嬉しいから♥♥♥愛は私のこと好きでしょ?私も愛が好き・・・私は愛の全部をさらけ出した姿が好き・・・だから全部見せて♥・・・人には絶対に見せない姿を家族にも見せない愛の姿を見たいの」
妖しい雰囲気を纏い、艶めいた瞳でそう言う真理さん。
綺麗で美しくて・・・神々しいくらい姿♥♥♥
そう言ってくれた後・・・。
「ッッッ!!!・・・・・・あぁあぁぁぁああああああーーーーーーーっ!!!」
長くしなやかな指が膣奥の上部まで一気に入れられる。
一瞬の身体と心の硬直。
ずっと痒かった部分を掻けたような開放感、達成感を何倍にもしたような快感に襲われ、甲高い大声を上げてしまう。
二本の指を蠢く襞でくい締め、締め付ける。
(あぁ、このままもう離したくないっ!!)
指を奥まで入れられた充実感。
それを締め付けているという満足感。
二つの感覚を味わっていると・・・。
「ああぁぁあああーーーーっ!!ダメダメダメーーーーーッ!!!くぁっぁっぁあああああーーーーッ!!」
強い快感に怖くなり、拒絶の言葉を吐いてしまう。
「愛のダメはもっとしてって意味だもんね~。ほら、もっと思ったことを言葉にして、感じたことを吐いて。そのほうが私も嬉しいし、もっと深く感じれるようになるから♥♥♥」
私も嬉しい。
もっと感じれる。
その二つのワードに反応して心が丸裸にされてしまう、してしまう。
「き、気持ちいいっ!!イィイイーーーーーっ!お、オマンコの奥が子宮がすごいっ!!!
あっぁぁぁああああああーーーーーーっ!!!わ、悪い子になっちゃう!いやあぁっああーー!!」
(気持ちを外に晒すのが気持ちいい♥♥♥感じちゃう♥♥♥)
幼い頃から優等生で通っていた。
そのほうが一々面倒事にならないし、簡単だった。
周りも真面目で優等生・・・でも隙がなく愛嬌がない。
小型で高性能・・・そんな風に見られていた。
いつも醒めていて、いつも冷静・・・そんな印象を常に人に与えていたし、自分でもそう思っていた。
そんな自分を壊して快感に酔う。
恥知らずな言葉を叫び、お尻を発情期の動物のように愛する人に大胆に擦りつける。
恋愛にうつつを抜かす友達や他人を醒めた目で見ていた自分がそんなことをしている・・・そんな自分に酔う。
そんな自分を好きだと言ってくれるそんな自分を認めてくれる恋人に痴態を曝け出している・・・そんな状況に酔う。
「はぁん♥♥♥やらしい女の子になるっ!愛ダメな子になっちゃう♥♥♥わ、私が消えちゃうっ♥♥♥うあぁああーーーーっ!!!」
奥まで侵入した指は膣内の上部を擦り、揺さぶる。
優等生な自己のイメージが壊れる。
壊れて堕ちていく・・・その感覚がたまらない。
いつの間にか自分からガニ股になり、お尻を突き出す。
拡げられてもいないのに、お尻の穴丸出し状態。
「ふふっ、おいしそうなお尻♥♥♥・・・でもとりあえずは計画変更で先に下の穴を堕とそうかな♥♥♥」
そう言い、中を指が動く・・・何かを探すようにゆっくり・・・。
「はぁはぁ・・・ンッ・・・ッ♥・・・はぁ・・・んくっ・・・・・・ッッ!!」
膣内の・・・陰核部分のちょうどしたくらいの部分。
その部分を指でくの字の形を作られ、優しく押される。
鋭く重く、ズンっとくる感覚。
胸やお尻を触れた時のような甘く蕩けるような快感とは違い、圧倒的で真っ白になる刺激。
腰回りや恥骨、子宮口辺りが妖しくけだるい感覚に包まれる。
腰が勝手に跳ね、官能に染まった声が出てしまう。
「にゅふふ~のふ~、愛の感じる部分は少し他の部分よりザラつきが多めでわかりやすくて助かるなぁ♥♥♥」
クリトリスの裏辺りをくの字のままの状態で揉むように擦られる。
「そ、そこはっ・・・あぁ、響くっ!響いちゃうっーーっ!!す、すごいぃぃいーーーっ!!」
一旦、叫び出すと止まらない、止めたくない。
本心を叫ぶと相手が喜ぶ。
本心を叫ぶと自分もますます気持ちよくなる。
本心を叫ぶと気持ちいいことをしてくれる。
すごい開放感。
いつも優等生ぶってる自分を脱ぎ捨てていく快感。
自分が軽くなっていくのがわかる。
「わ、私ダメになっちゃうっ!いじめちゃヤダっ♥♥♥・・・あぁん!・・・た、たまない!!・・・気持ちいいのが穴から、マンコの穴から来ちゃうっ!!」
揉むような動きはそのままで、ゆっくり円を描く様に動く二本の指。
「あっあっ・・・それやめてっ・・・感じ過ぎちゃうっ!・・・すごいのクルッ!!おしっこ漏れちゃうっ!んあぁっぁああああーーーーーーっ!!!」
(あぁ、アレくる!あの感覚きちゃってる!!おしっこの穴がピリピリ痺れてきて
る!!!)
膣内の快感はすぐ近くの穴にも伝染していき、ますます快感を感じる部分は増えていく。
「愛・・・あぁ、すごいヤラシイ♥♥♥穴の中もすごいグチョグチョいって気持ちいいって愛液垂れ流して♥中の襞もすごいうねって私の指を締め付けて・・・このままイカせてあげる♥♥♥」
真理さん自身も興奮した声を出しながら、指を動かしたまま・・・。
「くぁぁっぁぁあああああああーーーーーーーッ!!!ダメダメダメーーーーッ!!!ば、バカになる!!おしっこ!しっこ漏れる!・・・ふぁっ!!・・・マンコがおかしくなるっ!あ、頭が変になるーーっ!!!」
もう片方の手でフードの脱げた陰核の上をローションで濡れた五本の指がスライドした。
(こ、こんなの凄すぎるっ!病みつきになっちゃう!!)
下半身を責められてるはずなのに、頭が、頭の中が沸騰しそうなほど熱い。
包皮の脱げた状態、敏感な突起の上を愛液とローションで濡れた指が素早く左に右にスライドしていく。
余りのスピードに指先からローションが飛び散る。
快感が炸裂するたびに、自然とお腹と恥骨あたりに力が入ってしまう。
「ふぁっぁぁああああーーーーッ!!!クリが取れちゃうっ!あぁっ!燃えちゃうーーーっ!!」
狂おしいほどの快感に私はドンドン昇りつめていく。
(お、オマンコがすごッ!クリがっ!あっぁ・・・ど、どっちもすごいっ!!!)
Gスポットとクリトリスという弱点をもっとも弱いやり方で責められ、私はもうメロメロ状態。
「あぁっぁああっ!!・・・わ、私が消えちゃうっ!気持ちいいのがクルっ!クリもオマンコもっグチャグチャになるーーーっ!!
(痺れてっ、あぁっ!ダメな姿を晒しちゃうっ!)
下半身がドンドン、快感で痺れてきて、期待している感覚が押し寄せてくる。
「ふふっ、愛の気持ちいい所・・・Gスポットが少し厚くなって硬くなってきている♥♥♥クリもすごく硬くなって・・・声も切羽詰った感じで・・・最高っ!」
真理さんの指の動きがますます激しく動く。
クリの上の部分でスライドさせていた指が今度は根本から扱き立て、Gスポットを責めている指は「く」の形の状態のまま、振動させながら、掻き出すように擦りたててくる。
「いぃぃぃぃいいいいーーーーーーーッ!!!し、子宮が、オマンコが痺れてっ出ちゃうっ!出ちゃうっ!は、恥ずかしいのにっ!ふあぁぁぁぁあーーーーーっ!!」
気持ちいい小波がどんどん来る。
その波と波が重なり、大きな波が私を襲う。
頭にピンクの靄がかかり、子宮の周りを中心に重く、鋭い快感が全身に走り抜ける。
知っている・・・刻みつけられたあの感覚が目の前まで迫っているのがわかった。
全てが消える感覚。
羞恥心。
常識。
見栄。
他者の目。
そんな余計なものがまったくない、快感のみに支配されるあの感覚・・・・・・。
期待で心も、身体が興奮してしまう。
「あぁぁぁぁあぁああぁああああああああああーーーーーーーッ!!!ダメダメダメーーーーッ!!!すごいのがクルっ!おっきいキモチイイのがきちゃうーーーーッふぁっぁぁぁああああーーーーーーーーッ!!!」
ピチャピチャっと大きな音が下半身から聞こえてきて、責まってくる快感のある一線を越えて・・・・・・。
「ッッッ!!・・・イクイクイクイクーーーッ!!ひぃぃぃぃいいいいいいーーーーッ!!!」
シーツを手の指が真っ白になるほどギュっと掴み、お尻をこれでもかと突き出し、無様なポーズで言葉と態度で、愛する人に絶頂を伝える。
「ハァハァッ!!ハァハァッ!あっぁあっ・・・ンッ♥♥♥・・・ふぁあっ♥♥♥ハァハァっ♥♥」
淫らなポーズで硬直し、2,3秒後に一気に脱力。
甘く、空気までも蕩かすような甘い吐息を出してしまう。
絶頂のせいで、力一杯ギュっと縮めていた足の指が痙攣しうまく元の状態に戻せない。
すさまじい浮遊感。
(も・・・も、何も考えられない♥♥♥・・・真理ひゃん最高っ♥♥♥)
力の入っていた身体からゆっくり力が抜けていく。
むしろ・・・もう力が入れられない。
「あっ・・・あぁっ♥♥♥ハァハァッ・・・ハァハァ♥」
膝の力も抜け、上げていたお尻が下げてしまう。
潰れたカエルのように足を無様に広げたまま、足を放り投げた状態。
アソコとお尻が丸見えの状態・・・でもそんなことを気にする気にもならなかった。
「あぁ、可愛い♥可愛い♥・・・肌もほんのりピンク色になって・・恥ずかしがりやの愛がオマンコ丸見えで足を広げて・・・身体も艶が出て・・・可愛い♥可愛い♥・・・私だけが知ってる、見れる愛♥♥♥」
芝居がかったセリフ。
自分の世界に入り、一人ごとのように喋る真理さん。
(・・・ま、まずいかも・・・)
こうなると真理さんは止まらない。
完全に暴走状態・・・こんな所がたぶん、前の恋人が付いていけなかった所なのだと思う。
ぼんやりそんなことを考えつつ、もう一方で頭は赤信号で警報を発している。
「ふふ~♪愛~♪愛~♪愛~♪」
幼児がお母さんを呼ぶような甘えた声で言いながら、私を仰向けにさせる。
目が合った。
(・・・・・・完全に目がイッてる)
真理さんの瞳はトロンして、完全に自分の世界を見ていて・・・ある意味私が映っていない。
ますます頭の中で警報が鳴るが・・・快感で痺れた身体は私のいうことを聞かない。
両足の付け根を持たれ、その間に真理さんの顔が入り込む。
私は何とか防ごうと足を閉じようとするけど、少し内またになっただけで、まるで防げなかった。
太ももや腰回りは快感に痺れ、筋肉にまで信号がいかない。
「愛~♪♪んふふ~♪・・・ンッ・・・んちゅっ、くちゅっ」
「・・・ッ・・・ふぁっぁぁあああーーーーーッ!!!ダメダメッ!!ンッーーーッ!!」
これ以上ないくらいに大きくなり、小石のようになった硬くなったクリトリスを口に含まれ、そのまま舌で転がされる。
絶頂の残り火に再び燃料が投下され、一気に下半身で快感が広がる。
「ンチュ・・・愛のクリ大きすぎ♥・・・ンッチューっ!!オナニーのしすぎかな?はむ、あむ、私のよりも遙かに大きいもんね♥口に含みやすいし・・・こんなのもやり易いし」
そう言い、一瞬間を空けて・・・。
「ッッッ!・・・・・ヒィィイイイイイーーーーッ!!か、噛んじゃっ!す、吸っちゃダメーーーッ!!ま、またクルっ!き、気持ちいいのがクルッ!あぁっぁぁああああーーーーッ!!!」
陰核の根元を歯で甘噛みしながら、一気に本体を吸われる。
余りの快感で目をつぶり、腰を捧げもののように突き出してしまう。
瞼の裏で光が何度も弾ける。
「ンチュ・・・うわ~♪大きい・・・私の小指の先くらいになった~♪♪♪えへへ~♪ヒクヒク震えて可愛い♥♥♥しかも、感触もコリコリでっ」
「は、恥ずかしいっも、言わないで下さい!!・・・感想言うの反則っ!ッッふぁっぁぁあああああーーーーーーーっ!!!」
「ンチューーーッ!!!ンッ!・・・クチュクチュッ!!・・・こんなの恥ずかしいとか思えないくらい感じさせて、潮吹かせてあげる♥♥♥クチュクチュッンチュ・・・お尻もクリくらい開発して、私の腕が入るくらい、ンチュ・・・調教してあげる♥♥♥クチュンチュッ!浣腸して最後に脱糞させるのもいいなぁ♥♥♥っちゅうーーーーッ!!!」
「そ、そんなっ!ヤダァーーっ!そ、そんな姿見せたくないっ!はぅううーーーーッ!!」
(あぁっ!ダメなのにっ!いけないことなのにっ!想像して疼いちゃうっ!!・・・ヘンタイさんになっちゃうーーッ!!)
愛する人の前で鼻の下を伸ばし、鼻水を垂らし、潮を吹かされ、脱糞して放心している姿を思い浮かべて・・・興奮してしまう。
「うわっ、勝手にオマンコの穴から愛液が出てきた・・・愛、興奮した?・・・変態さん♥♥♥」
「ち、違っ、私そんな子じゃっ!ふあぁっぁあああーーーーッ!!!ンンンンンッーーーーーッ!!!うぁっぁぁあああああああーーーーーーーーッ!!!」
クリトリスから一旦口を離し、またベッドの脇から小さな機械を取り出し、それを口の代わりに陰核の上部に当てる。
聞きなれた振動音と何度されても慣れない快感がクリトリスで炸裂した。
「く、クリトリスが爆発しちゃうっ!んははあぁぁあーーーーッ!!こ、こんなの卑怯っ!また気持ちよくっ、いやらしくなっちゃうーーーッ!!!」
バンクしそうなほどの快楽のパルスに頭も身体も一杯にされる。
震える身体で何とか上半身を起こし、真理さんの手を押さえる。
「ち、ちょっとストップッ!・・・ふぁっ!・・・・・・ッ!・・・こんなの気持ちよすぎる!!あぁ!頭がおかしくなる!・・・あぁっぁああーーーーっ!!・・・穴が痺れてっ!アレ出ちゃうっ!!」
(お、オマンコの穴のすぐ上の穴が痺れてっ!ムズムズしてっ!あぅうううっ!!)
昨日の自分の痴態を思い出し、あまりの羞恥心に何とか最悪の事態を回避しようと必死になる私。
「ふふっ、・・・本当は出したいくせにっ♥♥♥穴がヒクヒクしてるよ♥・・・もっと出しやすくしてあげるね♥♥♥」
私の顔にギリギリまで近づき・・・キスできる距離で、ニコッと満面の笑みを浮かべた後、下半身に顔を・・・。
「あっあぁっぁぁあああああーーーーーーーーーーーッ!!!舐めちゃっ!吸っちゃあっダメーーーッ!!!」
裂け目の↓から↑に一気に舐め上げた後、吸いながら、舌で愛液を掻き出す。
目覚めるような快感に真理さんの髪を思いっきり掴んでしまう。
(ンアァァッァァアアーーーーーッ!!!・・・こんなの耐えきれない!堪え切れない!!お、オマンコも、クリもキモチイイーーーッ!!)
舌が動くたびに力が入ってしまい、内股になり、快感で頭が天井を向く。
真っ白な壁紙が目、一杯に広がる。
「ンチュ・・・奥のほうが粘り気のある汁が出てるっ・・・ジュルっ・・・ンフっ♥♥♥・・・おいしい♥♥♥」
「だからっ、感想を言っちゃヤダァっ・・・んうぅぅぅーーーっ!!ローター凄い、クセになっちゃう!ゾクゾクきちゃうーーーッ!!あぁっぁぁああーーーッ!!出る、出ちゃうーーーッ!!!」
唇で充血した小陰唇をハムハムと噛み、舌でねぶる。
しかも、ローターの刺激はそのままで陰核の横腹や、根元に当てられ、下半身の奥に燻っている牝をけしかけてくる。
「ダメダメダメーーーッ!!出るっ!出るっ!放してっはなしっ!!あぁっ!!・・・ウアァアアーーーーーッ!!!!」
「ンっ、ジュルッーーッンチューッ!!・・・ンッ♥♥♥・・・・・・本当にダメなの?本当に放していいの?」
真理さんの試すような声。
「ンンンーーッ!!あぁっぁぁああーーーーっ!!」
私は甲高い声を叫び声を上げ・・・その返答から逃げた。
「ふふっ・・・本当は吹きたいくせに♥♥イキたいくせに・・・ンンチュッ!!・・・ンっ・・・クチュ、ンチュ・・・本音を吐いてって言ってるのに」
真理さんの少し怒った声・・・一瞬、まずいっ!・・・とは思ったけど、もう遅かった。
「アァァァアアアアアッアァッァァアアアアアーーーーーーッ!!!!ふあぁっぁあぁああああーーーーッ!!!」
陰核の上部にローターを当てられ、陰核の横腹を優しく舐められる。
その状態で人差し指と中指を膣内で入れられ、再び陰核の下辺り・・・少し出っ張り硬くなった所をゆっくり優しく擦られる。
「イィィイイーーッ!!そ、それ我慢できないッ!!頭、オマンコ狂っちゃうーーーッ!!
