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官能小説感想文

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風吹望 『役員秘書 涼子と美沙』(フランス書院文庫) 

『役員秘書 涼子と美沙』は風吹望先生の第1作目です。

2001年に刊行されたこの作品は風吹望先生作品に多いエリート階級の女性社員を凡庸な社員がその狂気ともいうべき、性調教により自分の雌奴隷にしていく話です。

感想としては、300ページ以上の本紙の中の8割以上が脅迫とそれに対する問答、そして性行為と性調教という要素のブラックな印象ですが、表題にもなっている二人の女性が辱められる際にあげる声は本当に表紙の絵と同じく甘美なものでブラックな印象を吹き飛ばしてくれてこれはこれで良作の一つの形であると思いました。

特に涼子に加えて美沙も性奴隷となったあとの二人に対する吉村の性調教は実際には起こりえないプレイ(特に会議室)で挿絵もないためまさに読者の想像を掻き立てるものとなっており、物語然としたそのような作風がお好きな方にはおススメです。

プライドと美貌を兼ね備えた二人の女性が強気に出て、脅迫してきた吉村に対して毅然とした態度を取ったり批難したりする言葉は本当に痛快なものです。

しかし、そういう言葉を発しながらも、吉村に凌淑されていく様は本当に自然な流れの中に批難と懐柔の要素が両方入っていて、作者の技術の高さを感じました。

個人的には涼子が奴隷から解放される唯一の要素であった恋人の死が最後に描かれたことによって絶望感が増し、読者に余韻を楽しませた所はナイスの一言でした。








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  1. 2015/12/07(月) 19:41:19|
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