そこ擦るの疼くっ!おかしくなる!おかしくなるーーーッ!!ウァァッァアアアーーーーッ!!」
子宮に巣食っていた牝が快感に喜び私に鞭を打つ。
その刺激に私は前かがみになりながら、真理さんの痛みなど気にする余裕もなく、長い髪に爪を立ててしまう。
「ンチュっ♥♥・・・愛のデカクリ大きくて舐めやすい♥♥・・・ふふっ、もっとおかしくなっていいよ♥♥♥もっと・・・いやらしく腰振ってもいいよ♥♥♥」
「ッ!・・・あぁ、恥ずかしいっ・・・やだぁっ!・・・んあぁっぁ!」
指摘されても、腰が動くのを止められない。
理性は快感にどんどんカンナのように削られていき、今が全て・・・この瞬間以外どうでもよく思えてくる。
「こんなのいけないことなのにっ、しちゃいけないことなのにっ・・・あぁっ!・・・ムズムズくるっ!!近づいてるっ!ンァッァァァアーーーーッ!!!イクイクーーーッイグーーーッ!!!!」
指と舌、ローター・・・三つに責められ、白い世界に旅立つ。
後ろに手をつき、上体を反らし、腰を大きく前に突き出す。
膣以外の穴・・・尿道が開き、透明の液体が飛び出したのがわかった。
「あっあぁっぁあ♥♥♥・・・ハァハァッ!ハァハァッ!・・・ンッ♥・・・んあぁぁあっ♥♥♥
も、もうげんひゃい♥♥♥」
快感に身体を支えている手が、生まれたての小鹿のようにプルプル震え、足先もピンっと突っ張り震えてしまう。
「・・・・・・ンーーーッ・・・何か勢いがなかったような・・・それに量も少なかった気がする」
真理さんは何かブツブツ言いながら一人考えているけど、もうどうでもよかった。
「はひゃっ♥♥♥・・・はぁはぁっ♥♥♥・・・はぁっ♥♥・・・ンッ♥・・・ふぁあっ♥♥♥
」
身体を支えていた腕はもう限界でそのまま、倒れこむ。
ベッドに身体が沈み、スプリングが微かになる。
(あぁ、ベッド気持ちいいっ♥♥♥・・・このまま寝たい♥♥)
完全に身体を弛緩させ、ゆったりする。
力が入っていた手や足がだらんとし、時折、勝手に痙攣するだけでまるで動かせない。
「量も勢いも弱いよ~・・・私にこと愛してない?もう飽きた?他に気になる人が出来た?店長・・・男だもんねぇ~♪・・・・・・それとも由美ちゃん?・・・私と違って真面目でひた向きで、可愛い系で愛のこと慕ってくれてるもんねぇ~♪・・・違う?」
「あぁっぁああっ♥ちがうぅぅ・・・ちがひゅぅぅう♥」
「そう?・・・・・・・・・まだまだ信じられないな~♥♥♥」
全身から怖いくらいの色気を振り撒きながら、私に身体を擦りつけてくる真理さん。
少し熱くなった柔らかく、グラマラスな肢体が肌に気持ちいい。
柔らかい胸が私の腕や脇ばら辺りで面白いくらいに形を変える。
「ふふっ、まだまだ夜は長いもんね・・・私にメロメロって、態度で見せてね♥♥♥」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「アァァッァァアアアア"ァァァア"ア"ーーーーーーーッ!!!まっ真っ白になる・・・しろッ!!・・・ッ!!!・・・イクイクイク"ーーーーッ!!!」
舌を突き出し、快感を叫ぶ私。
ローター、指と舌でたっぷりブレンドしたスパイスの効いた濃厚な快感が、身体中に響きわたる。
上半身や腕には、ほとんど力が入らず、恋人の手や舌はやりたい放題。
手だけは股間のところで自由に動き回っている真理さんの手と頭に触れ、形だけの拒絶をしているけど・・・。
動けない上半身とは違い、下半身は限界なのに腰や恥骨には力が勝手に入り、弾み、開き、足先が反り返り、子宮が喜びをあげる。
(わ、私何度イッて・・・も、頭が働かないっ・・・頭の中がグチャグチャになってる・・・あぁ、もう限界っ)
「う~ん、もう出ない?まぁ、これでえっと・・・6回目?7回目?出なくなってもおかしくないかな?」
呑気で楽しそうな、恋人の声が鼓膜を振動させる。
「ハァハァッ!ハァハァッ!も、許してッ!も、げんひゃい・・・もっ・・・ッ!!!・・・くぁぁっぁあああああーーーーッ!!!」
下半身で快感が走り、突き抜けるような刺激が私を貫く。
私は情けない、屈服の声をあげてしまう。
膣内の硬く膨らんだ部分・・・Gスポットを円を描くように撫でながら、陰核を口内に含み、舌で転がす。
(こ、こんな気持ちいいの卑怯ッ!!耐えられるわけない!!また、アレが来ちゃうっ!!ビリビリ来ちゃうっ!!気持ちいいの来ちゃう!!)
尿道口が痺れて、パクパクと池の鯉の口のように何度も開け閉めしてしまう。
「んちゅ・・・ちゅっ、・・・あっ・・・すごい締め付け♥襞が指に絡み付いてきて・・・さっきよりも潮がいっぱい出そう♥♥♥なんだ~♪貯めてたんだ~♪」
クリトリスから口を離した恋人から嬉しそうな声が聞こえるが、もうどうでもよかった。
私は絶えず襲ってくる燃え盛る快感の炎に、抵抗の意思や羞恥心が溶かされ、普段隠していた、牝が暴れ回る。
「も、もうげんひゃいっ!!・・・ダメダメダメェーーーーッ!!!ふぁっぁぁああーーーーーーッ!!!わ、わひゃひが消えちゃうっ、なくなっちゃうーーーーッ!!!ウァッァアアアアーーーーーッ!!!」
(キモチイイッ!!ローター最高っ!指、舌最高ーーーーッ!!し、子宮が燃えちゃうっーーーッ!!)
自然と目に力が入り、上を向いてしまい、白目状態になってしまう。
(あぁ、目の前がチカチカする!!頭が真っ白になっちゃうーーーも、何も考えられないっ!!考えたくないっ!!)
「へ~~、じゃあ止めてもいい?ローターをクリから離していい?指をオマンコから離していい?」
意地悪な恋人の質問。
そんな質問をしながらも、膣内の膨らんだ部分を指で押しながら引っ掻く。
「・・・・・・ンンンーーーッ!!!・・・それ、それ・・・ッ!!・・・あぁぁぁああーーーーッ!!!イィィィイイイイーーーーーっ!!!」
何度も刺激され、腫れて膨らんだGスポットから凄まじい快感が走り、ジュワっと奥から愛液があふれ出てくるのがわかった。
下半身を責められいるのに、頭のほうが痺れて、ピンクの靄に包まれてしまう。
「ねぇ・・・離していい?離れていい?」
耳もとで艶っぽい声でそう言い、重ねていた肌が、指が少し離れる。
途端に体温が下がり、奥にあった膣内の指が入口の辺りまで戻り、抜けかける。
寂しい気持ちと、快感のボルテージが一気に下がり・・・。
「やぁっぁあああーーーーッ!!!!もっと触ってっ!気持ち良くして下さいっ!離れちゃやだぁーーーーーっ!!!」
気づいたらそう絶叫していた。
心からの叫び。
その叫びに・・・。
「私の指が好き?私の口が好き?私の身体が好き?私の事が好き?」
矢継ぎ早でそう問いかけてくる真理さん。
「好き!!大好き!!真理さんが好き!真理じゃなきゃヤダァァァアアアーーーーッ!!!
「にゅふふ~~♥♥♥嬉しいっ!私も愛のこと大好き♥♥♥愛じゃなきゃもうこんなことしたくない♥♥♥」
嬉しそうにそう言い、すぐに指で私の弱い所を揺さぶり、クリトリスを吸い、舐めまわす。
「ファァッァアアアアアアアアーーーーーーーーーーッ!!!すごいっ!!大好き真理好きすきスキーーーーッ!!イクイクイクーーーーッ!!うぁっぁああああーーーーーッ!!!」
手でシーツをギュッと掴み、腰を反らし、内股に力を入れ、絶頂のポーズ。
尿道口が勝手に開き、透明で粘っこい液体が飛び出す。
「あぁっぁああ!!・・・ンァッ!・・・ふぁっぁああっ♥♥♥」
飛び出すたびに、快感で腰を突き出してエクスタシーに達してしまう。
(しゅごい♥♥♥・・・きもちいぃっ♥♥♥・・・ふわふわで・・・あぁ・・・宙に浮いてるみたい・・・何も考えられない、考えたくない♥♥♥)
「うわっすごい匂い♥♥♥いやらしい匂い♥♥♥・・・ふふっ、みんな愛のこんな姿、想像出来ないだろうなぁ~♪」
陰核を舐めていたので、まともに潮を浴びてしまった真理さんはうっとりしながら続ける。
「初めは・・・」
「ひゃうん!・・・ふぁぁ♥♥♥ンッ♥・・・やぁ♥♥♥」
快感の余韻でヒクヒク痙攣してる膣内の浅い部分に優しく指を入れ広げられた。
「初めは、全然穴が広がらなくて、たいへんだったよねぇ~♪指が1本しか入らなくて・・・しかも痛がってたよねぇ~♪緊張でなかなか濡れなかったし・・・でも今は・・・」
「ンっ♥♥♥・・・ふぁっ!・・・ハァハァッ♥・・・ハァハァッ♥・・・やぁん♥♥♥拡げちゃやぁ♥」
指で膣内を広げられ、自分でも信じられないくらいの甘く媚びた声が出てしまう。
「中の硬さもなくなって柔らかくなって・・・ふふっ、いやらしいっ♥クリもこんなに大きく育っちゃって♥・・・この状態を写真にとって愛のご両親と由美ちゃんや、お店の人にバラまこうかな~♪愛のここをこんなに柔らかく、柔軟になりましたって・・・処女も捨てて、陰毛は薄いけど立派なビラビラで大人マンコになりましたって・・・ふふっ♥♥♥」
「そ、そんなやだぁ・・・私のこんな姿を見せるのは、見せたいのは真理さんだけ!真理さん以外には見せたくないっ、見ちゃダメなのおっ!」
そう言い、そう思う・・・心からそう思っているはずなのに・・・。
(あぁ、想像しちゃうっ!こんな想像しちゃいけないのにっ!・・・こんなこと考えちゃダメなのにぃっ!!)
真理さんの言葉に刺激され、変な想像をしてしまう。
「ダメって言うわりには中がさらに締まって、絡みついてくるよ♥いつもはクールぶって頼れる女の子なのに、本当は皆に見られるのが大好きなんだよね~♪」
そう言って、膣内の指はGスポットでドアをノックするくらいの力加減・・・私のもっとも弱い力加減で揉みこむ。
さらに陰核の先端で舌先の硬くしてバイブレーションさせる。
膣内とクリトリス・・・内と外から理性を揺さぶられる。
「ふぁっぁぁあああああーーーーーーっ!!!またクルっ!すごいのが来ちゃうっ!クリが弾けるっ!子宮の奥が燃えちゃうーーーっ!アァァッァアアアーーーーーッ!!」
母や父・・・由美やお客さん、店長に見られ、罵倒される・・・そんな想像と快感に頭の中が痺れ、目の奥で甘い刺激が何度も弾ける。
自然と足指に力が入り、シーツを掴み引っ張ってしまう。
(たまんないっ!あぁーーーッ!!出るっ!恥ずかしいのに、出ちゃうっ!!あれくるっ!)
尿道が痺れ、何かが這い上がってくるのがわかる。何かが上がってくる感覚。
その感覚が舌を動かされるたびに、指が動くたびにドンドン高まってくる。
(ゾクゾクしちゃうっ!ゾクゾクくる!頭が、オマンコがぐちゃぐちゃになっちゃうーーーーッ!!)
恥ずかしさと余りの淫悦の電撃に目を瞑り、顔を背ける。
むず痒いような切ないような不思議な感覚が下半身から迫りあがり・・・。
「うぁぁっぁあああああーーーーーーーーっ!!!んぉおーーーっンンンーーーッ!やぁっ!はぁんっ!・・・あっくっ、ンッ!やっ!」
せっぱ詰まった甲高い声が勝手出てしまう。
(真っ白になる!私が消えちゃうっ!何も考えられないっ!!!私がなくなっちゃうーーーッ!!)
下半身から純度100%の快感が放射状に一気に、身体中に広がっていく。
「・・・ッッッ!!!・・・・・・・イクっ!!イクイクイクーーーーーーーッ!!!!!アァッァアアアアアアアアアアーーーーーーーッッ!!!」
腰をこれでもかと突き出す・・・内股と足指に信じられないくらいに力が入り、尿道口から粘っこい液体が飛び出す。
「ふぁっ!!ふっぁあっ!!ンンンーーーッ!!!!」
腰をバウンドさせるたびに、液体が飛び出す・・・二回、三回・・・。
(しゅごい♥♥♥こんなの知ったらもう戻れない♥♥♥こんなの反則っ♥♥♥)
心地よい充実感に腰が頭が、心が溶ける。
(もう動けない♥頭も身体もフワフワ♥)
何度目の絶頂かすらわからない。
頭はけだるく、靄がかかったかのようにまるで働かない。
「ハァハァッ♥ハァハァッ♥」
「ふふっ、愛・・・気持ちよさそう♥あぁ、またシーツがビショビショ♪今日もシーツを変えないとダメね~♥♥♥」
背けている顔のほっぺをツンツン突きながら、楽しそうにそう言う真理さん。
(も、どうでもいぃ♥♥♥ずっとこの快感に浸っていたい♥♥♥ずっと溺れていたい♥♥♥)
「ありゃ、もう限界かな?」
真理さんが私の腕を持ち上げるが私はまるで反応できない。
「・・・・・・・う~ん」
だら~んとした腕・・・まるで動かせない。
真理さんは私の腕から手を離す。
私の腕はそのまま重力に逆らわずそのままベッドシーツに落ちる。
「ありゃ・・・ありゃりゃりゃっ・・・う~ん」
何度かその行為を繰り返す真理さん。
そのたびに、私の腕は逆らわず落ちる。
「もう愛っ・・・だらしないぞっ頑張れ♥♥♥」
そう言うと、私の両脇に手を入れそのまま持ち上げ・・・。
「・・・・・・・ッ・・・ッ!!!・・・あひゃひゃひゃはははひゃははははははーーーーーーーーーーーッ!!!ダメダメダメーーーーーッ!!!クハハハハハッーーーーッ!!離しっ!はなッ・・・ッ!!きゃはははははーーーーーーーーッ!!!!!」
腋からむず痒さが爆発し全身へ走り抜ける。
けだるさと痺れでまったく動かなかった身体・・・でも腋からの刺激はそんな言い訳を許してくれない。
「ま、真理さんっ!い、今はダメっ!今はっいまッ!ハヒャヒャッヒャハッハッハッヒャハハハハハーーーーーーーッ!!し、しんどいっ!くるしっくるしひゃっひゃっ!アハハハハーーーッ!!!」
子供の時に友達にふざけてくすぐられた時の感覚・・・そして、大人になって知った性的な感覚・・・その二つがミックスされ掻き回され、混ざり合う。
妖しく、私を魅了してくるこの快感。
切なくもあり、しんどくもあり、苦しくもあり、気持ちよくもあり・・・そんな複雑極まりない感覚が鋭く、激しく、素早く次から次に襲ってくる。
「グチャグチャに!あ、頭がおかしくっあぁぁっぁあ"あ"っあ"ーーーーーーーッ!!はなゃひてっ!はにゃっはにゃっハヒャヒャヒャヒャハハハハーーーーーーッ!!!くひゃひゃひゃはははーーーっ!!も、ゆるじでーーーッ!!アハッハッハッハッハッハーーーーーーーッ!!ヒッッ!ヒーーーッ!!」
堪える・・・という発想自体出てこない・・・そのくらい強烈な刺激。
先ほどまでにローターと指と舌からこれでもかと与えられた快感で、身体にまったく力が入らず、腋に突き刺さり蠢く指の力のみで上体を起こされる。
私の上半身の体重が腋を穿り、真理さんの指のみ力で支えられる。
指が腋の凹みに深く侵入し、中指が膣内の時と同じ動き、力加減でバイブレーションし、腋を揺さぶってくる。
「ブヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャハハハッヒャーーーーーーーーッ!!!!腋ダメっ弱いっ、狂う!!狂っちゃうーーーーっ!!い、息が息が出来なっ・・・ッ!!!・・・きゃはははははーーーーーーッ!!く、苦しいっ!くるしっあひゃひゃひゃひゃはっはっはっはっはーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
(死んじゃうっ!!、い、息がつけない!息が出来ないっ!息がっ!息がっ!)
絶叫に次ぐ絶叫・・・そして笑い過ぎて目に涙がたまり、視界がグラつく。
しんどい、くるしい・・・視界が、意識がぼやけてくる。
「にゅふふ~♪♪♪愛・・・いい声♥いい表情♥・・・可愛い♥♥・・・んちゅーーーっ♥♥♥」
腋から指を抜き、手を私の頬に当て、キス。
「ハァハァッ!ハァッ!・・・ンッ!」
口を大きく開け、荒く、短く息を吐いていたら、そのままディープキス。
「ハァハァッ!ハファッ!ハァッ!ンンンッ!!ンチュ!ハァチュッ!クチュッハァハァッ!!」
体力が尽きて、抵抗らしい抵抗も出来ない。
舌にも力が入らず、ダランと垂れた舌を好き放題舐められ、しゃぶられ、吸われ・・・口内を好き勝手に蹂躙される。
「ンッ♥・・・クチュンチュっ♥ジュルッ・・・くちゅ、チュウっ♥・・・んちゅ♥♥」
(あ、頭がボーっとする・・・気持ちいいのか、苦しいのかもうわかんない♥)
辱悦と苦悶に翻弄され、意識が朦朧としてしまう。
「ハァハァッ!ハァッ!クチュッンチュッ!・・・はふぁっはひゃ・・・ンンンーーーッ!ま、まりひゃんっ・・・舌をはむはむしちゃっ・・・ズゥゥーーーッ!!・・・あぁっ!す、吸うのもっひゃうんっ♥あぁっ、反則っ♥反則っ♥♥♥・・・ンチューーーーーッ♥♥♥」
震える手で真理さんの肩を掴むけど・・・まるで力が入らない。
そもそも・・・。
(あぁっ、口が、舌が気持ちいいっ♥呼吸が苦しいのにっ・・・つらいのに・・・もうわかんないっ♥)
苦しいのに、気持ちいい・・・気持ちいいのに、苦しい・・・頭が、心がパニックになる。
「んふっ♥・・・しょっぱい♥」
片方の手で私の額の汗を拭い、そのまま舐める真理さん。
「やんっ♥恥ずかしいっ♥・・・真理、その舐めかたエッチです♥♥♥」
甘い声色でそう言い、愛する人に背中に手を回し抱きつく。
両頬に豊かに育った柔肉が心地よい弾力と柔らかさが弾ける。
「もう・・・おっぱいフェチなんだから♥甘えん坊な愛ちゃんですねぇ~♥」
「えへへ~・・・だって真理、いい匂いするんだもん♥♥♥それに好きな人には甘えたくなるのは普通のことだもん♥♥♥ふふ~♥真理、大好き♥にゅふふ~♥♥♥」
酸素の足りない頭、くすぐられ疲れた身体、快感としんどさで疲労した心・・・それらのせいでもう何も考えられない、考えたくない。
普段なら絶対に言わないことや、行動を・・・すんなり言ってしまう、やってしまう。
「にゅふふ~♥♥♥真理・・・真理♥・・・にゅふふのふ~♥いい匂い♥いい感触♥」
真理さんの癖の変わった笑い方を真似し、笑う。
屈託なく・・・何も考えず、胸に頬ずりしていると・・・。
「あ、愛っ・・・やんっ♥・・・こ、こらっ」
真理さんの悩ましい声が耳に響く。
悩ましく、艶っぽい声が硬い感触が頬に伝わるたびに出てくる。
「・・・真理のおっぱいの先っちょ硬くなってる~♪可愛い♪・・・ツンツン♪♪」
遠慮のない指の動きで、そのまま胸の先端を突く。
突くたびに、硬く尖った先端が真っ白なバストに埋まり・・・胸の脂肪の中で。
「ッッ!・・・あっ!ンンンーーッ!!」
中でバストトップが、くにゅっと倒される感触。
甲高い嬌声を出しながら、胸を突き出し首を反らす真理さん。
「可愛い声でた~♥感じちゃいました?こんなに大きなおっぱいですもね~♪にゅふふ~・・・ふかふかでむにゅむにゅ~♪」
私は酔ったようにふわふわした気持ちで言いたい放題、触りたい放題。
乳首ごと、無遠慮にグニュグニュと揉みしだく。
私の手のひらでは到底おさまりきらない、たっぷりとした乳房が面白いように形を変える。
指の間からはみ出し、指はどこまでも沈んでいく・・・。
柔らかく溶けるような感触・・・なのに弾力があり、指を押し返してくる。
さらに・・・。
「ンンッ!・・・ふぁっ!・・・やぁっ・・・ひゃうんっ!・・・ち、乳首ダメっ♥」
肩をビクっとさせ、丸みを帯びたお尻が微かに跳ねた。
(真理さん・・・かわいい♥それに綺麗♥)
整った顔立ち・・・かわいいと言うより、綺麗という言葉が似合う。
少し面長の顔に、高い鼻。
ぱっちりとした二重と、やや大きめの瞳。
長い睫。
私の愛しい人。
そんな恋人が、頬を赤く染め、トロンと目を潤ませている。
そんな表情が見れるのは私だけ・・・そんな表情をさせるのも私だけ・・・そう思うと胸が、心が熱くなる。
「真理・・・真理も気持ち良くなって♥♥♥」
そう、甘く囁き、キス。
「ンッ、ンッ、ンッ、ンッ、ンッ」
小鳥がついばむ様な、短く、唇を重ねるだけのキスを何度も、何度もする。
「真理・・・真理・・・ンッ・・・ンッ・・・ンッンッンッ・・・ンッ・・・ンッ・・・大好き♥えへへ~♪・・・キス気持ちいいね~♪ンッ♪」
「ンッ・・・・・・あ、あぁ。そ、そうね」
真っ赤な顔を横に反らし、顔を背けながらそう言う真理さん。
「・・・・・・あれ?真理・・・照れてる?にゅふふ~・・・心臓がバクバクいって鼓動が速くなってる~♪かわいい♥♥♥」
「・・・っ!というか、あ、愛が可愛すぎるのよ・・・こんな素直な表情されたらっ・・・ンッ・・・ひゃうんっ!・・・くっあ!・・・ふぁああっ」
真理さんの発言を制止するかのように、手を再び動かす・・・しかも。
「あっ・・・これも使おう~♪」
私は足もとに転がっていた、ローションの容器を手に取り片手に取り、もう片方の手で液体を受け止めて・・・。
「こねこね~♪・・・ちょっと楽しい♪にゃはは~」
普段の私を知る人なら絶対に想像できない笑い方で透明の液体を捏ねる。
「ひゃうんっ!、ま、真理っ・・・ダメっ!・・・こ、こらおいたしちゃメっ!」
私の首筋に吸いつき、胸をまさぐる真理さん。
「ハァハァっ・・・ひ、卑怯っ!い、今の愛可愛すぎ!もうこんなの襲ってって言ってるもんじゃない!!」
「・・・私には真理を愛させてくれないの?」
「えっ?」
「私はいつも責められてばっかり、私だって真理の身体に触りたい!気持ちよくなって欲しい!・・・・・・触れさせて・・・愛させて・・・私にも愛させて・・・・・・私に触られるの・・・いや?」
少し上目遣いでそう言う私。
「・・・うぅぅぅぅんん!!!ぜんぜんそんなことない!!愛に触れるの大好き!!もう触り放題!!どこでもお触りOK!お替り自由!」
首が取れるんじゃないかと思うくらいに、首を振り、大声で叫ぶ真理さん。
「えへへ~嬉しい♥♥♥・・・やっぱり真理のこと大好き~♥♥♥」
「・・・・・・・・・っ!!!!・・・い、今のもう一回言って・・・あ、ちょっと待ってね今スマホで録音するからっ・・・ひゃうん!!」
動こうとする真理さんにそのまま、胸を触る。
ローションで濡れた手のひらはすぐに真っ白なバストに移り、あっという間にネバネバの液体でテカり、いやらしくコーティングされる胸。
「あっ♥・・・やぁあ♥・・・んっあっ・・・あ、愛触り方いやらしいっ♥ンンンーーーッ!!」
豊かな凹凸を根元から揺さぶり、手のひら全体で左右に動かし、擦る。
ローションが指を動かすたびに、飛び散り垂れ、いやらしくぴちゃぴちゃと鳴り響く。
「真理のおっぱい、大きいから押すと、すぐに乳首が埋もれちゃうね~。逃げちゃダメだよ~」
薄ピンクの先端を指先で追う。
悩ましく尖った先端はヌルヌルでうまく掴めなくてすぐ逃げる。
掴めても、ヌルっと逃げ、元の中心に戻ってしまう。
「ひゃうんっ!あぁぁっ!・・・ンッ・・・やっ・・・ふぁっ!・・・あぁ、おっぱい気持ちいい♥♥♥・・・愛の指、気持ちいいよ♥♥♥」
眉間に皺を寄せ、切なく、柔らかい声でそう言ってくれる真理さん・・・その姿は可愛くて、チャーミングだった。
「えへへ~♪・・・真理が喜んでくれて愛も嬉しい~♪♪・・・大好き♥♥♥」
そう言って、私は真理さんに抱きつきスリスリすり。
(嬉しいなぁ、私も真理を気持ちよくさせることが出来るんだ♥♥♥)
そう言い、私は微笑んだ。
胸に暖かく優しい気持ちが広がっていく。
真理の視点
「・・・・・・」
(もう、こんなに無邪気な笑顔を出されたらこれ以上出来ないじゃない)
少し前まで二人の間に出来ていた妖しい雰囲気は消え、今は優しい雰囲気を周りを包んでいる。
抱きつき、スリスリと子犬のように甘えてくる小さな恋人に毒気を抜かれ、興奮状態だった身体が落ち着く。
ショートカットの短い髪の毛を優しく撫でてあげる。
「ふへへ~♥・・・へにゃあ~♥・・・もっと♥もっっっと~~♥♥♥」
甘く溶けた声でおねだりしてくる愛・・・その声にこたえて乱れた髪をゆっくり撫でてあげる。
「んふぅ♥・・・ンッ♥・・・ふぁう♥・・・真理、真理・・・ずっと一緒にいようね~♥♥♥」
胸に埋めていた顔を少し上げ、私の顔を見ながら・・・そう言う愛・・・心なしか少し眠そうだ。
(ていうか、絶対眠いんだ)
身体から力が抜け、どんどん私に掛かる体重の比率が多くなる。
(連日、夜遅くまで付き合わせてばっかりだったもんね・・・付き合うっていうか、突き合う?)
こんな無邪気のお手本のような笑みを見ながらくだらないダジャレを思いつくなんて、我ながらバカだと思い少し笑ってしまう。
「ふふっ」
「ン?・・・真理さん・・・どうしました?何か変ですか?」
(さんづけか・・・もう魔法が解けちゃった・・・)
少し残念な気持ちを抑え、それが声にならないように注意しながら・・・。
「ンっ・・・何でもない・・・何でもありませんよ~」
「そ・・・う・・・ですか・・・なら・・・よかった」
瞼を重そうに、しながらさらに寄りかかってくる愛。
(もう完全におねむモードね・・・)
ベッドの下の使おうと思っていた機械を思い浮かべる。
アナルビーズや、アナルストッパー、いつもより太い新品のバイブ。
(ま、それはまた今度で・・・)
微かに疼く指と肉体・・・この目の前にある小さな肉体をくすぐりたい、喘がせたい、泣かせたい、悶絶させたい・・・。
そんな黒い感情をなだめるように、落ち着かせるように手を愛の背中を移動させ、撫でてあげる。
「ンッ♥♥♥・・・真理さん・・・ずっ・・・と・・・いっしょ・・・・・・に」
「くす・・・大丈夫です、真理はずっとここにいますよ」
(一緒にいるために・・・私ももっと頑張ろうかな)
不器用な自分がどこまで出来るかわからないが、頑張っている小さな恋人には負けられない、少しでも力になりたい・・・そう思った。
(そうすれば・・・もっと一緒にいられるかもしれないもんね♥)
エピローグ
「私、頑張る!!」
朝、起きると突然の大声・・・その大声に思わずポカンとしてしまう。
「えっ?」
「そうよね!いつも愛に頼りすぎよね!朝も起こしてくれてるし、朝食の準備も!掃除だって!私怠けすぎてた!」
「えっ?いやでも、真理さんだってお風呂掃除とかごみ捨てとか後・・・いろいろしてくれてるじゃないですか?」
(まぁ、そのその二つだけですけど・・・)
「二つだけじゃない!!私ももっと頑張る!ハートは二つで一つだものね!」
そう言って、ハートの半分の形をしたキーホルダーを私に見せる。
「それにエッチの回数も減らす!」
「えぇっ!・・・そ、そんなの出来るんですか?」
まさかそんな発言をするとは思わず、かなり動揺してしまう。
「うん!・・・愛の体力も限界みたいだしね!ここらで、少し抑える!・・・そして、私頑張る!!」
両手をグッと前に突き出す真理さん・・・気合いを入れてるつもりだろうけど、マジンガーにしか見えない(そんなところも好きだけど・・・)
「私はやるよーーーっ!!やっちゃうよーーーっ!!」
今度は腕をグルグル回してやる気をアピール。
動きが激しいからか、纏っていた毛布を落ち、彫刻と見間違うほどの美しい、ダイナマイトボディが露になった。
「わ、わかりましたから、服を着て下さい!!」
一瞬見とれてしまい、一呼吸置いて、顔を反らす。
本来は向こうが赤くなるはずなのに、真理さんは平然としており、私のほうが赤くなってしまう。
「やるぞーーーーッ!!!」
大声でそう言い、リビングにダッシュする真理さん。
「だ、だから服を着て下さいって!!」
私も大声で叫びながら、それを追いかける。
「もう、服くらいというか下着くらいすぐに着て下さい!」
コーヒーを食卓に置きながら、そう文句を言う私。
あれから結局、私が怒って叫ぶのが楽しいのか、中々服を着ず、全裸で動き回っていたバカな恋人・・・服を着たのは起きて20分くらいしてからようやくだ。
「それで、何で今日はやる気なんですか?」
「うむ、御苦労」
「御苦労じゃありません」
偉そうにそう言い、真理さんは私の淹れたコーヒーを飲む(コーヒーや朝ごはんを作ろうとしていた真理さんを無理やり引き止め、私が作った)
(真理さん意外と料理下手だし、万が一包丁や、お湯で手を怪我したらいやだしね)
私生活がおおざっぱで、適当な恋人が作る料理をハラハラしながら見るより自分で作ったほうがいい。
「それで何で、ですか?」
「愛もたいへんそうだし、私も頑張れば愛の負担が減って・・・みたいな?」
「みたいな?じゃありません・・・もう・・・」
「後、フロアモデルの件も考えてくれるかも・・・な・・・とか、みたいな?・・・的な?・・・あははっ、はは」
「ッ!!・・・知ってたんですか!?」
「ま、まぁっ・・・たまたまね?・・・というか店長を締め上げて無理やり訊いた・・・というか吐かした」
愛が店長に呼び出された時に、たまたま見たからっと後から付け加え、愛想笑いしながら少し上目遣いで見つめてくる。
「・・・・・・・・・・・・どう思います?」
不安になりながら、そう尋ねる。
「一緒に仕事したい!!」
「即答ですか!?」
「ま、まぁ・・・本音だし・・・愛はいや?」
私の心の中で真理さんの期待に応えたい、それとフロアモデルになりたい気持ちがせめぎ合う。
「もちろんいやじゃありません・・・でも・・・」
「何か不安なことがある?」
先ほどまで全裸で飛び回っていた人とは信じられないような優しく、深い空気。
そんな空気を纏いつつ、私の顔を覗き込む。
大きく、吸いこまれそうな瞳に私は眼を離せない。
「ね?・・・教えてほしいの・・・力になりたいの・・・」
優しい言葉が心にゆっくりと染み込んでくる。
暖かい気遣いが、固くなった心を柔らかくする。
「・・・・・・あの・・・・・・・・・」
どういえばいいのかわからず・・・でも・・・。
「・・・・・・・・・・・・」
真理さんはじっと私の次の言葉を待ってくれた。
「あの・・・私はツルペタで身長も低いし、愛想もありませんし、・・・し、下着売り場の店員なのに、こんな貧弱な店員じゃ恥ずかしい。それに、真理さんが接客しているのを見ているだけでも嫉妬しちゃうし」
「私の接客で?」
「は、はい」
自分でも顔が熱くなるのがわかって俯いてしまう。
「昨日だって午前中にきたお客さん、真理さんに近づきすぎだし、少し胸に手が当たってたし・・・他のお客さんもよく真理さんに触るし、真理さん常連は多いし・・・そんなのが気になって接客も雑になるかもしれないし、・・・もちろん、真理さんと一緒に仕事したいのは本当です。一緒に帰れるし、お昼ごはんも一緒に食べれるし・・・でも・・・」
緊張と不安でますます俯いてしまい、つい食卓の上で指で円を描いたり、擦ったりしてしまう。
「・・・・・・愛は自分の魅力に気付いてない!!!」
「ふぇ!?」
大声にビックリしてしまい、顔をあげる。
「愛ならすぐに常連さんも出来るし、仕事もすぐに覚えられる!!ずっと一緒にいる私が保証する!!」
両手でギュっと私の手を包みこみながら、情熱的に語る真理さん。
「でも・・・」
「愛は私の言うこと信じられない?・・・大丈夫もし万が一、間違ったり人気がなかったり失敗しても私も謝ったりフォローするから・・・私を信じて・・・自分を信じてやってみない?」
手から、言葉から情熱が伝わってくる。
じんわり、心が、手が熱くなってくる。
その瞳に、その情熱に・・・つい・・・。
「は、はい」
つい、そう言ってしまった。
「やったーーーーーっ!!一緒に頑張ろうね!!」
真理さんは大声でそう言い、抱きついてくる。
(つ、ついいちゃった)
勢いでそう言ってしまった・・・しかし・・・。
「やったーー!!よっ!フロアモデル!!・・・この卵焼きをあげよう!!」
喜びまくっている・・・真理さんにいまさら、やっぱり嘘とは言えない。
(もう・・・仕方ないか)
いつもの私なら自分に向いてるか?仕事内容に時給が見合っているか?仕事の引き継ぎは?今の仕事で満足か?不安はあるか?怖いか?出来ないか?
そんなことばかり考えていたはずだ・・・。
(この人はいつも私を変えるなぁ~・・・いろんな意味で)
このバイトも、募集もしていないのに、無理やり店長に頼んで入れてもらった。
大学もほっぽり出した。
真理さんと関わって、平凡な人生を歩いていくんだという価値観なくなった。
もし、この人に会わなかったら、普通の平凡な人生を歩んでいただろう。
大学を卒業して、公務員になって・・・貯金して・・・レズであることを隠して結婚して・・・子供を産んで・・・そんな人生。
変わりに・・・こんな人生・・・でも・・・。
「じゃあ、頑張って・・・あぁっ!!またこんな時間!!!さっさと食べないとまた遅刻です!!・・・ま、丸さん急いで!!」
「ま、丸さんって・・・」
「ま、間違えたんですよ!焦ってるんだから!!あぁ、もうこんなことしてる間に30秒たっちゃった!!もう、食べて!食べて!」
「食べて、食べてって・・・何かエロい」
「真理さん?」
「すいませんすぐに食べます、急ぎます、すいません」
こんな人生も悪くはないと・・・心からそう思った。
終わり
おまけ
真理(店員さん)
27歳
90-65-86
168センチ
長身。常に余裕のある雰囲気を作っているが結構ヘたれ。しかし、立ち直りは異常に早い。
言葉遣いは敬語が基本。
相手との距離を大切にし、相手の目や態度をキチンと見ておりその上で行動する。
愛(店員)
20歳
ヒロインと同じくらい小柄。147センチ。
毒舌家。しかし、本当に相手を傷つける言葉は使わない。
友達は少なく、相手に近づくのをかなり怖がる小動物系。
真理のことが好きで店に面接に来る。
- 2014/11/20(木) 18:24:52|
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健一視点
「うッ、はぁはぁっ!」
「ッ」
背中と下半身にピリピリとした快感が走り、その後、ジーンとした感覚が腰の辺りに感じる。
「はぁはぁ」
(あぁ、気持ちいい)
頭が一瞬真っ白になり、快感に染まる・・・・・・しかし。
(やっぱり声を出してくれないな)
小柄な彼女が俺の下で口を結び眉根をよせ、何かに耐えている表情をする。
「・・・・・・」
下半身に手を伸ばす。
「ッ!」
彼女・・・由美がビクッと反応する。
(・・・う~ん)
接合部を触る、確かに濡れている。
(でも、いまいち濡れてないんだよなぁ)
中で動かして、痛いほどではない。
しかしこれで感じている、イっているとはとても思えない。
「どうしたの?」
首を微かにかしげながら、由美が蚊のないたような声で聞いてくる。
(・・・かわいいなぁ)
小柄な由美が小さく首をかしげる姿はリスなどの小動物を連想させ、とてもかわいい。
「別に~」
「ひゃっ」
その姿に思わず、抱きしめてしまう。
「う~ん。落ち着くなぁ」
腕の中にすっぽり入る小柄な彼女。
しかも、肌のさわり心地もなめらかで最高だ。
「だ、大丈夫?」
「あぁ、大丈夫。大丈夫~」
彼女はかわいい。こんな優しくて可愛い彼女がいるなんて、近所の人達や友達に言いふらして、笑い転げたいくらいだ。
あぁ、これは実際にしたな。
由美が真っ赤になって止めようよって何度も言ってたなぁ。
でも、彼女も苦笑い、照れ笑いの類の表情だったので(その顔もまたイイッ!!)俺も言いふらし、自慢しまくった。
あの時も今も幸せだ。
でも、心の中に微かに残る何か・・・幸せの影に普段は隠れている何かがエッチの時は「にゅ」
と出てくる。
(俺って下手?由美は感じてない?)
どうなのだろう?わからない。
彼女は口数が少ない。
しかし、意外と表情は豊かだ(よく見ないとわからないけど)。
「・・・・・・」
こうやって抱きしめても表情が微かにしか変わらない(微妙に口の端を上げている)。
「・・・・・・むにゅ~」ホッペを挟み、むにゅむにゅ。
「・・・・・・」
無反応(ちょっと困惑?)
「・・・・・・むにゅ~」耳を持ち軽く伸ばす。
「・・・・・・耳なのにむにゅって擬音はおかしくない?」
「ははっそこが疑問なんだ」
パッと手を離す。
「本当にどうしたの?何か悩み?」
つぶらな瞳もこちらをじっと見つめる、問いかけてくる。
「いや、幸せだなぁ~と思ってさ」
(ここらでそろそろ何とか打開したいなぁ)
「・・・・・・・・・そう」
由美は微笑を浮かべ、頭を胸にこすり付けてくる。
「おぃおぃ。そんなにしたら立っちゃうだろ~」
「・・・・・・・・・・・・立ったら」
「んっ?」
「立ったら・・・・・・何?」
「その・・・あの・・・・・・」
少し眉が垂れ下がり、こまったような表情。
「もう、かわいいんだから~」
なぜかオネェ系の言葉で返してしまったが、まぁ由美がかわいいからOK(どういう意味だ)!
というか、由美がかわいいから全部OK!!
「きゃっ!」
ギュっと力を入れ、抱きしめ、左右に振る。
「あぅぅ」
彼女は苦笑い、照れ笑いの類の表情を浮かべる。
昔、みんなに自慢した時のような顔・・・俺がよく無茶な行動をした時によくする表情。
本気で嫌じゃないけど、困ったような顔。
「な、何?」
「別に~」
「あぅぅ」
さらに左右に振る。ますます、困った顔・・・でも微かに口の端を上げていており、目が優しくなっているのはわかる。
(うん、何とかしよう・・・でも)
でも今はこの幸せの中に浸っていたい。
「あぅぅ・・・も、もう~」
由美の視点
「う~ん」
きわどく、派手な赤色の下着を見ながら想像する。
(・・・・・・どう考えても似合わないよね)
その赤の下着を着た自分を想像する。
(どう考えても、背伸びしたい女の子が色気を出そうと無理しているだけだよね)
「・・・・・・ふぅ」
思わずため息が出てしまう。
(ダメだなぁ、私)
またため息が出そうになるのを慌てて止める。
そして、ネガティブになりそうな思考も止める。
(うん、このままダメダメ言ってても仕方ないもんね。何とか前に進んで問題を解決していかないとね!)
私は普通にしているとネガティブな思考になっていくので、意識してポジティブに持っていかないと行動できない。
(はぁ、健一がうらやましいなぁ)
「ハァーあっと」
また自然とナチュラルにため息をついてしまった。いけないいけない。
「お客様、何かお探しでしょうか?」
「あっえっと・・・」
さっきたらやたら店の中をウロウロしていたからだろう・・・ついに店員さんに声をかけられてしまった。
「えっ、あのその」
自分でも顔が熱くなっていくのがわかる。
(あぁ、絶対に変に思われてるッ!)
考え事をしていたので、店員さんが近づいていたのがわからなかった。
「い、いえ、何でもありません」
ランジェリーショップからすぐに退散する。
真理(店員さん)の視点
「あ、お客様!」
(あぁ、行っちゃった・・・はぁ・・・・・・)
久々のヒットだったのに・・・85点はかたかったのに・・・
心の中でため息を吐く。
(・・・・・・う~ん、もっと近くで見たかったなぁ)
さっきまでいた、可愛らしい女性・・・という単語より、「女の子」という言葉が似合う子。
心の中に先ほどの子を思い浮かべる。
黒いローヒールで包まれた小さく形のよさそうな足。
膝近くまでのオーバーニーソックス。
ボトムは薄いピンク色で段々に重なったティアードスカート(これがまた儚く、人形のような雰囲気とマッチしていて、かわいい♥まるで本の世界から出てきたみたい♥♥)
さらにさらに、トップスは白のレースアップ(首の下辺りから、胸の少し上辺りまでを紐を通して編み上げた服)!!
ほっそりとした真っ白の首筋、そして整った顔立ちに薄化粧。
髪型はうなじがちょうど隠れるくらいのセミショート。
「撫でたい、触りたかったなぁ、さ・い・こ・う、あぁ♥♥♥」
「先輩、声腐った心の本音が出てしまってますよ」
「えっ、あぁ、ごめん、ごめん」
「腐った心は否定しないんですか?」
しまった心の中身が溢れて出てしまっていたようだ、反省。
(本当に可愛かったなぁ、でも)
その女の子の視線の先はSEXY系の赤の下着。
(あんなの着るのかしら?)
どうみても大人しそうなのに・・・?まさか
「露出狂?・・・それともドS?そんな、あんなベビーフェイスで命令されたらッアタッ!!」
「また、声が出てましたよ。このクソど変態さん。お客さんが逃げるので止めて下さい。てか止めろ、先輩」
痛みで現実世界に戻ってくる。まったく、いいところだったのに~~。
「あいたた、本気のチョップだったでしょ?めちゃめちゃイタかったわよ。しかも、・・・・・・・はいごめんなさい、仕事します」
彼女が本気の目で本気と書いてマジだったのですぐに謝った。
「まったく」
「そんな怒らなくても」
「何ですか?」
怒気を孕んだ声にすぐに
「すいません、何でもないです。許してください。申し訳ありませんでした」
すぐに、すぐに謝った。
「ふぅ、まったく」
(すごい冷たい目。ゾクゾクするわ~)
彼女は私が他の子を褒めたり、妄想したりするとすぐに怒る。
「・・・・・・ツンデレ?」
「あぁ?」
「すいません、何でもないです。許してください。申し訳ありませんでした」
私はすぐに謝った。
由美の視点
「ハァハァッ・・・・・・・・・はぁ~」
早足で逃げてきたので軽く呼吸が乱れる・・・そして大きな大きなため息が出てしまう。
(ダメダメだなぁ、私)
外に出て空を見る。
(空は大きい、世界は広い・・・・・・でも私は小さい。背も、心も・・・)
心の準備をしていない状態で話しかけられると、てんぱって、考えがうまく回らなくなってすぐに逃げてしまう。
「・・・・・・はぁ」
もはやため息を止める力もない。
(・・・・・・会いたいなぁ)
脳裏に健一の姿が浮かぶ。
ポジティブで行動派でいつも頑張っていて、よく喋るそして、私の恋人。
じんわり胸が温かくなる。
健一を見ていると私も頑張らなきゃっと思う。
視線を下げる。鞄に付けた熊のキーホルダーを見る。
かわいいデフォルメされた熊のキーホルダー。
ゲームセンターで何回も何回もチャレンジして取ってくれたキーホルダー。
私がなんとなく見ていて欲しいとも言ってないし、大して欲しくもなかったキーホルダー。
でも、健一が勘違いして一生懸命何度も何度も機械の角度やキーホルダーの角度を調べてとってくれたキーホルダー。
100円を何度も何度も・・・・・・明らかにどこかで買ったほうが安いと思うくらい使ってチャレンジして取ってくれたキーホルダー。
「・・・・・・うん」
自然と頑張ろうと思いが溢れ出る・・・同時に暖かいに気持ちになる大事なキーホルダー。
「よし・・・」
健一は自分から告白してきてくれた、健一から手を繋いでくれて、健一からキスしてきてくれた、健一からホテルに誘ってくれた・・・その全部、身体は震えていた。
(・・・私も二人の関係のために)
二人の関係のために、今度は私のほうから関係を進めたい。
そう決心し、私は店に戻った。
2
由美の視点
「ありがとうございました~」
店員さんの少し高い声をバックに店を出る。
「・・・・・・」
軽く会釈し、そのままお店から出た。
(ずいぶん積極的で笑顔全開の店員さんだったなぁ)
手に持った紙袋のことは考えないように、違うことを考えようと意識する。
(買うとこ誰にも見られてないよね?)
キョロキョロしながら周りを見渡す。
(よし、誰もいない)
ほっとし、早足で立ち去る。
(背の高い愛嬌のある店員さんとクールな背の低い店員さん・・・わかりやすいくらい真逆の人たちだったなぁ)
歩きながら、さっきの二人を思い出す。
真逆の二人だったけど、意外と息はピッタリだった。
(普通の下着を買うときもここに来ようかなぁ)
チラッと見た普通の下着もなかなかセンスの良さそうなものもあった。
今持ってる「物」と真逆のもの・・・見せるためのものでなく、自分のための下着。
(・・・・・・あぁ、本当に見られてないよね)
もし、見られてたら・・・そう思うと、頭が爆発しそうだ。
人の噂が噂を呼びまた、その噂を人に伝わり・・・
(うぅ、3人の他人をたどっていけば、世界中の人たちに繋がるって聞いたこともあるし・・・)
(大丈夫、大丈夫・・・・・・・・・大丈夫!大丈夫!大丈夫!)
さっき店を出るときに人がいないか確認したし、大丈夫!!そう何度も大丈夫を繰り返し、繰り返し心で唱え、歩く。
(でもなんか、みんなの視線が・・・何か見られてる気がする)
いつもちっこいので、人に見られる、
他人の視線
他人のまなざし
他人の瞳
そんなのは苦手だけど、何とか耐えられる。
でも、今日は自分のテンションを上げるために、「気合の入った思い出の服」、そして手に持っている「物」が気になり・・・何だか・・・・・・その・・・恐い。
(本当に見られてないよね?)
今、見ている人達が服をバカにしているような気がしてしまう、今、目があった人が手に持った紙袋の中身を知っているような気がする。
全部、「気がする」だけなんだけど・・・恐い・・・・・・・・・恐い、恐い、恐い。
立ち止まって、うずくまりたくなる衝動に駆られる。
顔を歪めて、思いっきり泣きたくなる。
(表情は変えないようにしないと)
もし、少しでも顔の筋肉を歪めるとそのまま泣き顔になって、泣いてしまいそうになる。
それだけは何とか防ぎたかった。
(でも、恐い・・・・・・)
恐いという感情はそれでも抑えられない。
(私に出来るのは耐えることだけ・・・)
どうして、こうなのだろう?
どうして、普通に買い物くらい出来ないのだろう?
どうして、こう自意識過剰なのだろう?
「お客様~!ち、ちょっとまっ、待って、はぁはぁっ!まっはぁはぁ!ぜぇぜぇ」
自分の世界に入ってしまっていた私に聞いたことのある声が届く。
「えっ?」
意識が外の世界に戻ってくる。
目線が一瞬合わなかったが、すぐに目の焦点が合い、認識出来た。
「えっ、あなたは・・・」
さっきの店の店員さん(背の高い人のほう)が、息をぜぇぜぇ切らしながら、目の前まで来た。
「こ、これ、忘れ物・・・というか落し物です。はぁはぁ、ふぅ~」
肩で息をし、膝に手をつき、中腰の状態で言う店員さん。
「えぇっと、何を・・・ですか?」
例の下着の店員さんで、しかも高身長・・・つい動揺してしまう。
「はぁはぁ、け、携帯電話・・・お、落とされましたよ、はぁっ」
顔を上げ、腰を上げる店員さん。
「ありがとうございます」
つい、無表情で抑揚のない声で答えてしまう。ダメな私の癖だ。
知らない人には緊張して、無意識にガード・・・防御してしまうのだろう。無表情を作ってしまう。
「いえ、いえ店を出る時に落とされたんですが、お気づきにならなかったみたいで・・・ふぅ」
額の汗を手の甲で拭きながら、そう答える店員さん。
「・・・どうも」
軽くお辞儀をする。
もっと言わないといけない。
こんなに走って追いかけてきてくれたのだ。
お金を渡すのは・・・失礼かな?
それが無理ならもっとお礼を言わないと・・・っでも、緊張して顔がうまく動いてくれない。
あぁ、どうしてこうなのだろう。
「・・・・・・」
「はぁはぁ」
嫌な空気が流れる。
私は下を向いたままで、顔も首も動かせない。
ダメだ。
私、いっつもダメだ。
ダメだ。
ダメだ。
恐い。
ダメだ。
恐い。
動けない。
でも、それでも・・・この空気から逃げてはいけない・・・・・・でも、何も言わない、言えない。
「・・・・・・はぁはぁ。頑張って下さいね」
「えっ?」
顔を上げる・・・・・・店員さんはニコニコと暖かい笑顔をしていた。
「それと、携帯を持ってきたことも気にしないでいいですよ~。そんな顔しないで、ね?逆に心苦しくなっちゃいますよ~・・・ね?」
「どうして・・・?」
顔の筋肉はまったく動かしてないのに、どうしてわかったのだろう?
「あ、驚いてますね。ふふっ、こう見えても人の気持ちを理解するのは得意なんですよ~」
店員さんはなおも続ける。
「知り合いに同じような雰囲気の人がいるんですよ。その人を理解しようとしてたら、自然とわかるようになっちゃたんですよね」
「・・・・・・そう、なんですか」
「だから携帯持ってきたくらいで、そんなに気にしないでください」
「・・・・・・違うんです」
「えっ?」
今度は店員さんのほうがクエスチョンマークになっていた。
「私、何も言えなくなるんです。せっかく、こんな風に持ってきてくれたのに、こんな無愛想にしか言えなくて・・・お姉さんもこんなに優しいのに、変に緊張してしまって・・・ダメなんです」
・・・まずい・・・・・・溢れたものが出てきて泣きそうになってしまう。
「・・・・・・とりあえず。近くの公園に行きましょうか?」
そう言い、背中に手をやり、公園のほうに誘導してくれる店員さん。
「はい、どうぞ~」
「えっあの・・・・・・」
「いいから、はい」
強引に缶コーヒーを渡す店員さん。
(思わず受けとちゃったけど・・・いいのかな?)
わざわざ落とした携帯をもってきてくれて、しかもコーヒーまでくれて・・・。
(迷惑かけっぱなしだな・・・・・・私・・・)
缶コーヒーを受け取りながら、そんなことを思う。
「いいんですよ缶コーヒーくらい。気にしないで下さい」
私の心を読んだかのようにフォローしてくれるお姉さん。
(フォローまでしてくれて・・・ダメだな私)
「あぁまた・・・笑顔、笑顔~かわいいんですから・・・ね?」
店員さんが笑顔でそう言ってくれる。
「・・・・・・・・・・・・ありがとうございます」
かなり間をおいて、やっと一言だけ呟いた。
「・・・・・・・・・・・・かわいい」
お姉さんが顔を横に背け、少し顔を赤くする店員さん。
「・・・・・・えっ?」
「彼氏さんが羨ましい・・・こんな可愛らしい彼女さんがいて・・・。しかも健気で、いいなぁ」
「あ・・・えっ・・・・・・」
こういう風に褒められた時にどうすればいいのかわからない。これが社交辞令なのか?もし、社交辞令じゃなかったら否定すればいいのか?肯定すればいいのか?
どう返事したら、相手を不快にさせないのかがわからない。
だから・・・・・・
「あ・・・・・・うっ、その・・・」
「可愛いんだから、ありがとうって言っちゃえばいいんですよ~。実際にめちゃめちゃ可愛いんですから・・・ね?」
「ッ!」
(・・・・・・このやりとり)
健一と知り合って間もない時に同じようなやりとりがあった・・・
私が褒められてうまく返せないとき、そうやって肯定してくれた。ちゃかすようでもなく、重くもなく、でも真剣な声。
「んっ?どうしました?あ、慣れなれしかったですか?」
「そ、そんなこと」
「いや~私なれ慣れしいんですかね?知り合いの人にもよく怒られるんですよ~。すぐに調子にのって、人との距離がわからなくなくなってるって」
「・・・・・・私に似てるって人ですか?」
店員さんに少し怯えながら、恐る恐る聞く。
「そうなんですよ。初めてバイトで入ってきた時はビックリしました。こんなに小さい子が・・・ってしかも、下着専門店に・・・今でも理由は話してくれないんですけど。ま、理由は仕事を一緒にしてて大体わかってきましたけど」
人懐っこい笑みで嬉しそうに語る店員さん、その姿にこっちまで胸が温かくなりほんのり嬉しくなる。
(・・・本当に仲がいいんだなぁ)
話し方で、二人が絆で繋がっているのが雰囲気で伝わってくる。
私達も仲がいい・・・健一は私のことを大切にしてくれてる。私があんまりうまく喋れない時や言葉が出ないとき、静かに待ってくれる。会うときは必ず先に待っててくれる(1時間前から待つのは逆にプレシャーになるけど)。
(私は健一に何をしてあげられてるんだろう?何の役にたってるんだろう?)
私も健一のことが好きだ。でも、積極的に動いていない。
いつも受身だ。
いつも消極的だ。
「・・・・・・・・ふふっ」
「ぁ。その・・・すいません」
(・・・うぅ、恥ずかしい)
つい自分の世界に入ってしまっていた。
顔が熱くなるのが自分でもわかり、下を向いて隠す。
「何も考えないで、ドンっとぶつかっていけばいいんですよ。それでもし失敗したり、思うようにいかなかったとしても二人に絆がきちんとあれば解決されますよ、・・・ね?」
「あっ」
目を少し細め、受け入れてくれるような優しい表情で髪を撫でてくれる。
私は顔を上げようとするけど。
「そのまま下を向いてていいですよ。気にしないで下さい」
温かい声でそう言って。
「彼氏さんは優しい方ですか?」
「・・・・・・はい。とっても優しい人です」
顔を見ないことと髪を撫でられてることでリラックスしているのだろう。私は本音を隠さずに言えた。
「そうですか・・・何か問題があるんですか?お二人の間に?」
「・・・・・・いぇ、ただ、その・・・・・・・・・」
うまく言葉に出来ない。
・・・でも。
でも。
ずっと静かにただ髪を撫でて待っていてくれるお姉さん。
「・・・・・・・・・私、受身で消極的で・・・いつも行動してくれるのは彼・・・健一で私はそれに合わせるだけで・・・でも健一はそんな私に優しくて・・・・・・うまく言葉に出来ない、会話も下手な私にいつも一緒にいてくれて・・・・・・でも、その・・・・・・・・・夜はそんなだから、その・・・受身で何も出来なくて・・・うまく身体を重ねられなくて」
後半は恥ずかしくて、声も小さくて聞き取りずらい感じになってしまったのに。
「そうなんですか、わかりました。初対面の私によく話してくれて・・・。プライベートなお話なのに、ありがとうございます」
優しい声で非難もせずにそう言ってくれた。
「だから、自分からアプローチしようと思ったんですか?」
自分の前髪の隙間からお姉さんの人差し指が私のカバンを指差したのがわかり・・・。
・・・・・・・・・・。
「あぁ、ますます俯いちゃった!ご、ごめんなさい!・・・でもかわいい!!萌え!」
優しく柔らかい声が一転、甲高いトーンに変わり、頭を抱えられ上半身でギュッとされた。
(うわあぁぁ・・・何々!?抱きしめられたの!?)
頭が混乱するけど。
(・・・でも良い匂い・・・後、胸すごい!)
服の上からでも大きめだとは思っていたけど、上半身を密着させられると身体の感触がよくわかり・・・。
(か、完敗だ・・・)
自分の胸と想像内で比べる、圧倒的な敗北・・・勝負にすらなってない。
完敗。
惨敗。
圧倒的惜敗。
そんな言葉が頭を駆け巡る。
「・・・あぁ!どうしてかわかんないけど、さらに俯いちゃった!これほぼ90度じゃないですか!?」
慌ててお姉さんは離れた。
「あっ」
良い匂いと暖かい体温が見る見る間に消えていき、どこか残念な気持ちになってしまった。
「大丈夫ですか?頭痛くないですか?」
顔を上げた私に心配そうに、そして早口で声をかけてくれるお姉さん。
「い、いぇ、大丈夫です」
自分が告白したこと、抱きしめられたこと、お姉さんの匂い、胸の感触・・・そういう事柄が頭の中でグルグル回って頭が回らない。
「そうですか?ごめんなさい、混乱させたみたいで・・・」
「いぇ、途中からは意味不明なこと考えてたので」
「んっ?意味不明なこと?」
ついお姉さんの胸のほうに視線がいってしまう。
「あぁ、そのあの、と、とりあえず大丈夫です。元気です」
胸から目を反らし噛みながらもなんとか大丈夫なことを伝える。
「・・・・・・」
探るような眼差しで私の顔や動きを見るお姉さんだけど、すぐに。
「そう?ならよかった。雰囲気も声の感じもずいぶん元気になったから、安心しました」
「あっ」
確かにさっきまでのふさぎ込んでいた気持ちや羞恥心が消えていた。
(だけど、スタイルの件でちょっと複雑な気分・・・)
「あれ?また落ち込んだ感じに・・・抱きしめますか?」
「い、いぇ。大丈夫です」
(今抱きしめられたら余計に落ちこんじゃうよ)
「おかしいなぁ、愛ならこれで一発なのに・・・」
「えっ?」
「あ、いぇ。こっちの話です」
手で物を右から左に移す動作をするお姉さん。
「ふふっでも、きっと彼氏さんは喜んでくれると思いますよ。だって一生懸命選んだものですし、それに・・・」
少し間をおいて、お姉さんは。
「それに少しでも貴方が彼氏さんの・・・二人のために行動したことなら、きっと喜んでくれると思いますよ」
温かい笑顔でそう言ってくれた。
「・・・・・・はい」
さっきまでの不安、スタイルのこと、自分の行動力の少なさ、そういったことがその笑顔にゆっくり溶けて消えていく気がした。
「あっ!もうこんな時間!!すいません。お店に戻らないと・・・」
「そ、そうですね。長々と・・・すいませっ」
自分の唇に人差し指を立てシーっと「喋るな」のポーズをとるお姉さん。
「えっ?」
「謝らなくていいんですよ。自分の好きでやってることですから・・・ね?」
やや前かがみになり目線を私に合わしてそう言ってくれる店員さん。
笑顔だけど真面目な目つき。
「・・・・・・はい・・・えっと・・・ありがとうございます!」
「うん、いい声。頑張ってね~」
太陽のような抜群の笑みを残し手を走り去っていくお姉さん。
「・・・・・・よしっ」
下着の入った鞄をギュっと抱きしめる。
健一の視点
「う~ん・・・どうしたもんかなぁ」
(こう言ったことは人に相談しにくいからなぁ。それに言ったことがバレたらますます、由美が気にするし、下手したら・・・)
「う~ん」
(なかなか行動出来ないなぁ)
いつもなら勢いと友達にでも相談して、んで・・・まぁその、勢いで行動したら何とかなるんだけど・・・。
(デリケートな問題だからなぁ)
初体験を思い出す、由美はむちゃくちゃ震えていた。
俺も確かに震えていたけど、由美・・・彼女は桁違いだった。
(ほんと、生まれたての小鹿くらい震えてたもんな)
懐かしい思い出。
ヤルのに4時間くらいかかったもんな・・・3回目でやっと。
「う~ん、う~ん」
机の上に突っ伏す。解決策がまるで思い浮かばん。
(困った時のクークルさんなんだが、どうしたらいいのか)
大体、検索ワードが思い浮かばん。
白い画面にピコピコと黒い線が点滅している。
「う~ん・・・・・・・・・・・・あっ!」
片頬を机に押し付けながら唸っていると、突然思い出した。
カタカタっと小気味よいタッチである単語をキーボードで打ち込む。
「どうかな?・・・あ、結構あるなぁ」
(何もしないよりマシかな?)
こんなことで状況を打破出来るとは思えないけど、まぁ、ないよりマシか、うん!!
3
続・健一の視点
「こんばんは」
ピンポーンという音と共に扉が開く。
「・・・玄関の扉開いてる」
微かに目じりに皺をよせている。声も心なしか固い。
「万が一があるから」
最近のニュースで凶悪な事件の報道が気になるのだろう。絶対に鍵をかけておくように言われていたのを忘れていた。
「・・・ごめん。気をつける」
(う、結構怒ってるな)
彼女と一緒にすごす様になって大体、雰囲気で感情がわかるようになった。
「ほんと気をつけるよ。うん、ほんと今度は絶対に約束する」
由美の真剣な瞳を見て、こちらも真面目に頭を下げ謝る。
「・・・万が一がほんとにあるから、もし何かあったら・・」
下を向いてしまい、そのまま何も喋らなくなる由美。
(あぁ、こりゃあ変な想像してるな)
彼女は基本的にネガティブだ。最近のニュースの被害者のことを俺に重ねているんだろう。
「ごめん、次は絶対カギ掛けとく。もう由美がきても開けない」
俺は真剣な声でそう言った。
「えっ?」
「声が似てる人だけかも知れないし、もう誰が来ても開けない、約束する」「いや、あの、それは極端じゃ・・・」
「・・・いやもう開けない」
見るからに落ち着きのない様子と焦った顔で由美がフォローしてくる。
「私や知人の人なら開けたらいいよ、うん」
「いや、偽者かもしれない。世の中には似てる人が三人いるって話だし」
彼女の慌てた様子に笑いそうになりながらも、真面目な顔を作り続ける。
「そ、そんな・・・そこまでしなくても」
「いや万が一があるから」
「・・・・・・ひょっとして怒ってる?」
さすがに変だと思ったのだろう。恐る恐る、ビクビクしながら聞いてくる由美。
「・・・・・・」
(俺、意地悪なことしてるな)
やりすぎかな?と思いながらも沈黙を貫き、下を向く俺。
「ご、ごめん。言い過ぎた?こ、今度から注意してくれればそれでいいから、ね?あ、お菓子食べる?」
(プッ!お菓子って!そんなので機嫌が直るか!俺は小学生か!?)
そうツッコミたいけど、下を向き続ける。
「・・・・・・」
「あっと、えっと。あ、合言葉決めよう!もし、私だったら特定のキーワードを言うってやつ!これならOKでしょ?」
名案だといわんばかりに声を弾ませてそう言う彼女。
(くははーっ!小学生か!?可愛すぎる!)
「ぷっ!」
思わず噴出してしまった。
「えっ?」
顔を上げ、笑った顔を彼女に見せた。
「あっ!演技!?もうほんとに怒ったと思ったんだから!」
控え目な身体を俺にぶつけて、全身で抗議してくる由美。
「あはは、ごめんごめん。でも合言葉ってお菓子って!・・・ぷはははーーーっ!!」
密着している彼女の身体を、軽く抱きしめながら笑ってしまう俺。
「もううるさい!どうせ、私は子供っぽいですよ!ふんっ!」
俺の腕の中でプンプン怒る由美。
(もう、ネガティブな想像はなくなったみたいだな)
ほっておくとすぐに後ろ向きな思考になってしまう由美。
どうすればいいのか?・・・研究した結果。
彼女の思考をネガティブな方向にいかせないようにワザとまったく違う行動、発言をするのだ!
(って必殺技みたいに言ってみてもなぁ)
でも初めのうちは本当にそうだったのだが・・・。
「お菓子大好きで、すぐに騙されやすくて!合言葉のダメな女ですよ!」
まだ俺の腕の中でプンスカ怒っている由美。
(しかし、絶対に腕の中から出ない彼女・・・萌え!!)
「ごめんごめん、怒らないで。かわいいじゃん?お菓子好き。それに合言葉もいいと思うよ」
「・・・・・・いつもそうなんだから・・・ありがとう」
大人しくなり、胸板に顔を近づけて呟く。
「えっ?」
小さくて聞こえないほどの音量でそういう由美。
「・・・別に」
「いやいや気にしないで、こっちも楽しいから~」
「・・・?・・・って聞こえてるじゃん!」
真っ赤になって怒る彼女、あぁせっかく大人しくなってたのに・・・まぁ楽しいからいいんだけど。
「いや~由美は可愛いなぁ。もう大好き♥」
腕の中で小さく暴れる。
手が胸に当たるがぜんぜん痛くない。
(由美はからかうと結構喋るなぁ)
胸を叩かれながら、友達や両親に紹介したことを思い出す。
「もう!大体ね健一はすぐに私をからかう癖があるよ。初めてあった時だって・・・んっ?どうしたの?」
彼女の目をじっと見つめる。
(心は開いてるし、由美も開いてくれてるんだ。何とかなるよな)
インターネットで見たサイトや2chの掲示板を思い出す。
(ま、こんなもんで、いきなり解決できるとは思ってないけどな)
少しでも何か解決の糸口になればとは思う。
「ねっ?大丈夫?ひょっとして痛かった?」
「えっ?・・・あぁ、大丈夫。由美のあまりの可愛さに意識を失ってた」
軽口を叩くが。
「・・・・・・」
何かを探るような視線で由美が見つめてくる。
「・・・・・・何か変。本当に大丈夫?」
彼女の声が心配するようなトーンに変わる。
「あぁ大丈夫少し考え事。しょうもないことだよ~」
優しい声でそう言って、頭を撫でてやる。
「んっ・・・もし悩みがあったら言ってね。私は健一の彼女なんだから」
「うん・・・・・・ありがとう」
俺は彼女の優しさに答えるようにゆっくりゆっくり撫でる。
「んんっ、ふふっ・・・はふぅ・・・・・・っン」
子犬のように胸板に頭をスリスリと擦り付る。
良い匂いもするし、嬉しいし、可愛い・・・けど・・・。
「・・・あんまりくっ付き過ぎないでくれると嬉しいかな、ハハッ」
「えっ熱かった?ごめん!」
小動物のように素早く腕の中から退こうとする由美。
ぎゅっ。
離れようとする彼女を、腕に少し力を込め離さないようにする。
「ふぇ?」
「いや、熱いとかじゃなくて・・・・・・・ねっ?」
微かに腰を上下させた。
「・・・・・・っ!!」
一瞬で彼女が赤面した。
(こんなに可愛い彼女にくっ付かれて、スリスリされたらそりゃあ勃ちゃうでしょ)
「・・・・・・」
完全に黙り込む由美。
いつもならここで俺が誘うところだ。
付き合って1年。これは変わらない。
・・・・・・でも。
「ひゃうん!」
思わず変な声が出てしまった。
「・・・・・・」
震える手が俺の下半身を捕らえた。
「えっとっ・・・にゃうっ!!」
下半身からぞくぞくと震えるような快感が走り、変な声が出てしまう。
「あの、ンッ!由美さん?・・・その、これは・・・ん」
恐る恐るとした手つきで、ジーンズの上から股間を触られる。
「ね?あの、ね?その・・・」
初めての向こうからの愛撫。
下半身からの甘い疼き。
それらに頭がうまく働かない。
「・・・・・・」
彼女は下を向いたまま、何も言わないまま、ジーパンの膨らみを撫でたり、形を確認するかのようになぞる。
「んっ、由美の方こそ大丈夫か?い、いつもと違うみたいだけど」
何とか落ち着いた声を意識しながら、そう語りかける。
「っ!・・・・・・・・・」
一瞬、ビクっと震えそのまま腕の中から抜け出す由美。
(うわ、耳まで真っ赤!)
離れる瞬間見えた耳は真っ赤に染まっており、彼女がかなりの決意で
こういった行為をしているのかがわかった。
「・・・・・・」
俯いたまま何も喋らない小動物。
「・・・・・・・・・・」
声を掛けたほうがいいのか?、それともこのまま黙っていればいいのか?どれがベストなのか?ほとんど思考停止中の状態。
「・・・・・・」
何分なのか、何秒なのか、よくわかないが彼女が微かに頷くと・・・。
着ていたトップスの白い服に手を伸ばし、そのまま・・・。
「えっ?」
普段ならしない行動。
そして、服の下か出てきたものに二重にビックリした。
「・・・・・・・・・ど、どう?」
本当に小さな声、泣きそうな声。
「・・・・・・すごく可愛くていやらしくて、・・・それ以上に嬉しい」
心の中がじんわり暖かくなってきた。
興奮よりも、それ以上に
性に少しでも積極的になろう
少しでも二人の関係をよくしよう
そう思ってくれたこと。
恥ずかしがりやな彼女がこんな大胆な行動をしてくれたことが本当に嬉しい。
「・・・・・・そう」
ポツリとそう呟くと、さらに下を向く由美。
「てか由美、下向きすぎ!これほぼ90度じゃない!?」
「えっあ、そ、そうだね」
自分でもそう思っていたのだろう。上を向く由美。
「うっ」
上半身を起こした状態・・・普通の普段の状態なのに・・・。
上半身は黒いブラのみ。
ブラヒモの辺りに細かい花の刺繍がされており、SEXYだ。
そして胸を本来守り、包むはずのカップは極小で色違いの部分を隠すくらいしかない。少し動けば見えてしまいそうなくらいで、完全で見せるための下着。
(何か女の子がエロい格好してるみたいで、そのいやらしいな)
正直、由美はツルペタだ。
身長も低い。
さらに童顔。
さらにさらに高校の制服も今でも余裕で着れる。
この前中学の制服着てみて~、って言ったら頑固拒否された(着れるんだろうけど、着れるという事実を知られたくないと俺的には予想している)。
そんな彼女だから、こういったブラが似合うとは思っていなかった・・・が・・・。
女性がというより少女という表現が似合う彼女が身につけると、そのギャップがいやらしくて、エロい。
その上、耳まで真っ赤にしてやや俯いている姿・・・反則でしょう!?
(何か今日はずいぶん気合の入った服を着てるとは思ってたけど・・・)
まさか、こんなことをしてくるとは・・・。
つい下着をチラチラみてしまい、うまく話せない。
「あ~、その」
こめかみを人差し指で掻きながら、何か言おう言おうと考えていたら・・・。
「・・・・・・」
彼女は何も言わず腰を捻り、穿いているピンク色の段々に重なったスカートを脱ぎ始めた。
「あっ!」
(そっちも目の前で、自分で脱いじゃうの!?)
あたふたしながらも止めろとか待ってっと言わない自分が、情けないやら、なんやら。
「うわっ」
思わず声が出てしまった。
下のショーツも黒色・・・上と同じ・・・・・・・面積も。
面積も同じく極上・・・じゃなかった極小できわどい部分を何とか隠せているくらい。
端っこのふちにはバラの花の刺繍がされており、エロさを醸し出している。
「・・・・・・」
両肘を手で抱え、モジモジ、チラチラしながら、見ながらこちらの反応を伺っている。
(仲間になりたそうに見ている・・・じゃなくて)
目の前の物体のあまりの可愛さに思考が混乱している。
「あぁ・・・えっと・・・・・・可愛い!!」
思わず近づいて抱きしめてしまう。
「あぅ!」
「あぁ、もうたまんない!何これ!可愛すぎる!しかも、勇気を出してこんな格好まで・・・めちゃめちゃ嬉しいよ!!」
思考が駄々漏れ状態。
思ったことを何も考えず、そのまま言ってしまっている。
「んふふぅ~。あぁ、嬉しい!可愛い!最高!本当にありがとう!」
「あ、あのちょっと痛いかも」
「あぁ、ごめん!」
あまりにテンションが上がってしまい、つい強く抱きしめてしまった。
「うぅん。ちょっと強く抱きしめられてビックリしただけだから」
少し力を緩める。
「・・・・・・・・嬉しい?」
彼女が恐る恐る聞いてくる。
「めちゃめちゃ嬉しいよ。ほんと、今日という日を記念日にしよう。由美がエッチな下着を着てくれた記念日。2月4日だからニシシッと覚えよう。毎年、この日をお祝いして由美はこのエッチな下着を・・・」
「そ、そんなの絶対ダメ!」
大声で俺の発言を遮る由美。
「そう?良いとおもったんだけどなぁ」
「は、恥ずかしい」
「んふふ~そんだけ似合ってるってこと。記念日を作りたくなるくらいに・・・にゅふふ~」
自分でも気持ち悪い笑い方をしていると思うが止められない。
(彼女がこんなにも近づこうとしてくれてるんだ、俺も・・・)
「ねっねっ」
顔を下に向け、彼女に語りかける。
「んっ?」
愛らしい顔が長い睫で縁取られた瞳がこちらを正視する。
「実は・・・その・・・・」
彼女の表情、雰囲気に注意しながら喋りだす。
「ンンンッ!・・・ち、ちょっと待って」
動揺した声。手を足の指を縮こまらせながらそう言った。
「えっ?どこか痛かった?」
「そ、そういんじゃけど・・・これ声出ちゃう」
「・・・そりゃあ声出ないと意味ないから」
「・・・・・・だよね・・・うん、でも優しくゆっくりお願い」
「よし、わかった。でも痛かったらすぐに痛いっていうんだぞ、そしたらすぐに止めるから」
「んっ」
こくんっと小さく頷く。
「よしじゃあ・・・」
脇の下の薄い肉を摘み引っ張りながら引っ掻く。
「ンンンッーーーンンーーーーッッ!!」
口をギュッと結び耐える彼女。
(ちょっとかわいい)
ほっぺをほんのり赤くしながら声を出すのを我慢している姿は正直、グッと来る。
(こうするとどうなるかな?)
右脇を円を描くように指を動かしながらくすぐる。
「んんんッ!」
身体を右に寄せ耐える彼女・・・そこに。
(よっと)
残った片腕で素早くわき腹をツンツンと指を立て押す。
「ふひゃははーーーッ!!ンンッーっィぃーーッ!」
(おぉ!)
一瞬だが大声を出す彼女、2年間の付き合いだが、こんなに大きな声を出すのを聞くのは珍しい。
「はぁはぁ、そ、そういう不意打ちは反則」
むくれた表情で抗議する。
「アハハでもさ、いい声出てたよ。この調子で頑張れば大声出すのもすぐに慣れるって」
「ん、頑張る・・・もっとお願い」
(こんなよくわからん考えに賛同してくれて、しかもこんな真剣に・・・俺も頑張ろう)
ネットで仕入れた知識を頭に思い浮かべながら手を動かす。
「よし、まかせろ」
軽いタッチで親指、人差し指、中指で左脇の下を掻き回す。
「んっ!ンーーーッ!!ッふっ!・・・・・・んふふっ!」
脇を締め、手でシーツをギュっと掴む。
止めてとは言わないが、脇を締め指をガードする。
(う~ん。指を動かしにくいなぁ)
三本の指は脇と二の腕に圧迫され動かしにくい。
(よしッ)
親指と中指を脇から外し、人差し指で脇のくぼみの柔らかい肉をカリカリと引っ掻く。
「ッッッ!!!」
反応は劇的だった。
一瞬、硬直し・・・そして目を見開き・・・・・・。
「ふひゃははははーーーーーッ!!!ダメダメーーーッ!!・・・きゃはっはっはーーーーーッ!!!」
顔を上に反らし、聞いたことのないくらい絶叫。
「おぉ!」
あまりの反応に指を止めて、離してしまった。
「はぁはぁ、はぁはぁ」
枕に顔を預け、ぐったりしてしまう由美。
「だ、大丈夫。ちょっとビックリしただけ・・・はぁはぁ、続けて」
「・・・うん、わかった。何度も言うようだけど、痛かったら言うんだぞ」
「うん」
(よし、ちょっと動かしただけであれだけ大声を出せたら・・・)
正直あんまり期待してなかっただけに、がぜんヤル気が出てきた。
(次はへその辺りとかいいかな?)
ネットで書いてあったことを思い出す。
「んっ!ンンンーーーっ!!・・・ふっ・・・ふひゃ!・・・ンンっ!」
拳を作りギュっと握り耐える。
(うっ、かわいい!これは・・・変にハマりそうっ)
少し赤面した顔。
眉間にギュっと皺を寄せ、せつなそうな表情。
柔らかそうな唇から出る荒い吐息。
内股になり耐える姿。
そういった姿を自分がさせてると思うと・・・正直めちゃめちゃ興奮する。
(マズイ、本来の目的を忘れてしまいそうだ)
何とか平常心を保ちつつ。
「ゆっくりするから安心しろよ」
激しく、めちゃめちゃにしそうな気持ちと行動をグッと抑え・・・。
何も守るものがない状態、素肌のへそ穴部分を円を描きなぞる。
「んんーーッ!ふっ・・・くッ!」
指で優しくへその淵の部分をなぞりながら、もう片方の手でへその少し下部分・・・下腹部の辺りを揉むようにくすぐる。
「ぶひゃはははーーーーッ!!はやひゃははーーーッ!!やめっっ!!・・・
くはははーーーッ!ヒィーーッ!!」
腹筋に力が入り、身体を丸めるように上半身を反らそうとするが・・・。
「ヒャハハーーーーッ!・・・んんんーーーーッッ!!、ンッ!!・・・くきゃはははははーーーーーーーッ!!!」
指の位置を少しずらし、力の入った腹筋の辺りを高速で指を動かす。10本の指が縦横無尽に由美の引き締まったお腹の上をうねうねと蠢く。
「ひゃああああはっははーーーーッ!!クハハハハっーーーッッ!!んっんぎぎっ・・・フヒャハハハハハッーーーーーッッ!!!」
何とか声を出さないように堪えるみたいだけど、すぐに奇声を発してしまう由美。
(まだまだ、声を出すのは躊躇ってるみたいだな)
確かに大声を出してはいるけど、今の状況は強引に出させてるだけの状態。
(よし、もっと声を・・・今の気持ちを言葉に出していい、そう思ってもらわないといけないもんな)
彼女のほうから、自然と・・・楽しんでくれるようにしないといけない。
(そうじゃないと正直、俺だけが面白いだけになっちゃうからな)
指の動きを少し緩める。
「はぁはぁ!はぁはぁ!んっん・・・ヒャウン!」
半開きになった口から熱そうな息を吐き出しながら、抑えきれない声を出す。
「何も考えずにどんどん声出してもらっていいからな。恥ずかしいとか、俺に嫌われるとかそんなこと絶対にないし、何も気にせずに・・・な?」
出来るだけ優しい声で、諭すように言う。
「ハァハァッ・・・んっ・・・・・・本当?」
顔に少し汗をかき、潤んだ瞳に弱弱しい声でそう俺に問いかけてくる恋人。
俺の答えは、
「もちろん!」
笑顔でそう一言。
彼女と一緒にほにゃっと笑う。
目と目が合い、二人の心が繋がっている気がした。
柔らかい雰囲気が二人の間に流れるが・・・・・・。
「・・・へへへっ、・・・・・・・・・・・・ンッ?、ひゃうんッ!・・・アヒャひゃははやひゃひゃはははははーーーーーッ!!くすぐっだいっーーッ!ヒィィイイイイーーーッ!」
目線を少し下に、指をどんどん↓に↓に・・・引き締まった太ももの内側を押す。
「ヒヒャアアアハッハハハーーーーッ!!そこダメダメダメーーーーッ!!!は、反則ッうぐっはっはははーーーーッ!」
内股という微妙なライン。ほんの少し指を動かすと面積の極端に少ない黒いショーツにあたるような微妙なゾーン。
普段、この当たりを触るなら、俺から顔を反らし目線を反らしグッと耐えるような表情をする由美。
そして微かに足を開いてくれる、ほんの微かだけど。
その姿はめちゃめちゃ恥ずかしそうで、可愛くて、俺はギュッと抱きしめる・・・普段なら・・・・・・。
しかし今は顔をブンブンと振り、足の指を反らす激しい反応。
いつもと間逆の反応・・・いつもの控えめな声とは間逆の反応・・・正直、面白い。
(おぉ、ショーツが食い込んで・・・エロい!!)
クロッチの部分に食い込み、ただでさえ小さい布がさらに面積が少なくなってしまう。
普段はこんなに小さい面積の下着は履かない分、余計にいやらしく見える。
「んッン~~~ッ!!!・・・・・・ブヒャハハハハーーーッ見ないでっ!聞かないでッ!は、はずかしッッ、ひゃああああはっははーーーッ!!ふぐぅうーーッ!」
指を何とか弾こう、防ごうと考えているのだろう。腰を引き内股にし、足と足を擦り俺の指を抜こうとするけど。
(うわ、激しく動くから余計に・・・ちょっとはみ出てる!)
薄い繊毛が下着からずれて微かに見えてしまう。
(ま、まずいちょっとやらしい気持ちに・・・)
まさかくすぐりなんかで興奮してしまってエロい気分になってしまうとは予想外だった。
しかも・・・。
(弾力があってしかも、吸い付くような感触・・・気持ちいい)
柔らかく、すべすべした感触が手と指から強く伝わってくる。
(太もも気持ちいぃ~・・・でも動かしにくい)
命一杯手を挟み、拘束する由美・・・・・・しかし・・・。
「ほれほれ~、ほれ~これならどう?」
挟まれた手を少し動かし、軽く指を太ももに刺すように立てる・・・そして。
「・・・ッ!!クヒャヒャヒャーーーッ!こ、こんなの耐えられなッ!ぐはっははーーーッはぐぅうーーッ!!!」
そして、そのまま指を太ももに突き刺して、プルプル振動させる。
「これダメーーーーッふひゃはははーーーーッ!!キャハハハーーーッ!
降参、こ、こうさッあははははっははーーッ!」
足をバタバタさせ、手の拘束を解く由美。
自由になった手で内股を右側と左側をリズミカルに突っつく。
「ズルイっ!キャハハーーーっくすぐっだいーーっ!お、オカシグっ!おがしくーーーーなっっアッハハハハーーーーっ!!ふひゃはははーーーーっ!」
やや裏返った大声を発しながら、腰と足をジタバタさせる。
「おかしいから笑ってるんだろ?何もおかしいことないじゃん?・・・おかしいから笑ってるんだから、あはは~~」
普段見れない彼女の痴態についつい調子にのってくすぐってしまう。
「あひゃははははーーーーっ!!何も、何も考えっふひゃはははーーーーっ!!ギブっ!ぎぶッッ、くひゃはははははーーーーーッ!!!」
白磁のようななめらかで弾力のある太ももに指が跳ねかってくる感触が楽しい。
楽しいのでつい、ジタバタして抵抗してくるふくらはぎ、踵、足の裏を避け、ツンツンと太ももの付け根辺りを突き、そして押し込んだ指をブルブル振動させる。
由美と贅肉のない、引き締まった大腿部が悲鳴をあげた。
「ぶひゃはははははーーーーーーッ振動ップルプルっ!プルっヒッヒッヒーーーーっ!!ツンツンもっキャハハハハーーーーッ!!ダメーーーーッッ!くひゃひゃひゃーーッ変にッ!へんになる"ーーーックハハハハハハーーーーーッ!!」
「ふふふっ、いい感じ~・・・イタっ!」
両足の間に挟まって、くすぐっていたので前のめりになっていたところを足の踵で背中を強打された。
「むぅ・・・」
(前のめりだから、足が当たり易いな)
太ももは捨てがたいが、あんまりやり過ぎると本来の意味とは違ってくるから一旦手を止め、足の間から抜ける。
「はぁはぁはぁ!」
ほっぺを真っ赤にし、顔を横にしながら荒い息を短く連続で吐き出している。
「大丈夫?・・・痛くない?苦しくない?」
微かに痙攣している足の付け根と上下している喉を見て心配になってきた。
「う、うん。だいひぃようぶ。ハァハァ。ちょっとびっふりしひゃだけ。ハァハァハァ!」
4
(舌足らずっになってるけど・・・)
荒い息を吐いてはいるけど、意識ははっきりしてるし、問題はなさそうだ。
「そう?じゃあ再開~」
身体をずらして移動し足首を掴み、土踏まずの部分を優しい力で指でゆっくり掻く。
ゆっくりゆっくりと指を立てゆっくり、ゆっくり掻き移動させる・・・上から下に・・・・・・土踏まずの柔らかい部分に爪と指が少しめり込みながらゆっくりナメクジの移動のようにゆっくり、ゆったり動かす。
「んんんっ!・・・・・・キャハハハハーーっ!ふひゃははははーーーーっ!
あ、足ーーーーッ!くすぐっだいーーっ!!アヒャヒャハハッヒャハハッーーーーーっ!!凄いいいぃぃーーーーッうぐっはっはーーー!!」
一瞬だけ声を我慢するように口をギュっと結ぶけど、すぐに笑い声が出てしまう由美。
「おそっ!ひぃひひひーーー!掻くのダメーーーっ!アヒャヒャヒャハハハハーーーーーっ!!息っ出来ない、クヒャハハハーーーー!!し、しんじゃうっ、死っあはははっはははーーーーっ!!ゆ、ゆるじてーーーーっグハッハハハハーーーーーーッ!!!」
(死んでじゃうって言いながら、笑ってるのってシュールな光景だな)
口の端から涎を垂らしながら、大声で笑い声を上げる。
彼女はジタバタと足を動かし、くすぐりから逃げようともがく。
俺は陸に上げられた魚のようにめちゃめちゃに動き、跳ねる両足。
その片足・・・右足を掴み・・・・・・。
「ふひゃはははーーーっ!ふぇっ?」
そのまま右腕で足首を挟みロックする、そして。
「ウグッハハハハーーーーーッ!待ってっ待っぐっははははーーーーっ!!ヒッヒッヒッ!離してっ!いじめちゃダメーーっヒィーーーっ!きゃははははーーーーーっ!!」
「えぇ~いじめてないよ~。だって由美、すごい笑顔じゃん~~」
(まずい・・・・・・楽しい~~!)
自分の指のちょっとした動きに大の大人が翻弄される快感。
気分が高揚してくる。
(いろいろと試してして、どんな場所が好きか?どんな動きが好きか?研究してみよう)
目的とは少しずつずれていく思考、行動・・・でも止められない、止めたくない。
今度は土踏まずの部分に指で大きい円を描き、そのままナルトを描くように狭めていく。
「ふぐぅううううーーーーッッ!ンンンッッ!!!・・・あひゃひゃッあはははひゃひゃはははははーーーーーッ!!グチャグチャになるッ頭、はぐぅうーーッ頭おかじくなるーー!アハハハッハッハハハーーーーッ!!」
右腕と腹の部分に挟んだ足が動こうと、力が込められるのがわかる・・・しかし、そこは男と女、まして相手は小柄である。
由美の足が少し揺れるだけでまったく抜ける気配はない、まぁ抜かす気はないんだけど。
(うわ~足の指が反り返ってる・・・しかも、左足もめちゃめちゃ暴れてるし、ちょっと痛い)
人差し指で円をゆっくり描くたびに、絶叫が部屋に響き渡り、足の指は反り返る(ツラないか心配なくらい反ってる)。
さらに、自由にならない右足とは反対にまったく放置している左足で俺の右手を蹴り、外そうとしてくる・・・あんまし痛くはないけど。
(円を描くだけってのも芸がないな~)
腕でロックしているので両手が開いている。もう一方を使わない手はない。
柔らかい土踏まずの部分で指を動かすたびに反り返りピクピクしている足指・・・親指から小指までの付け根をピアノの端から端まで一気に叩くように手で引っ掻いた。
「ッッ!!!」
一瞬、本の一瞬だけ彼女の身体が彫刻のように静止し・・・。
「ぶひゃはやひゃひゃひゃはははーーーーーーーッ!!!!はひゃはははははははーーーーッ!!ひゃひゃひゃひゃっははははーーーーーーっ!!!ひっひっっひーーーーーッ!!」
小柄な身体でこんな大きな声が出るのか、そう思うくらいの聞いたことのない大絶叫。
近隣の人から苦情が来そうな声。
でも、止めない。
先ほど逆に小指から親指の根元を一気になぞりながら、引っ掻く。
もちろん、土踏まずの部分に円を描きながら・・・。
二つの責めに・・・。
「グハッハハハーーーー!!アハハハッハハハーーーーッッ!!!くすぐったいーーっ!!くすぐっだいーーッ!くすぐっだいーーーーッッ!!!ひひゃひゃははははははーーーーーーーーッ!!!」
バン!バン!バン!
両手で見ているこっちが痛そうなくらいにベッドのマットを叩き、首をおかしいくらい振り回す彼女。
(そろそろ、まずいか)
彼女の反応から限界を悟り手を離し、腕のロックも外した。
「ふ、ひゃ。ひゃひゃ、ハァハァっ!あはっ、はぁはぁ!んんぅ」
もうくすぐっていないのに、笑い声を微かにあげ、身体をピクピク痙攣させる由美。
「だ、大丈夫?」
力なく横になっている彼女に顔を近づける。
(まずい・・・面白いからついつい調子のって・・・完全に目的を忘れてしまってた)
「はぁはぁはぁ!ふひゃう、こ、こんんなに、はぁはぁ声出したの、はぁ初めふぇ」
トロンした目でこっちを見つめる彼女・・・屈んでいるので由美の荒い息がかかる。
「ごめん、あんまりにも、その、楽しいから・・・・・・やり過ぎた、ごめん」
彼女の言葉の中に「痛い」という単語が出てこないか、注意していたのは確かだけど、それでもやり過ぎた。
「うぅうん。私もこんなに、はぁはぁ、声出したの生まれて初めて。はぁ、ある意味こんなに思ったこと口に出したのも、初めてかも・・・あははっ、はぁはぁ」
「そっか」
俺は彼女の言葉を聞いてそっとキスした。
「んっ」
いつもより湿った唇。
ちゅ、ちゅ、ちゅ。
薄い唇を優しく吸い、すぐに離すフレンチなキス。
(ディープなほうのキスは出来ないよな)
今、口を塞いだら呼吸が苦しくて彼女が死んじゃう。
「はぁはぁっ!んっ、ちゅ、ちゅ、はぁん、好きぃ」
由美の下唇を自分の口に含み少し噛み、持ち主に戻す。
「んっ、えへへ~」
可愛らしく微笑み、頭を少し上げ俺の胸板に擦り付ける。
「可愛いな~もう小動物か、キミは~」
俺もそのまま横になり、彼女の頭を少し上げそのまま抱きつこうとしたら。
「えっへへ~~!」
「うぉ!」
彼女の背中を抱きしめる前に由美のほうから飛び込んできた。
「はぁはぁ、んふふ~すごく、すっごく、くすぐったんだから・・・んふふ~ん、ふふふん~」
謎の鼻歌を歌いながら、由美のほうから抱きついてきた。
(うわ、こんなの初めて・・・・・・めちゃめちゃ嬉しい!!)
普段は俺のほうから抱きついて、それを受け入れる形が俺達の基本スタイルなのに。
「う~ん、抱きつきにくい~。こうすれば届くかな~?」
小さい手で俺を抱きしめようと四苦八苦する由美。
「ははっ、大丈夫。俺が・・・」
そう言い、そのままいつものように抱きしめる。
すっぽり俺の中に入る由美。
「ふふっやっぱり私達にはこの形が一番落ち着くね?」
そう言って、彼女からのキス。
ただ、唇を押し付けるだけのキス。
「そう?」
彼女の目を見ながら、軽い口調でそう言った。
「えっ?」
彼女の寂しげな瞳が微かに揺れる。
「由美の小さい手で俺を抱きしめようとしてくれるのも嬉しいし、由美のほうからキスしてくれると嬉しいし、由美のほうから脱いでくれるのも、エッチな誘いをしてくれるのも嬉しいし、由美が大きい声で本音を言ってくれるのも嬉しいよ」
目を反らさずに言い切り、そして。
「今日はありがとう。エッチな下着着てくれて・・・勇気がいったでしょ?本当にありがとう・・嬉しい」
「ッ!」
もともと大きな瞳がさらに見開かれ・・・。
ボッと単語がピッタリなくらい顔が赤くなった。
(可愛いっ!けど、何だかこっちも・・・)
彼女の色が移ったのか、こっちも恥ずかしく・・・顔が赤くなるのがわかった。
「・・・・・・こっちこそありがとう。いつも気にかけてくれて、ほんとに嬉しい」
真っ赤な顔ではにかむ由美。
「うっ」
(まずい、ますます顔がっ)
自分でもどんどん脈が速くなり、顔の体温が上がっていくのがわかる。
「んっ?健一?」
俺は顔を下に向け、ガードする。
「んっ?あっ、さては恥ずかしいんだ~」
(くそ~こういうのもいつもと反対になってしまうなんて!)
こうやって恥ずかしがるのはいつもは彼女のほう、俺がこうなのは珍しい。
「ほれほれ~真っ赤な顔を見せてごらん~、んっ?んっ?」
いつもはからかわれるほうが多いからだろう。由美はここぞとばかりに調子に乗る。
(く~そ~まずい、まずい)
普段こういったシチュエーションに慣れていないからだろう。からかわれるとますます、体温が上がっていくのがわかった。
「んっんっ?ほらほら、恥ずかしくて真っ赤になった健一ちゃんのお顔を見せてよ~」
由美は何とか下を向いている俺の顔を覗き込もうとするが、俺は顔を横に向けたり上を向いたりして誤魔化し・・・。
(こうなったら、あれしかない!)
顔をガードしながら頭を回転させる・・・出た答えは。
「恥ずかしいのかな~?いつもは私をからかってるのに~。ほら、観念してッ!・・・えっ?・・・・・・・あひゃははーッ!ち、ちょっとッンッ!アハハハーーーーッ!ダメッダメーーっ!ふひゃはははーーーっ!!は、反則っ!にゃははあっーーー!!」
がばっと起き上がり、そのまま責めていなかった左足にダイブ!
その勢いで広い土踏まずの部分を五本の指で、高速で、蹂躙していく。
「ふひゃひゃひゃははははーーーーーっ!こちょこちょっ、ゆっ許っくははははーーーーーッッ!!た、たまんなっアハハハーーーーッぎゃはっははははーー!!」
俺は真っ白な土踏まずの部分に幼児が落書きするみたいにのの字を描いたり、不規則な線を描いた。
「アハハハハーーーーっ!!ひぃっ!ヒィィィひゃひゃひゃひゃーーーー!!うぐぅぅーーー!!」
チラッと首を後ろに向け、彼女の様子を探る。
(うわっ!)
首を振り乱し、ギブアップを示すようにマットを叩く彼女の姿。
「ふふふっ、彼氏をからかった罰だ。苦しめ~苦しめ~」
「ご、ごめんな、さひゃひゃひゃはははーーーーっ!!はぁはぁっ!クハハハハーーーーッ!」
「え~、笑いながら謝っるのは誠意がないな~。本気で謝る気あるの~?」
そう言った後、足を解放し素早く自分の身体を回転させ・・・。
「あ、足っ?・・・ハァハァっ!ッッッ!くひゃひゃあひゃひゃああははははははーーーーっ!!!こ、腰っ!グハッハハハーーーッ!!ツンツンダメーーーーッ!!ブヒャハハハーーーっ!!ひ、響くっ!ひびっく、ヒャハハハーーーーッ!!!」
(まだ、思ったことを素直に言ってくれてるんだ)
俺の言ったことをまだ実践してくれていることに胸が疼く。
健気な恋人・・・そんな彼女に少しだけ覆いかぶさる形で両手で両腰辺りをランダムに突きまくった。
「あひゃひゃはやはははーーーーっ!!キャハハハーーーーっ!!ツンヅンッ!気が変になりゅーーーッ!!ギャハハハーーーーッ!!アヒャヒャアハアハッハーーーーッッ!!」
彼女が笑い声を上げながら、腰をくねらせる・・・見たこともないような
淫靡な腰使い。
黒のいやらしいショーツと相まって、余計に興奮する。
55
(うっ!この動きはエロい!!)
本人は無意識にやっているのだろうけれど、まるで男を誘っているような、騎乗位をしているような不思議な動き。
もっと見たくてより指の動きを速くしながらツンツンする。
「ギャハハハーーーッ!真っ白にッ!あひゃま真っ白に、あははははーーーーっ!!くひゃひゃひゃーーっ!!なっちゃうーーーーッ!!ブヒャハハハハーーーーッ!!ふぐぅうーーーっ!!!」
腰を狂ったように跳ねまわし、捻る由美。
(おぉ、すごい反応!しかもエロい・・・クセになりそう)
俺が指を少し動かすだけで、彼女は大声をあげ、劇的に身体を反応させる。
それが堪らなく俺の加虐性を満たしてくれる。
「ほれほれ~、こんなのとかどうかな~?」
そう言い、引き締まった腰に五本の指を軽く押し込むように突き刺し、そのまま振動させる。
「ッッ!!キャハハハヒャヒャヒャハハハハーーーーっ!!!ダメダメダメッーーーーッ!くははははーーーーッ!!触らないでっ!バカにっ!あぅぅうーーっ!なるーーーッ!!ぶひゃっ!ふひゃはやははははーーーーっ!!アーーーーっ!」
身体を思いっきり回転させ、指を外す由美。
「おわっ!」
思いのほか強い力に一端、責めを止めた。
「はひゃ、ハァハァっ!あひゃ、ひゃははっハァハァっ!しゅごぃっ、ハァハァっ!」
うつ伏せになり、荒い息を吐き続ける彼女。
お腹の辺りがスゴイ頻度で上下しているの姿がかなりくすぐったかったのがわかった。
(うわ~)
いつもは雪のように白い肌がわき腹や、腰の辺りだけ微かに赤くなっている。
「ハァハァっ!ハァハァっ!」
彼女がそのままの体勢で首の角度を変えた。
「っ!」
彼女の横顔がきちんと見える・・・。
「ハァハァっ、はふぅ、あひゃっハァハァっ!」
赤く染まった頬。
小さく上下する喉。
半開きになった口。
口端から少し出ている涎。
柔らかそうな唇。
もっとみたい・・・そんな欲求がどんどん湧き出てくる・・・・・・自分でも止められないほど・・・。
しかし、彼女の唇が半開きになり、見るからに熱そうな息をぜぇぜぇ吐いている姿を見ると・・・。
(これ以上は見るのは、・・・触るのは止めよう)
そう思うのだが、視線は顔、そして外見に似合わない、精一杯の勇気を出し、着たであろう黒い下着・・・それらから外せない。
黒い感情がどんどん、どんどん湧き出る。
湧き出る・・・。
「ふひゃう!」
気がつくと彼女の陶器のような、なめらかな肌を触っていた。
人差し指と中指で無防備な背中を上から下にツーっと這わせ・・・。
「ンッンンンっ!!くひゃっ!も、もうひゃめッ!も、ひぇんかいッッ!!!ヒャアアアアハッハハハーーーーッ!!」
そのまま、あお向けの状態でいる彼女の腰の辺りに乗り、両脇のくぼみに人差し指で穴をほじるように動かす。
「ぐひゃひゃはははーーーーっ!!ヒッヒィィーーーーッ!わ、わきっ!フヒャハハハハーーーーーッヒャヒャハハハーーーーッ!!響くっわきっワキーーーーッあははあははーーーーーーーーっ!!!」
(くに~くに~~脇の肉って柔らかいな、楽しい~プニプニで、もにゅもにゅ~)
彼女は腕をギュっと締め、ワキを蹂躙している指を拘束しようとするが・・・。
「無駄無駄~その程度じゃあ逃げられないよ~」
必死に俺の指を締め付けるが本の少し窪みの部分を引っ掻くと。
「ッッ!!ギャハッハハハーーーッ!!は、反則っ!こんなの、ひっひひゃひゃははははあーーーーーっ!!ストッッ!フクハハハァァハハーーーッ!!凄いいいいいぃぃ"ぃ"ーーーーーッ!!!ハヒャヒャハハハハーーーーッ!!ふぐぅぅーーーーッ!」
脇の凹みの薄い皮膚を本の少し指で引っ掻き、震わせる・・・それだけで由美の腕の拘束はあっさり解けてしまう。
そして子供がおもちゃを買って貰えないときにように手足をバタバタとめちゃめちゃに動かす。
「ふぐぅぅーーーッ!ハァハァっ、狂っう、ハヒャハヤヒャアヒャハハハーーーーッ!!狂じゃうーーーッぶひゃひゃひゃひゃひゃはははははーーーーーーーッ!い、いぎがッ!キャハハハハーーーーッ!!イギがっ出来ッ
!!フヒャハハハーーーッ!!!アハハハーーーっふひゃはははーーーーッ!アヒャハハヒャハハーーーっ!くはははーーー!!狂う"――――!!」
「狂う」と言いながらも、その声は今までに聞いたこともないくらい笑い声。
何とか脇のところで脇の皮膚を「突き」、「引っ掻き」、「弄っている」指を掴もうとするが、うつ伏せになっているので俺の手、腕をうまく掴めない。
・・・というか腕を掴まれても、あっ!そう思っている内に掴まれた。
「ハァハァッ!ハァハァッ!ンンッ!んーーーッ!」
細い腕に掴まれた・・・熱い手のひらから体温が移ってくる。
そのまま、脇から手を引き離そうとするが・・・。
(けど、こうすると・・・)
脇の肉を軽く掴み揉むように震わせると。
「ンッ!ンッんーーーっ!!!ギャハハハーーーーッ!!あひゃ!くははーーーッ!指動かさないでーーーーきゃはひゃひゃははははーーーーーっ!!!も、動かすなーーーっ!ギャヒャヒャヒャハハハハーーーーーッ!!!!」
せっかく掴んだ手をあっさり離してベッドのマットを叩く、叩く。
(これ以上は・・・ダメだ)
心の中のドス黒い感情がどんどん心を包みこんで大きくなっていくのを何とか止めようと理性を総動員する。
もっとしたい。
もっと動かしたい。
もっと声が聞きたい。
もっと動く様がみたい。
もっと狂わせたい。
もっと痴態がみたい。
そんな黒く、身勝手な感情を止めようと躍起になる。
(でも・・・・・・後、もう少しだけ・・・もう少し・・・もう少し)
これで終わり、そう思いながらも・・・。
「ハァハァっ、はひゃあっハァハァッ!も、もう、ダメェッハァハァっハァ!」
脇の指を止め、ゆっくり離す。
「んっ!ふひゃう!・・・ハァハァ!」
そのまま・・・。
「ンンンンッーーーーーッ!!!・・・・・・ッッッ!!やっ!ダ、ダメェーーーーッ!!クヒャヒャビャハハハーーーーッ!!だめだめっだめーーーーーっ!!ンンンーーーッ!!!・・・ンっ!・・・・・・ッ!それだけはっ!ぎゃはははははーーーーはひっ!!ブヒャハハハーーーーーッ!!んっ!ンギギギーーーーッ!!あはははははーーーーーーーッ!!!」
そのまま、由美の右腕を持ち上げ、舌を這わせた。
(・・・ちょっとしょっぱいな、やっぱり汗かいてるもんな)
柔らかい感触。
軽く舌を這わせ、上から下に舐め、弾く。
舌が動くたびに、その刺激に力が入るだろう、脇の凹みが逃げるようにさらに深くなる。
「しょっぱい」
その一言を発したとたん、彼女の身体が大きく跳ねた。
「ッ!!!!・・・は、恥ずかしいっ!!お、お願い!舐めるのはっ!・・・んんっ!くひゃひゃひゃーーーっ!!舐めるのダメェーーー!!はぐぅうーーーッ!!ウグッハッハハハーーーーっ!恥ずかしっ!ンンンッーーーッ!!・・・んんっ!・・・・・・あひゃ!アヒャヒャハヒャハハハハーーーーーーーッ!!ギャハハハーーーッ!!!!いやあぁあーーッ!あひゃひゃはははーーーーーッ!!!」
(綺麗に処理されてるな~。ツルツルで気持ちいいし・・・ちょっとクセになりそう)
正直もっと変な味・・・苦い系な感じ、匂いがすると思ったけど、しょっぱいだけで別に特に味も変な匂いもしない。
(もっと奥まで・・・)
一旦、舌を離しそのままカプっと大きく口を開けて脇ごと齧り付く。
そして、吸い付き脇の肉をハムハムと甘噛みする。
「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃはやっはははははははーーーーーーっ!!!アヒャヒャっ!!!!・・・わきっ!わぎっもうっ!!!ギャハハハハーーーっ!!狂う、おかしくっ!おがじぐなっギャハヒャヒャーーっ!!るーーーっ!!ふひゃはははーーーっ!!!ひゃああああはっははーーーっ!!!くすぐっだいーーーーーっ!!ブギャハハハーーーーーッ!!・・・ひゃひゃひゃっ!クハハハハーーーッ!!」
ちゅーちゅーと音するくらい吸い、口の中の脇の肉をリズミカルに嘗め回す。
ちゅーっ!ずずーーっ!と下品な音が室内に鳴り響く。
「は、恥ずかしいっ!くひゃはははーーーっ!!んんんっ!・・・んぎぃーーっ!!・・・ダメッ!フヒャヒャヒャハハハハーーーっ!!!ぎゃはははーーーっ!・・・許してっ!ゆるじでーーーっ!アヒャハハヒャハハーーーーーーーーッ!!!ははーーーっ!!た、たべじゃだめぇーーーっ!!」
脇の肉を舌で堪能しながら、彼女の表情をチラチラと観察する。
今にも泣きそうでもあり、でも目はトロンとしてしていて・・・こちらの
加虐性をくすぐる。
小動物のような瞳、そして華奢な体型。
もっとしてそうでもあり、もう限界で拒んでいるような雰囲気。
(自分にこんな一面があるなんて・・・)
正直、由美に対してこんな感情があるとは思わなかった。
「ブヒャヒャヒャヒャハハハハハーーーーッ!!ひっひぃーーっ!ハムハムしないで、手っ手も!!すとっッぶひゃはははっひゃはははひゃはははーーーッ!!も、いじめないッキャハハヒャヒャハハハーーーーッ!!」
開いている両手で彼女の無防備な腰をツンツンとランダムに突っつく。
脇をしゃぶっているので、うまく見えないが大体の検討で彼女の腰の辺りを5本の指を立てて、突く。
普段では考えられないくらい大声をあげる由美。そのものすごい声に近所の苦情が心配なくらいだ。
(すごい声、反応だな・・・でも・・・・・・)
俺は普段では考えられないくらいに大胆にそして、自分勝手に振舞ってしまう。
もう、本来の目的である目的・・・本来の目的である、「由美の考えすぎな思考」、「消極的な行動」を変えるという目的が、もうどうでもよかった。
ただ、彼女の大きな反応が見たい、彼女の大げさな動きが見たい・・・もうそれだけなっていた。
「い、いぎが出来なっ!!ブヒャヒャヒャーーーーッあはっ!きゃはははあははひゃひゃはひゃははひゃーーーーーーッ!!!変になる"―――ッ!!あだま変にッッ!!ヒャアヒャハハハヒャハハーーーーッ!!・・・ふぐぅうーーッ!」
由美は大声を撒き散らしながら、細身の身体をバウンドさせ、俺の指の動きに応える。
「も、もう無理っ!ぎゃヒャひゃはひゃははははーーーーーーっ!!!もッ!!・・・痛いっ」
「ッ!!!」
痛い・・・その言葉に俺の頭の中に漂っていた靄が一気に晴れ、正常な思考に戻った。
「あっ!・・・だ、大丈夫!?」
慌てて手を止め、うつ伏せになっている由美から身体を退ける。
「ふひゃうっ・・・ハァハァッ!ハァハァ!・・・・・・くひゃは・・・はひゃっ・・・はぁはぁっ!はぁはひゃっ」
身体の末端を微かに痙攣させながら、グッタリしている由美。
「あ、あの、そのっ・・・ごめん!」
ベッドから退いて、土下座。
「あひゃっ!・・・はぁはぁ・・・ハァハァっ!・・・だ、だいひょうぶっ。ち、ちょっと、・・・はぁはぁっ、疲れただひぇ、はぁはぁ」
由美は首だけをこちらに向け、何とか応えてくれた。
「でもっ!!・・・あっ、それより痛いとこどこ!?見てみないとっ!」
「ハァハァっ!・・・んっ・・・だ、だいひょうぶ。あれは止めてもらうための嘘だからっ・・・はぁはぁっ、どこも痛くないよ」
彼女は優しくそう言うと、俺に向かって微かに微笑んだ・・・母が俺に向けてくれいたような全てを許してくているような深い笑み。
その笑みに、心の奥がズキっと痛んだ。
「そうか・・・無理してるなら言ってくれよ。ちゃんと痛いところ見てみるから」
土下座を止め、彼女の顔を覗きこむ。
「はぁはぁ・・・大丈夫だよ。もう心配性だなぁ、健一は・・・ハハっ・・・はひゃ」
ヘニャっと笑い、片手で俺の頬を触る。
「・・・ごめんな」
彼女の目を見ながら心を込めてそう言った。
「へへっ、今日はいろいろビックリする日だなぁ」
由美は俺の頬を撫でながら、微笑む。
「ごめん」
「・・・ハハッもういいよ。はぁはぁ、だって嫌なことされたって思ってないし、いろいろ発見もあって楽しかった・・・はひゃ」
呼吸がしだいに整ってきて、彼女の雰囲気も余裕が生まれてきている気がする。
「そっか・・・でも、今日は強引過ぎた。もうしない」
「そんなことないよ。このくらい強引じゃないと特訓にならなかったと思うし」
特訓という言葉に再び胸がズキッと痛む。
「でも・・・俺は」
「わかってる。健一は優しいもんね」
俺の言葉を遮り、微笑む。その笑みが何も気にしなくていい、と語っていた。
「ごめ・・・いや何でもない」
その笑みに、その気遣いに、再び謝ろうとしてしまい言葉を飲み込んだ。
「へへっ、かわいいなぁ。もう~」
人形のような可憐な顔ではにかむ。
(うっ、かわいい!)
頬が赤く、少し上気した顔。まるで運動した後のような感じ・・・、そんな顔ではにかまれるとっ!
「ふ、普段と逆だな~」
何故か恥ずかしくなって一言そう言うのがそうやっと・・・・・・彼女から視線を外す。
「んっ?あははっそうだね~」
屈託笑う由美。その表裏のない笑顔にますます恥ずかしくなる。
(な、何で俺のほうが恥ずかしくなるんだよ!てか、こいつ可愛いすぎる!!)
たくさん運動???したからだろう。普段より開放的になっているみたいで、
満面の笑みを見せてくれる。
(いつもはこんなに笑わないのに・・・うぅ、このギャップがすごい、何かこう、・・・その・・・萌える!!!)
普段は微笑はしてくれるが、ここまで・・・お菓子を上げた時の子供のような満面の笑みはかなり珍しい、そして激しく可愛い!!
「・・・・・・何で顔を背けるの?」
「それは目からビームが出せるようになったからだよ」
「・・・・・・どうして、ほっぺが赤いの?」
「それはビームの充電をしているからだよ」
「・・・・・・照れてる?」
「それは禁則事項なんだよ」
おちょけて言うと。
「へへっ~照れてる、可愛い~!健一も普段こんな気持ちなのかな~?ふふっ」
そう言うと上半身を起こし、そのまま首に手を絡ませて頬を顔に擦り付けてくる由美。
「くぅう~!」
いつもは責めてる分、受けに回ると、どうすればいいのかわからんのと気恥ずかしさで・・・くぅうーーーっ!って感じになってしまった。
うまく言えないが、くぅうーーって感じ。
悔しさと恥ずかしさと嬉しさがごちゃ混ぜになり、魔女の作るスープのようにごちゃごちゃとして混沌とした感情。
しかし、別に嫌でもない・・・むしろちょっと心地いい。
でも、手玉に取られてるわけだから・・・悔しくて、「くぅうーー!」て、感じだ(意味分からん)。
「にゅふふ~~、どうだ、どうだ~?恥ずかしいでしょう~?」
彼女はご機嫌な口調で頬を俺の顔にますます擦りつけたり、首に顔を絡ませてくる。
(ま、たまにはこんなのもいいかなぁ。こんな風に俺に甘えてくる由美は初めてみるしな)
いつもは受身な分こういった行動をする由美は新鮮だ。
俺が行動して、彼女がリアクションする・・・これが我々の通常の日常。
彼女から行動を移すことは滅多にない・・・スキンシップもいつも俺から・・・。
だから、こうやって甘えられると求められているようで嬉しい。
「にゃはは~~ンっ?どうしたの~~?」
俺が黙っているのを変に思ったのだろう。
顔をスリスリするのを止め、こちらを見つめる由美。
瞳と瞳が見つめあう。
「・・・いや、ただこうやって由美に甘えられると嬉しいなぁって思ってさ」
素直にそう思ったことを口にした。
「ッ!そ、そう?」
由美は目を大きくしながら少し顔を赤らめた。
「おぅ。こんなに自分から甘えてきてくれるなんて初めてじゃん?俺を求めてくれてるみたいで嬉しい」
「・・・そっか・・・・・・そうだよね。甘えられると嬉しいよね」
顔と顔が近づきコツンと、額と額を合わせる。
どちらも他人には見せられないような腑抜けた、無防備な笑み。
他人行儀な笑み、会社の知り合いに見せる笑み、同僚に見せる笑み・・・そういった「仮面」をつけた笑みとは根本的に違う笑み。
「へへっ~」
「へへっ」
どちらも子供に戻った時のような顔ではにかみ、微笑む。
「積極的な由美も、消極的な由美も・・・どんな由美も大好きだよ」
晴れ晴れとした顔でそう言えた。
「ありがとう・・・私もどんな健一も大好き。エッチな健一も・・・照れてる健一も・・・くすぐってくるちょっと意地悪な健一も全部・・・・・全部!」
そう言い、少し涙目で俺の腰にしがみつく。
すぐ下にある彼女の頭を撫でながら・・・。
「これからもよろしくな」
「うん・・・うん!!」
?の視点
スレタイ
「知り合いが消極的な奴っている?」
消極的で無口な奴は照れ屋か考えすぎか、それかただバカなだけか・・・大体どれかだから、考える隙をこっちが与えないようにするか向こうに考えさせないようにするかしたらいいんだよ。
具体的にはそこそこしんどいスポーツをするとか酒を飲みまくるとか・・・そういった後は考えるのがしんどくなって、消極的で無口なタイプも心を解放するぞ。
ちなみに俺のオススメはくすぐりだな。
恋人限定だけど、くすぐりまくってみ?あれヤラれてるほう結構しんどいからさ体力かなり使うからオススメ。
もちろん、マジで嫌がられたら止めろよ。
くすぐりはかなり相性があるからなぁ、難しいけど(ちはみに俺の場合3人中2人はダメだった)・・・でも、相性があえば消極的な奴との突破口になってマジオヌヌメ。
ま、消極的で無口な恋人がいたら試してみろやww
終わり
おまけ
登場人物
ヒロイン 由美
24歳
78-59-80
小柄。口べた、無口。行動力少ない。情にあつい。優しい。ある意味行動力あり。素直。口下手なのは相手を傷つけるかもしれない、相手を不快にするかもしれないという気持ちがあるため。後、行動力が少ないため、自己肯定力が低い。また、エネルギッシュな人、行動力のある人を尊敬している。
主人公 健一
24歳
普通。行動力あり。ヒロイン大好き。相手を思いやる気持ちもある。しかし、彼女が傷つきやすいのがわかっているため、大胆な行動には出ない。
真理(店員さん)
27歳
90-65-86
168センチ
長身。常に余裕のある雰囲気を作っているが結構ヘたれ。しかし、立ち直りは異常に早い。
言葉遣いは敬語が基本。
相手との距離を大切にし、相手の目や態度をキチンと見ておりその上で行動する。
愛(店員)
20歳
ヒロインと同じくらい小柄。147センチ。
毒舌家。しかし、本当に相手を傷つける言葉は使わない。
友達は少なく、相手に近づくのをかなり怖がる小動物系。
真理のことが好きで店に面接に来る。
- 2014/11/20(木) 18:20:05|
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